永倉新八(Fate)
ながくらしんぱち
プロフィール
真名 | 永倉新八 |
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クラス | バーサーカー |
性別 | 男性 |
身長 | 175cm |
体重 | 78kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 中立・善・人 |
好きなもの | 活動写真(映画)(第1再臨)、鰻(第2、3再臨) |
嫌いなもの |
|
設定担当 | 経験値 |
ILLUST | 経験値(原案)、平野稜二(FGO) |
CV | 福西勝也 |
「誰がジジイだ!」
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
期間限定イベント『ぐだぐだ超五稜郭』において実装された。召喚時は老齢の男性(セイントグラフの背景から明治維新後)の姿をしているが霊基再臨により若返る。
真名
新選組二番隊隊長、『永倉新八』。
松前藩士で江戸定府福山藩取次役である長倉勘次の嫡男として生まれた。幼い頃から武士の子として竹刀を握っており神道無念流を学び、18の頃に藩を抜け出して更には25の頃に武者修行に出た。
しばらくして江戸に戻った新八は心形刀流門下の坪内主馬に師範代就任を依頼されることとなり、そこで近藤勇と交流を深め、文久三年(西暦1863年)三月のこと、攘夷の思想を持っていた永倉は天然理心流の面々(試衛館組)を誘い浪士組(新撰組の前身組織)に参加する。
そうして京都に上がり、壬生浪士組にて、局長に芹沢鴨、新見錦、近藤勇の三名、副長に山南敬助、土方歳三の二名を抱き、永倉はその下の副長助勤の任を受ける事となる。
芹沢鴨を暗殺し、新選組を結成し、池田屋事件にて前線で戦い抜くも、禁門の変や山南敬助の切腹、油小路事件を通して新選組は衰退していき、鳥羽伏見の戦いでは二番隊を決死隊として敵陣へと切り込むもやむなく撤退。近藤は新政府軍に投降しその後処刑され、土方も五稜郭で戦死したことで新選組は解散となった。しかし、新八はこれらの戦いを生き抜き松前藩に帰順、杉村家への婿入りを決め「杉村義衛」と名を変えて小樽にて人生を全うした。享年77歳。
斎藤一同様、新選組の中でも数少ない明治維新後も生き残った人物の一人であり、新選組での活動を「新撰組顛末記」に記し後世に新選組を伝えた。
人物
一人称は老人時は「儂」、青年時は「俺」。
乱暴ながら豪胆で気持ちのいい性格。情に厚く、隊士にも慕われたが、他人との関係はとにかく「対等」である事にこだわっており、上下関係が問われる組織人にはまるで向かないタイプ。
局長である近藤とも「同志」であるという立場を主張し、リーダーとしては立てるが家臣としての扱いには異を唱え続け、そう接する他の隊士ともよく衝突していた模様。
徐々に劣勢となっていく新選組が京を離れ、東へと転戦する中で、自分の中での折り合いをつける事が出来ず、甲州での戦いの後、仲間と袂を分かつ事になった。仲間を見捨てたようなものと語る本人は、今でもあの時の自分が正しかったのか間違っていたのか、自問自答を繰り返している。
李書文やプトレマイオスと同じく、老年期と青年期の二つの全盛期を持つ英霊であるが、彼の場合はどちらの自分も本当の自分と認めきれず言い切れない、という自己矛盾を抱えるが故のもの。
とはいえ誇りであるのか、名乗る際にも新選組を出している。相手が新選組を知らない・侮るような声を上げた際には激昂し、マスターが知っていると聞けば機嫌をよくした。
金時同様、色恋沙汰に関しては初心で硬派な日本男児でもあり、青年老年問わず、現代の水着といった際どい衣装は彼には刺激が強すぎる模様(いっそ裸の方がマシとまで語る)。
新選組の中でも屈指の剣腕を誇ったとされ、「一に永倉、二に沖田、三に斎藤の順」とまで伝えられている程だが、今回の召喚ではバーサーカークラスとなっており、これには本人も不服な模様。
「ところで沖田と斎藤がセイバーで、何で俺は土方と同じバーサーカーなんだ?ああん、馬鹿だからだと?どういう意味だてめぇ!」(マスターからは顔が怖いからだと言われたが……)
能力
体術を織り交ぜた荒々しい剣技で戦う。
モーション中では、第1霊基では仕込み杖、第2霊基以降では打刀を用いて連続斬りを放つ他、刀身に炎を纏わせて両断したり、柄での刺突や頭突き、中段蹴りも披露する。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B+ | B | C | E | B | C |
保有スキル
狂化(D+) | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。低ランクな事もあって正常な思考を保っており、短気な程度に収まっている。 |
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我武新(A) | ガムシン。我武者羅新八とあだ名された後先考えない直情一直線思考。とにかく飛び出してから考える、斬ってから考えると命知らずで豪胆な戦いぶりである。 |
心眼(真)(B) | 修行・鍛錬によって培った洞察力がスキル化した。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す『戦闘論理』。逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 |
剣伐怒頂(C) | 爆発寸前まで気を高めて、斬り込みの刹那に炸裂させる爆砕剣術。剣術は爆発なんだよなぁ。神道無念流免許皆伝という凄腕であるが、その真の力は仲間に「ガムシン」とあだ名された我武者羅な戦いぶりにある。相手を屠る為なら、傷を負う事も辞さないという、正に肉を切らせて骨を断つを体現した豪剣使い。顔や体に刻んだ無数の傷跡はその証である。「お国の為に受けた傷だ、こいつは儂の誇りよ」 |
