「俺はもう生まれ変わったんや……!聖、お前邪魔なんだよ……燃えちまえ!」
「ずっと信じて来たのに何もかも嘘やった……。全部消えて無くなればいいのよ!!」
スーツアクター:井口尚哉
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』第10話に登場。
アーティファクトケミー「ライデンジ」が悪意と結合して誕生したマルガム。
銀色の素体に巨大な皹割れたオレンジ色の電池が拘束されており、そこから形作られた金の電気が装飾や両腕の代わりとなっている。素体の右腕は頭部に置かれているなど何処か頓狂なイメージを与える。
顔の目は電池の-(マイナス)極を模した不気味な単眼となっており、宛ら電池の付喪神や妖怪を思わせる。
ライデンジのモチーフになった電池なだけあって電力を操り、憑依した人間の「全てを焼き尽くしたい」という負のメンタリティーによって生じたマイナスエネルギーを、体内で膨大な電荷へと変換・過剰に放電する特性を持つ。
活躍
兄である剣と再会した姫野聖だったが、廃工場での密会の最中、突如兄から悍ましい殺意を向けられてしまう。
実は剣は良き兄でいようと耐えてきたストレスから、火をつける破壊衝動を内面に秘めていたのだった。
妹を疎ましく思う感情から殺されかける聖だったが、間一髪ガッチャードとミナト先生が到着。さらに騒ぎを聞き追いかけてきた加治木と彼を騒ぎから遠ざけようとしていたりんね・銀杏蓮華・錆丸らも現場にやってきてしまう。
周囲を火の海に変えてしまったバッテリーマルガムだったがヒーケスローズにフォームチェンジし、周囲を消火。そして必殺技を叩き込み剣をケミーから強制的に引き離した…
だが兄に裏切られた聖の絶望がこの瞬間爆発してしまった!
彼女は兄の無実を信じていたが、彼の本音と自身への殺意、これを知った彼女の絶望と怒りは凄まじく、この時発生した負の感情で今度は聖がバッテリーマルガムへと変貌してしまう。
負の感情が剣以上だったのか、すさまじい電撃で近づけず、さらに兄を殺害せんと凄まじい放電を放つ。
そこでゴルドメカニッカーにチェンジし電撃を受け流して耐え、さらに錬金術師一同が映画村の模造日本刀を術で集結させて電線に誘導させて負担を軽減。
この間に加治木が必死の説得。これより恨みの感情が弱まったところにガッチャードの必殺技が炸裂にケミーは分離。騒動は一応の集結を迎えた。
余談
電池自体がモチーフのライダー怪人は今作が初。
マルガム特有の本来の腕はバッテリーの+極、-極を抑えており、まるで自分で回路を作ろうとしているかのようにも見える。