プロフィール
真名 | 雑賀孫一(正確には『三代目雑賀衆棟梁・蛍』) |
---|---|
クラス | アーチャー |
性別 | 女性 |
身長 | 150cm |
体重 | 38kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 秩序・善・人 |
好きなもの | お肉 |
嫌いなもの | 他人を騙す人間 |
設定担当 | 経験値 |
ILLUST | 経験値(原案)、しらび(FGO) |
CV | 大空直美 |
「――これより雑賀を開始する」
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
期間限定イベント『ぐだぐだ超五稜郭』における配布サーヴァントであり、クリア後に入手可能。
イベントの特異点では、当初本名である「雑賀 蛍」を名乗り、バンで移動式の茶屋を営んでいたが、成り行きでカルデアのマスターに「殺し屋M51」として協力することとなる。
真名
紀伊国の地侍集団「雑賀衆」の棟梁にして鉄砲の名手、「雑賀孫市」。
傭兵集団を率いて各地を転戦しており、「石山合戦」を始めとする信長包囲網では鉄砲戦術で織田信長を苦しめ、本能寺の変後は豊臣秀吉につき紀州攻めに従い、小牧・長久手の戦いでは徳川家康の側に付き、関ヶ原の戦いでは石田三成率いる西軍として戦ったとされるなど、様々な合戦に関わっていたとされている。
なお個人としての背景には謎が多く、その名前についても「通称で様々な人物の経歴が組み合わさった存在」「襲名制で複数人存在している」などあらゆる説が存在している。
本作では襲名説が採用されており、今回召喚されたのは最後の当主である三代目。
要するに「ロビンフッド」と呼ばれた内の1人や妖精騎士の娘に近い。
上記の通り、個人としての名は「蛍」。
本作独自の設定では、異国で親に売られ日本に売り飛ばされそうになった元奴隷であり、略奪目的で奴隷船が襲われた際に当時の孫市(二代目)に拾われ、雑賀衆の一員に加えられる。
その後研鑽と傭兵家業を続けた後、二代目の死後に当主に任ぜられ、孫一の名と雑賀の誇りを引き継いだものの、彼女自身も先代同様に、相次ぐ身内の裏切りに翻弄された末に没した。
なお「蛍」という名前自体は軍記『陰徳太平記』に銃の名手として確認できており、それをもとにした『FGO』以外の複数の創作においても雑賀衆の狙撃手として描かれている。
人物
一人称は「わたし」。
人相も内面も朴訥な少女であるが、雑賀衆の一員として誇り高く、雇用されている間なら必ず勝利をもたらすと豪語する一方、給金や昼寝の時間など要求するものも多い。最終再臨のイラストでは大きなおにぎりを頬張っており、モーションにおけるスキル使用時でも食べているほど。
銃器をメインウェポンとして選んだ理由は幼少期に銃器がカッコいいと思ったから等、割とロマン志向の所もある。身に着けている外套はイラストレーター曰く、先代の遺品であるボロボロの陣羽織を無理矢理自分仕様に改造したもの(参考ポスト)。数々の銃器や、防弾防刃処理、その他雑賀の秘密が詰まっているらしく、苦手な寒さも防げるため、基本的には人前で脱ごうとしない。
総じて雑賀の一流傭兵という自負が強い一方、それ以外のアイデンティティには乏しく、行動原理自体も型にはまった単純な性格でもある。それ故、戦士としての実力に反し、他人の言動の裏を考える術や腹芸を行う狡猾さは全く身についておらず、非常に騙され易いのが弱点。
結果、先代孫市が持っていた「自分なりの信念」や雑賀の名に相応しい個人的な武勇も得られておらず、本人もこの点に関しては嫌という程自覚があり、コンプレックスになっていた。
また、どこかの誰かさんのように身長が低い事もコンプレックスらしく、一度は聖杯に身長を伸ばして貰う事も考えたが、自分で努力して伸ばす事を選んだ。その為、牛乳を飲む事が日課になっている模様。英霊はよほどのことがない限り体型は変わらないはずなのだが……
バレンタインシナリオによると、本人も望みは薄いと承知の上らしい。
雑賀孫市
何者でもなかった蛍の生き方を決定づけた、先代にして師匠の男性。そして、ノッブ最大の宿敵。雑賀という英霊の主軸にあたるのは二代目である彼の方であり、劇中でも同じアーチャーとして現界していたが、本編開始前に倒されてしまい、退去に伴いスキル「雑賀継承」の効果で蛍が連鎖召喚されていた。退去後に残った霊基は今川に利用されるも意識は僅かながら残っており、最終決戦でラスボスの急所を示す道標となってカルデアを勝利に導いた。
実名として「孫市」の名を持っているのも恐らくこちら(初代から受け継いだか)である。蛍が継いだ「孫一」の名と字が違うのは、そのまま貰う訳にはいかなかったという彼女の配慮だろうか。
「弱い人々を護る事が自分の雑賀」と蛍に語るひとかどの人物だったようだが、後日談イベントでは今魔川陣営の女中に手を出していた女好きなスケベだったという、本編での余韻をぶち壊す碌でもない事実も判明。蛍自身もマイルームで「その技と魂は雑賀の八咫烏に恥じない物だったし、依頼も最終的に上手く収めてたけど、仕事の時間には遅れる、男の依頼人だとやる気を出さない、女の依頼人にはすぐ言い寄るなど勝手なことしまくる全部最悪な人だった」と辛辣に評している。
もしやキャラクター設定のイメージは(蛍実装の少し前に発売されたFate作品の開発元のこともあって)この人なんじゃなかろうか……?或いはこの人を想像した人も。
能力
現代の技術をバリバリに取り入れており、複数種の銃火器を使いこなす銃のエキスパート。
