呉爾羅2023
ごじら
以下、本作品のネタバレ。未見の方は注意!
概要
大戸島の伝説にて「呉爾羅」と呼ばれ語り継がれてきており、上陸の前兆として呉爾羅の活動によって逃げ出し減圧で死亡した深海魚の死骸が海面に多く浮上する現象が起こる。
「恐竜の生き残り」にも例えられる見た目や、背中に並ぶ背鰭など既にゴジラらしい形態をしつつも、やや前傾気味な姿勢に加え、表皮の鱗や背鰭の形状&配列も綺麗であり、頭部は大きく首は短めで細長い足や胴体など、より現実の恐竜(獣脚類)らしい生物感の強い姿となっている。
一方で、この時点で全高15mもの巨体を誇り、陸上と深海どちらでも活動できる適応力、銃撃を受けても全くダメージにならない程の非常に高いタフネスや再生能力を持っているなど、既に生物として常軌を逸した特徴も持っている。
性質は極めて獰猛で、縄張り意識が非常に強いようであり、第二次世界大戦末期(1945年)の大戸島の守備隊基地に突如上陸し、生息地を荒らされたことに激怒してか整備兵たちを襲撃、一夜にして敷島浩一と橘宗作を遺して皆殺しにした(守備隊全滅は表向きには玉砕として処理された)。
とはいえ、探照灯照射や銃撃などの直接的な被害や刺激を与えなければ人を襲ってきておらず、そういう意味ではむやみやたらに攻撃してこない性格ともいえる。
その後1946年、夏……
ビキニ環礁近海を回遊していたところを米軍による核実験「クロスロード作戦」が行われたことで被曝。
原子爆弾によって身体を焼き尽くされる強烈なダメージを負い、持ち前の再生能力を以て生き延び必死に再生を試みたものの、体表の奥深くまで流れ込んだ放射性物質の影響で表皮細胞にエラーに次ぐエラーを起こしたことで元の姿を取り戻すことができず、体は暴走したかのように巨大化し、以前の姿を遥かにしのぐ巨体へと変貌し凶暴化……
「ゴジラ」へと生まれ変わったのだった。
そして、自身に深手を負わせ、姿も変えさせた人類に激しい怒りを抱いたゴジラは周辺の米軍の駆逐艦や潜水艦を襲撃しながら日本へと進行し、遂には復興へと歩み始めていたあの街へと上陸する…。