「殺す技を当てるが……死ぬなよ?」
プロフィール
真名 | 李書文 |
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クラス | アサシン |
性別 | 男性 |
身長 | 166cm |
体重 | 58kg |
出典 | 史実 |
地域 | 中国 |
属性 | 中立・悪・人 |
好きなもの | 家族 |
嫌いなもの | 道理に基づいた計算が出来ない愚か者 |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | ワダアルコ(FGO)、渡れい(SR) |
CV | 安井邦彦 |
若い頃に比べて体重が若干減少している。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
第2部3章『人智統合真国 シン』では“衛士長”という名義で登場し、シナリオ中はずっと真名は伏せられたままだった(もっとも、宝具名や容姿等から多くのユーザーには真名を感づかれていた)。
2019年の正月イベント『閻魔亭繁盛記』では「警備員」及び「按摩の達人」という名義でパーティのゲストサーヴァントとして使えた。そして、同イベントのピックアップ召喚2で実装され、それと同時に真名も確定した。なお、通常は第2部3章クリア後のストーリー召喚でのみ排出される。
英霊「李書文」が該当するクラスはランサー・バーサーカー・アサシンの3つとなっており、召喚時の肉体についても「肉体の」全盛期である青年時代と「武術の」全盛期である老境に差し掛かった頃、の2つが可能性として存在する。すなわち、この記事で取り上げているサーヴァントは、老境時代の李書文がアサシンクラスで召喚された存在である。ちなみにアサシン(殺)の李書文ということで、プレイヤーからは殺処分先生の愛称で呼ばれる事もある。誰がうまいこと言えと。
人物
一人称は「儂」。
若い時代の李書文とは異なる穏やかな老人で、精神面での全盛期を迎え、凶拳を振るう事はあるが極めて必要最低限に留める。それは「凶暴性を押し隠し、若い時には理解できない」穏やかな境地であった。だが、一度敵と戦えば「若い頃の刃」が未だ研がれ続けている事を知らしめるだろう。
特に殺しを生業としている訳ではないため、正面から戦うことを好むが、別に恥じ入っている訳ではなく、ただ単純に座りが悪い程度のもの。危機的状況によっては、躊躇せず暗殺を行う模様。
ランサー時と同様、貸し借りや恩義・約束といった「人としての筋」を何よりも重んじる侠客でもあり、イベント『ぐだぐだファイナル本能寺』では敵側に助けられた際、一宿一飯の借りを返すため、(一回だけ)反逆の誹りも覚悟した上でマスターの敵側に付き本気で命を狙った程である。
いつの時代でも竹を割ったような潔さと、消えぬ物騒さを併せ持っている御仁である。
能力
八極拳主体で戦う。その凶拳に曇りはなく、戦えば絶殺という結果に違いもない。
老人と侮って彼と一度戦えば、若い頃の刃が未だ研がれ続けていることを知らしめるだろう。
モーション中では、他シリーズの若い時と変わらず柔剛・緩急織り交ぜた多彩な八極拳の技を駆使しており、エクストラアタックでは『猛虎硬爬山』のパターンの一つと思しい連続攻撃を見せる。
ステータス
保有スキル
老練(A+) | 老年期など、精神が熟達した状態で召喚されたサーヴァントに対して与えられるスキル。いかなる状態でも自身の平静を保つと同時に、契約を通じる事でマスターの精神状態を安定させる事が可能となりえる。 |
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中国武術(八極拳)(A+++) | 中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。修得の難易度は最高レベルで、他のスキルと違い、Aランクで漸く「修得した」と言えるレベル。A+++ランクともなれば達人の中の達人という域にまで達する。あくまでも槍術(六合大槍)が本来の彼の持ち味であるが、老人として召喚された彼は、拳による一撃を好む。 |
圏境(極)(A−) | 『気配遮断』の代替スキルという扱い。気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。極めた者は天地と合一し、その姿を自然に透けこませる事すら可能となる。老いた事により、技法は更なる進化を遂げた。交戦状態であろうとも、瞬き一つで姿を消す。 |
陰陽交差(B) | 人間の持つ性質のスイッチ。老人になって陽に偏ったとは言え、獰猛な牙は失われておらず、一瞬で陰に切り替え、無造作に敵を屠る。その非情さはまだ、失われていない。若い時は同スキルを持ち合わせない。 |