龍飛剣(りゅうひけん)
- ランク:なし
- 種別:対人魔剣
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
「クカカッ、血が沸るってもんよ!」
「いつだって俺は……我武者羅に突き進むだけよ!ブッ壊せ!『龍飛剣(りゅうひけん)』!!」
「気合い入れて行くぞ、オラァ!」
「噛み砕き、喰い千切るが龍の顎……ブッ潰せ!『龍飛剣(りゅうひけん)』!!」
永倉新八の必殺剣。
龍が尾を跳ね上げるが如き斬り上げで敵を吹き飛ばし、回避不能の状態で颪の斬りおろしを叩き込む問答無用の豪剣。沖田の猛者の剣、斎藤の無敵の剣に並ぶ、永倉新八の真骨頂。
それは斬り合いにおける技術というよりは、永倉新八の覚悟の発露。常人には踏み込めぬ狂気の領域。生死定かならぬギリギリの踏み込みから、凄まじい斬り上げで敵を無防備にし、限界まで高めた気を込めて振り下ろす颪の剣は魔力爆発を伴う文字通りの爆砕剣。
「龍の尾、踏んで後悔しやがれ……!」
誠の旗(まことのはた)
- ランク:B
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:1~200人
新選組隊長格共通の宝具。
隊士達の生きた証であり、彼らが心に刻み込んだ『誠』の字を表す一振りの旗。
一度発動すると、共に時代を駆け抜けた新選組隊士達が一定範囲内の空間に召喚される。
現状では、マテリアルに記載がないために本当に保有しているかは不明。
ゲーム上での性能
ヘラクレスやベオウルフと同様、Busterクリティカルで攻めるタイプ。
被弾すればするほどスターを獲得し、次のターンの攻撃をより強力なものに昇華させることができる。その都合上、陳宮のスキルとの相性がこの上なく良い。
関連人物
生前
生前における同僚。
彼と共に新選組を結成したが、次第に価値観が合わなくなり最終的に隊を離脱することとなった。
生前における同僚。バーサーカーという意味で同類扱いなことには不満を抱く。
新選組を守るため手段を選ばなくなった彼と関係が冷え込んだが、それでも再会できたこと自体は喜ばしい模様。向こうも彼の信頼に背いた自覚はあったため、脱退自体は殆ど気にしていない。
生前における同僚。あちらからは度々言及されていた。
互いに難しい事は嫌いなタイプで仲も良く、サーヴァントとして再会できた事を嬉しく思う。
生前における同僚。下の名前で呼ばれる。
元々あまり相性が良くなく、顔を合わせればどちらもケンカ腰になる間柄。戊辰戦争後に明治政府の下(警視庁)で働いていた事や、自身と同じく後年まで生き残ったのに老いた姿をしてないのも気に入らない。
生前における同僚。他の隊士同様、死に追い込んでしまったことを後悔している。
生前における同僚。馬賊になった等という胡乱な噂しかないため、動向を気にしている。
口ぶりからすると彼とは気が合ったようで仲が良い模様。
生前の同僚達。特に藤堂については油小路事件の際に彼の身を案じていた。
生前における上司。
それなりに仲が良かったためか、英霊となった彼の事をマスターに聞いている。
生前における元同僚。御陵衛士結成の際は勧誘されたが気に入らなかったため断った。
しかし暗殺された彼の亡骸を同志を葬る餌として晒すという仕打ちには流石に思うところがあり、考案した土方にも「こんな事はもうこれっきりだ」と念を押していた。
生前における元同僚。
新選組最強を巡って張り合う中であり、油小路事件に際してせめて一対一の決闘で倒そうとしたが、それを無視した斎藤の横槍によって頓挫。「これが貴方達の誠か」という怨嗟を永倉は今でも覚えており、互いに英霊と化した劇中で念願の直接対決に打って出る。
生前の同僚で後輩。隊内一の巨漢で怪力の持ち主。
彼を新選組(当時・壬生浪士組)に勧誘したのは永倉という説がある。
自分や斎藤と同様に明治維新後も生き残った隊士の一人。
永倉小常
生前の前妻。島原の芸妓で、娘・磯子を産んだ後に死別する。
杉村きね
生前の後妻。改名した後に結婚した。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
主従関係については前述の通りなのであまり追求しないようにしているが、他の新選組隊士同様、彼/彼女が背負う過酷な運命を自分なりに支えていくと誓っている。
『ぐだぐだ超五稜郭』で共闘した相手で「大将」と呼んでいる。
あちらからの信頼は厚く「老いてより気力が増している」と評されている。
『ぐだぐだ超五稜郭』で主人公と同じタイミングで共闘関係になった少女。
いっぱしの家庭や娘を持つ父親だった為(というより年齢感覚的に孫)か、劇中で自身のアイデンティティに苦悩する彼女を主人公と共に励ましていた。新八が第二再臨で着ている現代服は、イベントの後日談にて孫一の店『セレクトショップ SAIKA』で買ったもの。
その威圧感(第三再臨の姿?)からどこぞの大親分だと勘違いしていた。
セイバー適性持ちのバーサーカー繋がり。
その体と佇まいを見て一流の剣士と見抜いて興味を持つ。
余談
発表時は新たな新選組メンバーで大盛り上がりする中、日本史や新選組に詳しくない人の大半は新八という名前でこちらのメガネが本体な人を真っ先に浮かんだものも多いだろう。
そのためX(旧twitter)ではタイムラインに「ぱっつぁん」がトレンド入りした。ちなみに眼鏡の方の新八の名前の由来は新選組の永倉新八から来ているので全く無関係というわけではない。
担当絵師の平野氏はぐだぐだ組が活躍する『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』や『FGO』での沖田の幕間「ここに」の漫画版を経て、サーヴァント担当に昇格となった。