ルーナ・ラブグッド
るーならぶぐっど
概要
1981年2月13日生まれ。ホグワーツ魔法魔術学校のレイブンクロー寮に所属する女子生徒。ハリー・ポッターの1年後輩である。
容姿
腰までの長さのほつれたダーティーブロンド、まるでいつもびっくりしているように見える大きな銀灰色の目、薄い睫毛が特徴的。
映画版の印象が強いが、本来ルーナはあんなに明るいプラチナブロンドではない。ダーティーブロンドとは茶色と暗黄色、あるいは銀色が混ざりあった(中間色ではない、色ムラがあるということ)髪色を指し、文字通りくすんだ(Dirty)色合い。Dirty blondeはDishwater blonde(食器を洗った後のよごれた水のようなブロンド)とよばれることもある
人物
穏やかでマイペースな性格。空想好きで変わった言動も多いことから、周囲には「ルーニー」(映画では不思議ちゃんとされていたが直訳ではイカれたやつくらいの若干キツい意味合い)と呼ばれている。
しかしレイブンクロー生に相応しく聡明な少女でもあり、柔軟な思考と鋭い観察眼(と周囲を気にしない自由な発言)で突破口を見つけることもしばしば。
風変わりな言動のために周囲に馬鹿にされ、学校では靴隠しなどのいじめを受けているが、本人は特に気にしない強い精神の持ち主で、映画では「ナーグル(実在しない魔法生物)のせいだろう」と割り切っていた。
家族
父ゼノフィリウス・ラブグッドは雑誌「ザ・クィブラー(The Quibbler)」の編集長を務め、ルーナは父の影響で実在しない魔法動物の存在も信じ切っている。
母パンドラ・ラブグッドは優秀な魔女だったが、ある日呪文の実験に失敗して死去。ルーナは当時9歳だった。これが原因で「死」を目撃した者だけに見えるセストラルを目視できるようになる。
7巻でルーナの部屋にあった写真では娘そっくりの容姿をしている。いっしょに写っているルーナはハリーが今まで見たことがないほどしっかりと身だしなみが整えられており、パンドラが少なくともゼノフィリウス(無作法)や娘よりは身だしなみなどに気を使う人物だったことがうかがえる。
同じく家族の死を経験してセストラルを見ることができるハリーとは心を通わせることもあった。
作中の描写
親友のジニー・ウィーズリーの紹介でハリー、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、ネビル・ロングボトムと知り合い、ダンブルドア軍団の結成にも参加する。
その後もハリー達と共に死喰い人との戦いや抵抗運動を繰り広げ、ホグワーツの戦いにも参加し、最後まで生き残った。
卒業後は魔法生物学者となり、多くの新種の動物を発見・分類する。また、『幻の動物とその生息地』の著者ニュート・スキャマンダーの孫で、魔法生物学者のロルフ・スキャマンダーと結婚。双子の男児ローカン・スキャマンダーとライサンダー・スキャマンダーをもうける。
映画版ではネビル・ロングボトムから好意を持たれているような描写が見られた。
余談
映画版でルーナを演じたイヴァナ・リンチはそれまで演技経験がなく、小さな村に住むハリー・ポッターファンの少女だった。しかし、原作者に少々自虐も含めたファンレターを送ったところ「小さな村出身だからって諦めずにオーディション受けにおいで」と言われて参加し、結果的に大好きだったルーナの役を勝ち取る。
まさにシンデレラストーリーとはこのこと。選考に当たったプロデューサー曰く「他の候補者はルーナを演じる事が出来たが、彼女はルーナだった」らしい。