宝具
无二打(にのうちいらず)
- ランク:なし
- 種別:対人宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
「一撃、それで事足りる。」
「我が八極に『无二打(にのうちいらず)』!!ふん、はぁっ!七孔噴血……撒き死ねい!!」
李書文の剛打は、牽制やフェイントの為に放った一撃ですら敵の命を奪うに足るもので「李書文に二の打ち要らず」と評された。无二打は、そんな彼の称号が力夕チになったもの。解説では「達人の絶招が生み出す破壊力+周囲を自身の気で満たし、完全な自分のテリトリーを作ることで相手の気を呑み、極端な緊張状態となったところに衝撃を加えてショック死を引き起こす」とのこと。西洋魔術的には「自分の魔力を撃ちこんで相手の魔術回路を乱しダメージを与える」という解釈。
詳細は該当記事を参照。
猛虎硬爬山(もうここうはざん)
- ランク:なし
- 種別:対門宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
宝具として昇華された八極拳の技の一つ。なのだが、今一つ技としての実態が掴めないのは八極拳各流派によって技の形が異なるせいか。生前の李書文がもっとも得意とした技である。
なお『Material Ⅷ』では猛虎硬把山となっている(おそらく誤字)。
ゲーム上での性能
突出した自己強化スキルにより全キャラの中でも最上位の宝具&クリティカルアタッカー。
保有スキルは、自身に1ターンの無敵貫通とクリティカル威力アップを付与する「中国武術(八極拳)(A+++)」、自身に1ターンの回避とスター集中率アップを付与しつつクリティカルスターを獲得する「圏境(極)(A-)」、自身に1ターンの攻撃力アップと弱体無効状態と3ターンの攻撃力アップを付与する「陰陽交差(B)」の3つとなっており、とにかくクリティカル面特化のラインナップである。
宝具の回転率と火力どちらも高いうえ、真骨頂のクリティカルによる瞬間爆発力で敵を次々と屠る高火力が魅力。宝具には継続防御ダウンが付いているため、宝具⇒クリティカルも強烈な火力を発揮できる。自己完結性、カード性能、カード構成いずれも軒並み優秀であり、編成や礼装にほぼ縛られないのも大きい。礼装や編成を縛られやすいイベントなどでも安定した活躍を見せる。
前述のようにカード性能が非常に高く、うまく回るとかなりの勢いで宝具を連射することが可能。
カード構成がサポーターとも相性が良い構成なので編成の自由度も高く、お膳立ても行いやすい。
難点は瞬間火力型の宿命としてスキル強化による伸び幅が高い=スキル強化が火力に直結する点。
そしてHPが低めなので長期戦には基本向かず、相応の敵が相手の場合はサポートとスキル育成がほぼ必須となる。息切れしやすいため、概念礼装で補う、切れ目を他のサポーターで補うなどの対策はしっかり行いたい。コマンド的にArtsパ適性があり大抵のサポーターと組ませやすいのは利点。
なお、育成難易度が極めて高く、全スキルの強化が求められるため非常に辛い。
どこを引き伸ばしたいのか相談しスキル育成優先度を決め、じっくり強化していこう。
モーションについて
各種モーションは八極拳の技が元になっていると思われる。
B・Aは4種類、Q・EXは3種類あるという豪華仕様。
- Bのアタックモーション
- 背中からの体当たり:「貼山靠(てんざんこう)」、別名「鉄山靠(てつざんこう)」。
- 両手足を大きく広げる打撃:「打開」、別名「双撑掌(そうとうしょう)」。
- 両掌を上から横に振り下ろす打撃:「双単鞭(そうたんべん)」。
- 拳の打ち上げ:「通天炮(つうてんほう)」。
- Qのアタックモーション
- 蹴り:「連環腿(れんかんたい)」。
- 掌打から拳の打ち下ろし:「川掌(せんしょう)」からの「掄砸(ろんそう)」。
- 遠距離からの突き、肘&膝打ち、拳の打ち下ろし:「箭疾歩(せんしっぽ)」→「堤膝弾腿(ていしつだんたい)」または「金鶏独立(きんけいどくりつ)」→「掄砸」。
- Aのアタックモーション
- 足を踏み出すと同時に突き:「冲捶(ちゅうすい)」(2連撃なので「寸捶(すんすい)」)。
- 掌の打ち下ろしからの肘打ち:「圏抱掌(けんほうしょう)」→「裡門頂肘(りもんちょうちゅう)」。
- 肘打ちからの両手の打ち下ろし:「外門頂肘(がいもんちょうちゅう)」→「虎撲(こぼく)」。
- 掌打:「川掌(せんしょう)」。
- EXアタックモーション
- 零距離パンチ(時間差で衝撃):「寸勁(すんけい)」または「暗勁」か。
- 掌打から拳の打ち下ろし、背中からの体当たり:「川掌」→「掄砸」→「貼山靠」。
- 掌の打ち下ろしからの肘打ち、背中からの体当たり:「圏抱掌」→「裡門頂肘」→「貼山靠」。
