藤堂平助
とうどうへいすけ
弘化元年(1844年)江戸にて誕生。出自には諸説あり伊勢津藩主藤堂高猷のご落胤とも言われるが、旗本藤堂家の出身であるとする説が有力であり、いずれにしても戦国武将・藤堂高虎の子孫になる。
北辰一刀流玄武館で剣を学び目録を得る。深川の伊東甲子太郎(当時の名は伊東大蔵)の道場に出入りする他、近藤勇の試衛館の食客となる。
試衛館の面々とともに浪士組に参加し上洛。京に残り、壬生浪士組(後の新撰組)を結成した。
松平容保御前で武芸披露をした際には、最初に土方歳三と試合を行った。
池田屋事件では近藤らとともに最初に乗り込み、刀がボロボロになるほど奮闘したという。暑さのあまり鉢金を脱いだ隙を突かれ、眉間に深手を負い昏倒するが生き延びた。
その後、江戸にて隊士募集を行った際、かつての師である伊東甲子太郎と、その門弟や同志多数を引き込むことに成功。藤堂は引き続き江戸に残り、次の募集に備えての根回しを行った。
伊東甲子太郎らが御陵衛士を拝命し新選組を離脱するとこれに参加。南部与七郎と改名し、英語や砲術を学ぶ。美濃国の大博徒水野弥太郎に接触し勤皇活動への協力を取り付けるなどの功績を挙げた。
坂本龍馬暗殺の数日前には、伊東とともに近江屋を訪れ、龍馬と会談していた。
伊東が新選組によって暗殺された夜、遺体奪還のために他の御陵衛士と油小路へ向かう。そこで待ち伏せていた新選組と戦闘になり、服部武雄、毛内有之助とともに討死した(油小路の変)。享年24(数え)。
試衛館以来の同志である永倉新八は藤堂を逃がそうとしていたが、事情を知らない隊士によって斬られたという。『浪士文久報国記事(著:永倉新八)』によると、藤堂を斬った隊士は三浦常三郎であり、三浦は藤堂による反撃で膝に受けた傷が事件後に悪化して死亡したとされている。
新撰組隊士として部外者にも広く名が知られていたが、短すぎる生涯のためかその人物像に関する記録は少ない。
小柄な美男子であったと伝わる。
浪士組時代には素行不良を指摘されており、しばしば近藤から注意を受けていたという証言もある。
熱心な勤王家であり、多くの志士たちを斬殺・捕縛する新選組に不満を抱いていたともいわれる。
新撰組幹部としては斎藤一と並んで最年少ながら、文武に通じ、沖田総司、永倉新八、斎藤一と共に「新撰組四天王」、御陵衛士に於いては「伊東の左右の手」と称された。
また市中見廻りの際には常に危険の多い先頭に立ち、「魁(さきがけ)先生」の異名を取った。
永倉とは島原の芸者小常を巡って争ったが、小常が永倉を選んだ後は、彼と親友であったという。
永倉の話では近藤勇も藤堂の死後、彼の事をしきりに惜しんでいたという。それで永倉が実は油小路の変では藤堂を逃がそうとしたと打ち明けると、近藤はその話は誰にもしないようにと永倉に釘を刺したが、同時にその永倉の心遣いに感謝したという。
実写・ドラマ
NHK大河ドラマ『新選組!』
副長助勤・八番組長。
尊王攘夷の志をもつ伊東甲子太郎の門弟として登場、後に試衛館で剣を学ぶ。誰に対しても礼儀正しく、とても穏やかで良識的な性格の反面、稽古は厳しく戦闘になると人が変わったように激情的な剣を振るう。天才剣士の沖田とは歳が近いこともあり仲は良いが常に引け目を感じていた。(一時は沖田になりすまして京の町で遊んでいたが近藤に諭される。)
池田屋事件では一番乗りの大役を果たし奮戦するも、汗を拭おうとした隙を衝かれ重傷を負い、額に傷が残ることになる。その後、元恩師の伊東が上洛し新撰組参謀に就任すると幕府に忠誠を誓う試衛館一派と尊王攘夷の志をもち、新選組の乗っ取りを企てる伊東一派の対立が激化、藤堂は両者の板挟みになって思い悩むこととなる。
結果、伊東らは新選組を離脱し「御陵衛士」を結成、藤堂も悩みつつもそれに従う。
これらの事態を打開するため、近藤と伊東は会談を行い和解するが、和解したことを知らぬ新選組隊士は伊東を殺害し遺体を放置、油小路において新選組隊士と御陵衛士は斬り合いとなり、永倉や原田たちは藤堂を助けようとするが、永倉の様子からその思惑を知りながらも逃げるばかりか、より一層激しい表情を浮かべて戦い続け、事情を知らない新選組隊士に背中を斬られる。
そして駆けつけてきた近藤から「お前は、真の武士だ」と称賛され、皆の見守る中で穏やかな表情を浮かべながら息を引き取る。
漫画・アニメ
新撰組異聞PEACEMAKER / PEACEMAKER鐵
CV:鳥海浩輔
八番隊隊長を担う青年。北辰一刀流の使い手。永倉新八、原田左之助とつるむ三馬鹿の一人で、江戸試衛館からの古株。
小さいもの、可愛いものが大好き(男女や動物なんでも)。「鐵」では額に池田屋事件時についた傷が残っている。
副長の山南とよく行動を共にしていた。だが鈴の策略によって山南が亡くなったのを機に隊の方向性に疑問を感じるようになり、
伊東達に誘われて御陵衛士となり、自ら新撰組を出ていった。
脱退した理由は、さしたる根拠はなくただ純粋に、崩れていく隊を見るのが怖かった「恐怖心」からであったことを打ち明ける。
油小路事変にて新八、左之助と和解するも、平助を敵と思っていた他の隊士に後ろから切られ、二人に看取られて息を引き取った。
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