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白石謙作

しらいしけんさく

白石謙作は、スーパー戦隊シリーズ第3作「バトルフィーバーJ」に登場する人物である。 (メイン画像右の人物)
目次 [非表示]

演:伊藤武史


概要編集

バトルフィーバー隊のサブリーダーを務める。年齢は26歳。

ソ連に生まれたが、程なくして両親と死別。謙作は教会の牧師に拾われ育てられたが、土地を巡る抗争で牧師が殺され、再び天涯孤独になったところに倉間鉄山将軍に拾われた、という他のメンバーに比べて波乱万丈な過去を持つ。


その生い立ちゆえ、困っている人を放っておけない性格だが、本人も自覚しているように少々喧嘩っ早く、第4話では「メンバー内にスパイがいる。」という疑念が起こったときには、真っ先に伝正夫に掴みかかった。だがこの性格は、誰よりも他人を信じる優しさの裏返しである。


パチンコが趣味であり、よく「確率の勉強」と称して(任務中にも)パチンコ店に入り浸っていた。


コサック愛に死す編集

第33話のサブタイトル。


あらすじ編集

この回で、謙作は大学時代の恩師である三村教授の元を訪れるが、そこで国防省時代の先輩・神誠と再会する。

しかし、三村教授の開発していた新型ミサイルの設計図を狙った秘密結社エゴスによって教授は殺害され、目前で父を射殺された教授の娘・まゆみはショックで心を閉ざして入院してしまう。

育ての父であった神父を殺された過去を思い出した謙作はまゆみを気遣い必死に励まそうとするが、トラウマに苦しむ彼女の「殺し合いをするんですもの、(バトルフィーバー隊もエゴスと)同じよ!」「血の臭いがするわ」と拒絶する発言を受け、まゆみに嫌な思いをさせないようにと、エゴスに自分の顔が知られていることを承知しながらも強化服を持たずに彼女を連れ出す。

ダム湖の風景を眺めながら束の間の穏やかな時間を過ごした謙作とまゆみだが、謙作が缶ジュースを買いに一旦持ち場を離れたその隙に、彼の単独行動を好機と見たエゴスによって人質になったまゆみを助けるために強化服なしで立ち向かった謙作はエゴスの戦闘員・カットマンに四方八方から銃撃を受けてしまう。


「…かき氷食いてぇなぁ…体中がカッカするぜ…エゴスの野郎、今度会ったら承知しねぇぞ!…今度会ったら…」

謙作を心配し強化服を持たせた連絡員に行方を追わせていた他のメンバーは、現場に着いた連絡員からの報告を受けて大急ぎで駆けつけるが、時既に遅く謙作は虫の息だった。そして上記の台詞を残し、謙作は息絶えた。

バトルフィーバー隊にとっては2度目の交代であり、戦隊シリーズ全体でも、2代目キレンジャー/熊野大五郎に続く2人目の殉職者となった。

謙作の死後、自らにかかったスパイ疑惑を払拭すべく単独行動していた先輩の神誠は、謙作の仇を討つため、コサックの強化服を持ち出した。

まさかの風評被害編集

この回では、謙作が戦闘服を持たずに外出したことが彼の死に繋がったが、実は基地を出るときに戦闘服を携行していないことが一回バレている。先述のまゆみの発言を気にしていた謙作は詰め寄る伝正夫ら他のメンバーに「強化服をクリーニングに出した」と言って外出したのだが、後々、この発言だけが一人歩きし、「謙作はクリーニングに強化服を出したせいで、敵に襲われた際に変身できずに死ぬという、間抜けな最期を迎えた」という部分が横行してしまう。しかもエゴスの奇襲自体も謙作にとっては不測の事態だったことも発言の一人歩きに起因している。


しかし2005年、バラエティ番組「USO!?ジャパン」にて上記の発言が笑いのネタとして放送されてしまう。

放送当時は再放送の機会も少なく、映像ソフトもLDが出るまで長らくなかったという状況であったため実際に確認することも難しく、多くの人に笑いネタとして受け止められてしまった(この番組が発端というわけではなく、以前からそういった曲解はあった)。

その後、雑誌「ファンロード」の読者投稿コーナーでもこの放送を元にしたと思われる投稿があり、「戦隊史上もっとも恥ずべき死に方をした」という酷評までされている。


現在はDVD化もされており、動画サイト等の公式配信でも確認が容易となった。

2016年、バラエティ番組「怒り新党」でも、視聴者のうろ覚えの記憶を調査するコーナー「記憶調査会」にて「戦闘服をクリーニングに出して死んだヒーローがいた記憶」として33話を紹介。ただし前述の戦闘服を持たなかった理由をちゃんと説明するなど、謙作のフォローをしている。


そして時を超えて……編集

放送から約43年後にあたる2022年1月、機界戦隊ゼンカイジャー第45話にて登場。

オミクジワルドの能力により不運となったゼンカイザーによって、同じく作中で非業の死を遂げたキレンジャー(二代目)イエローフォー(初代)と共に召喚された。

原作どおり戦闘服を置いて生身(後ろ姿のみ登場)でオミクジワルドに立ち向かい、他二人共々倒されてしまった。


関連タグ編集

バトルフィーバーJ


明日香健二/ミドレンジャー:演者が同じ伊藤氏で中の人つながり。なお、『秘密戦隊ゴレンジャー』当時は伊藤幸雄名義だった。


滝沢直人/タイムファイヤー:こちらも変身しない状態で戦闘員に立ち向かったせいで命を落とした戦隊キャラ。

白石茉子/シンケンピンク:苗字が同じ平成戦隊戦隊ヒロイン

白石謙:名前が一字違い。


ロシア(ただし放送当時はソビエト連邦)

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