概要
「月刊少年ガンガン」で連載していた『新撰組異聞PEACE MAKER』の続編。
2003年に同名のタイトルでアニメ化もされているが、その内容は基本的に『新撰組異聞PEACE MAKER』であった。
2016年4月、本作がアニメ化されることが発表された。制作はWHITE FOX。
2018年6月2日に劇場版アニメ『PEACE MAKER鐵』前篇が公開予定。
メインキャストは2003年のテレビアニメ版から続投するほか、作中の時間経過で声変わりした鉄之助と鈴は、ドラマCDで役を引き継いだ梶裕貴(鉄之助)と立花慎之介(鈴)が演じる
作品・登場人物などの詳細は→新撰組異聞PEACEMAKERへ
連載誌
『月刊コミックブレイド』に連載されていたが、2005年春以降休載し、2009年秋からケータイサイト「コミックi」および「コミックシーモア」で5巻の続き『PEACEMAKER鐵 油小路編』が配信される。
2013年12月にマッグガーデンから刊行された『時代活劇画伝―斬―ZAN』において新章となる『PEACE MAKER鐵 北上篇』の初回を掲載後、翌2014年1月よりマッグガーデンのウェブコミック配信サイト「WEBコミックBeat's」にて連載を再開している。同年9月からは『月刊コミックガーデン』(でも連載されるようになった。
あらすじ
北上編
戊辰戦争の勃発に伴い、新撰組は京、江戸、そして蝦夷へと
転戦を重ねる。その最終地ともいえる蝦夷・五稜郭での戦いが、今始まろうとしていた…。
戦いの最中、市村鉄之助に付き従うように命じられた田村銀之助。
鉄之助の少年期に瓜二つの少年・銀之助は、
市村鉄之助から壮絶なる戦いの記憶を聞かされることとなる…。
登場人物
市村鉄之助(いちむら てつのすけ)
新撰組両長召抱人。岐阜大垣の出身。
『北上篇』においては土方歳三らと共に戊辰戦争を戦い、北進する新撰組と、運命を共にしている。本編である第二部では異聞時代の幼さは鳴りを潜め、成長痛を訴えるほど身長、体格共に大きくなった。物の見方も視野が広がり始め、兄に言い包められることもほぼ無くなっていく。が、世間知らずな所は残っており、永倉に説明されるまで新撰組の置かれた立場を理解していなかった。
池田屋以降行方を晦ましていた鈴と再会するが、以前とは変わり果てた彼に衝撃を受ける。また父を知る土佐の脱藩浪士・坂本龍馬に出会い、彼の豪快で屈託の無い性格や、父の面影を感じさせる生き方に惹かれていく。しかし世相の悪化、組の崩壊、そして暗躍する鈴の陰謀に翻弄され、彼自身も時代に流される生き方を余儀なくされていく。
土方歳三(ひじかた としぞう)
新撰組組長。武州日野出身。
京、江戸、東北へと転戦を続けて蝦夷に辿り着く。満身創痍の中残る新撰組の仲間を率いている。
第二部では特に変わりは無かったものの、穏健派の山南とは亀裂が深まり、やがて彼の処罰を下さなければならなくなる。入れ替わるように入隊した伊東甲子太郎には男振りの良さを気に入られ、虎視眈々とトップの座(と尻)を狙われている。
田村銀之助(たむら ぎんのすけ)
新撰組の小姓。磐木平藩出身。
幼いながらも聡明。市村鉄之助の少年期によく似ている。
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