それが概要よ残念だったわね
漫画『五等分の花嫁』第8巻所収の第60話(アニメでは2期第7話)「攻略開始」で、中野二乃が上杉風太郎に告白をする際に言った台詞。
文法上は「それが私よ。残念だったわね」だが、句点(。)がないのはの吹き出しの中の台詞に句読点を入れない出典元の仕様から。
cf.アウラ、自害しろ。
台詞に句読点を入れる仕様になっている発売日が同じライバル誌の掲載作品の台詞に由来するタグ(ちなみに、こちらは言われた側の中の人が二乃のそれである)。
それが経緯よ残念だったわね
二乃がまだ風太郎に反発しつつも態度を軟化させかけていた2年生2学期期末試験前の折、二乃と入浴中の風太郎との壁越しでの会話で風太郎が写真の子との出会いと別れの経緯を話してきた。その話を聞いて号泣した二乃は、当時の彼女の柄にもなくこう言って風太郎を励ました。
「でもさ、元気出して。あんたみたいなノーデリカシー男でも好きになってくれる人が地球上に一人くらいいるはずだから」
それからしばらく後、2年生の学年末試験の結果発表の夜、二乃はバイクを駆る風太郎にタンデムシートから勢いに任せて告白をした。
向かった五つ子の試験祝勝会場のケーキ店「REVIVAL」(風太郎のアルバイト先)のバックヤード。洗い物を手伝ってくれた二乃は冷静になって告白の撤回を風太郎に申し出たものの、しかしながら当の風太郎はヘルメット越し、かつ強風にかき消されたため聞き取れていなかったことがわかった。このため二乃は一旦は告白した事実を遠ざけようとしてしまい、ほとんどの読者もラブコメの定石通り有耶無耶になるものかと落胆したわけだが。
「あんたを好きって言ったのよ」
なんと踵を返した二乃、誤魔化しも言い逃れも出来ない状況で、改めて堂々たる告白を敢行。
それに驚いた風太郎をよそに、二乃は続けて、顔を赤らめながら前記の台詞を踏まえてこう言った。
「あんたみたいな男でも好きになる女子が地球上に一人くらいいるって言ったわよね」
「それが私よ。残念だったわね」
※上記やメイン画像にある通り、原文には句点はなく、二つの吹き出しに分けられている。
※メイン画像のミオリネ・レンブラン(『機動戦士ガンダム水星の魔女』)はこの時の表情のパロディ(告白相手はスレッタ・マーキュリー)。
この様子に風太郎は怯み、また、たまたまお花摘みから席へ戻る時にその場面を陰から見てしまった(三玖の恋心を応援しつつも自らの風太郎への告白を迷っていた)一花は絶句した。
この一件以降、二乃は一花をして「愛の暴走機関車」と言わせた攻撃的な恋愛姿勢を展開することになる。
それが余談よ残念だったわね
二乃がバイクで風太郎に告白する場面は原作では二乃はノーヘルであり、第7巻所収の第59話の当該場面には注意書きが付けられている。また、第8巻の二乃の人物紹介のネタにされている。
それが関連イラストよ残念だったわね
肝心の二乃がいない? 問題ない。