- 宝具時の高速移動:「活歩(滑歩)」。
- スキル使用時や宝具で突きを放つ前の地面を強く踏みつける動作:「震脚(しんきゃく)」。
ボスとして
第2部3章終盤の難関であるボスラッシュの先鋒を務める。HPゲージが3本で21万→23万→27万という高さに加えて、場外から韓信がスキル「韓信の策」で援護してくるため、実質4回(ゲージブレイクしたターンは5回)行動してくる。オマケに「韓信の策」はどれも厄介なもので、こちらの戦略を乱すデバフや彼の攻撃性を高めるバフをばら撒いてくるので、戦況が長引くほどに苦しくなる。
特に開幕直後にのみ使う特殊スキル「背水一戦」は【HPが減少するほど攻撃力アップ&ターン終了時にチャージを1増やす(10T)】という放置するのは危険なものであるため、さっさと強化解除で消してしまいたい。また、アサシンクラスゆえのチャージゲージの短さと宝具を使う場合必ず「中国武術(八極拳)(A+++)」を先に使って無敵貫通を付与するため、その対策も求められる。
攻略にお勧めなのがオケアノスのキャスターであり、メインストーリーのボスとしては珍しく豚化が有効(弱体無効が掛かっている場合は除く)なので、宝具で豚に変えてその凶拳を鈍らせつつ、スキルの弱体解除で「韓信の策」への対処も行える。☆3キャスター枠でも強化解除と弱体解除が可能なメディアや強化無効を付与するメフィストフェレスなどは攻略に役立つであろう。
運任せになる場面も多くなるため、令呪によるコンティニューも視野にいれるべきだが、彼らはあくまで先鋒であり、この後も難敵が待ち受けていることは留意しておきたい。
他作品での活躍
Fate/Samurai Remnant
「逸れのアサシン」として登場。劇中時代においては、唯一未来から来ている人物となり、それ故現地に彼の戦い方を記した記録は存在しない。伊織と何度か戦った後、彼を認めることに。
関連人物
異聞帯
異聞帯において仕えていた相手。劇中では生身の衛士長(皇室近衛武官のトップ)という立場として全幅の信頼を寄せられていた。民を個として扱うことを良しとしない始皇帝の思想と併せて、汎人類史での書文(図らずも儒を想起させる)という名を与えられる経緯もなかったようである。
マイルームの会話では異聞帯にて始皇帝に仕えていた自分に多少驚いている。就職先としては満更でもないらしいが、現在はどんなに金を積まれてもマスターを離れたりはしないと言ってくれる。
異聞帯での凍結英雄の一人で、ベクトルこそ違うが戦闘狂同士。対カルデアのために解凍させ、一行が咸陽へ侵入の折、始皇帝からの任を解かれてからは力を合わせて戦い、最後を共にした。
Fate/Grand Order
若い頃の自分自身にして、現時点で一番戦いたい相手。
今の自分より強いと思っているが戦って勝つのは自分だと思っている。
契約したマスター。基本的に「主」と呼ぶ。
老人心が影響されるのか、見ていて危なっかしいからと目をかけている。
自身の幕間では他のサーヴァント達共々、基礎鍛錬から八極拳の稽古をつけている。
中国拳法の使い手繋がりで、彼とも仕合を望んでいる。
なお、先述した若い頃の自分は幕間において既に彼と戦っている。
ランサーとバーサーカーの適正を持つ中華系サーヴァント同士。
中国の伝承に名高い存在として敬意を持っており、マイルームでは拝んでいる。
異聞帯における同陣営だが、これと言って関わりは無かった。
閻魔亭では、整体師として体が絶望的に凝っていた彼女に按摩を施した。
これが癖になったのか、それ以後も書文にマッサージしてもらっている模様である。
自身の幕間にてマスター共々八極拳の稽古をつけていた人々。
マンドリカルドは自身から頼み込んだが、イアソンは成り行きで巻き込まれた。
該当イベントでは、老ランサーに変わって一員となっている事が多い。
ノッブや利休と茶をしばいたり、森君と殺し合ったりと仲良く(?)やっている模様。
関連イラスト
2019年春までは、グラサン姿のみでの登場であるため、第1、2の姿で描かれることが多い。
また、第3再臨まで進めるとランサークラスで召喚された姿に近い服装となる。また、彼の幕間の物語をクリアすると霊衣としてグラサンを外したグラスオフが開放できるようになる。
関連タグ
アサシン(Fate) サーヴァント 八極拳 李書文(Fate)
李書文はこれまで各作品で以下のような種類が登場している。
『Fate/EXTRA』におけるユリウスのサーヴァント。青年期×アサシンクラス。
上記ユリウスのアサシンが令呪の影響で変性した姿。青年期×バーサーカークラス。
『帝都聖杯奇譚』における言峰花蓮のサーヴァント。老人期×ランサークラス。
『Grand Order』におけるはぐれサーヴァント。青年期×ランサークラス。