体術も会得している……というより、実は先代と違って遠当て(狙撃)が苦手らしく、体術の適性の方が高い模様。故に近~中距離を動き回りながら銃撃を浴びせる白兵戦を得意としている。
「遠くから撃って当たらなければ、近寄って撃てばいい。これはかしこい戦術」
モーション中では、各種銃火器(二丁拳銃、サブマシンガン、アサルトライフル、対物ライフル、グレネードランチャー)による射撃を披露する他、二丁拳銃を双剣に、ライフルを銃剣に変形させての剣撃、ガン=カタのような撃ち上げや足技、全ての銃のフルバーストも使用する。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | C | D | B | D | C | C |
保有スキル
対魔力(D) | アーチャーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Dランクとなると、一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化するレベル。あくまで魔力避けのアミュレット程度の耐性である。あんまり信用できないかも。 |
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単独行動(A) | アーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。マスター不在でも行動出来る。単独での作戦行動には自信があるが、おなかが減りやすいので沢山の携帯食料が必要。宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合は更にマスターのバックアップが必要。 |
道具作成(銃)(D) | 「道具作成」の変種スキル。銃に限定された魔術的な武装を作成する技能。新しい技術を取り込む事を得意としていた雑賀衆である為、その目で見た銃器の特性を自分の武装に反映し、改変、使用する事が可能となり得る。 |
八咫烏の目(B) | 不思議な色を湛える瞳。目がいいのは勿論だが、本来の力は対象の霊的活動を視覚化する能力。魔力サーモグラフィー。現状、魔眼かどうかは不明。 |
雑賀流居合銃術(A) | 早打ちと零距離銃術に特化した暗殺殺法。狙撃を捨てた銃の利点どこだよ系武術。雑賀の頭領でありながら、狙撃を苦手としているのは内緒である。 |
蛍火(B) | 孫一が体に纏っている魔力オーラ。蛍の名は此処から来ている。本気を出した時など自身の周囲に淡い燐光が浮かぶが隠密任務時は目立つので困る。 |
雑賀継承(C) | 代々の雑賀の頭領が持つ特殊なスキル。自身の霊基消滅時に次代の頭領を自動召喚する事が出来る。ただ、最後の雑賀である孫一は後に続く者がいない為、このスキルが発動する事は無い。「という訳で後継ぎを募集中」 |
宝具
銃神・八咫烏(じゅうしん・やたがらす)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1〜50
- 最大捕捉:1人
「火蓋を切る。」
「我が名は孫一。この名こそは、雑賀(さいか)が鍛えし戦場(いくさば)の術理と知れ――『銃神・八咫烏(じゅうしん・やたがらす)』!!」
自身を一種のトランス状態にし戦闘術理を展開、銃器による飽和攻撃で対象を殲滅する必滅奥義。
雑賀衆は古来の伝承神を持たない新しい武装集団であるが、それ故存在しない新たな神を求めて、人の中にその力を祈った。現代で言う所の戦場におけるマインドコントロール、自己催眠に近いが、それよりも呪術的であり、巫女の神楽舞に近い技術体系。厳密には、この技をメイン宝具にしているのは蛍だけらしく、他の雑賀頭領は特徴的な銃にまつわる別の宝具を持つ模様。
また、Busterカードの攻撃時やエクストラアタック時にも着けている。
ゲーム上での性能
自前でスターを稼げるクリティカルアタッカーだが、素のATKは低め。加えて、Artsが1枚だけなので単独ではNPチャージが難しく、チェインの3枚目に置いてクリティカルを狙うことが基本。
関連人物
生前
生前雑賀と敵対した相手の1人。
雑賀衆とは最早互いに宿敵と言って良い関係である。
有名な三段撃ちについては、「バカでも思いつく戦術だが、面制圧において合理的」と評価しており、費用対効果の関係で自分達には出来なかった鉄砲戦術を編み出した事を羨んでいる。
その雑賀衆の宿敵の家臣。
自身が頭領だった時は彼からの依頼を主に受けていたらしいが、上記の通り全盛期(二代目)ほどの戦果は挙げられなかった。彼についての評価は現時点では不明である。
しかし秀吉からすれば「宿敵である雑賀衆と契約する事自体に意味があった」と言える。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
彼/彼女との出会いを通して「誰かを守るために戦う雑賀」という信念を手に入れた。
だが、その忠誠……というか愛が重すぎる(後述)。
イベント『ぐだぐだ超五稜郭』で主人公と同じタイミングで共闘関係になった新選組の一人。中盤でのある事情から思い悩んでいた際に、主人公と一緒に自身を励ましてくれた。その件もあってか彼の事は信頼しており、イベント期間中のポイント交換所では代わりに店番を頼んでいた。
直前に実装された、同じく戦国のスナイパーとして有名な人物。
ただし狙撃の腕を生前以上に突き詰めた杉谷と、白兵戦に特化した蛍では差別化がされている。
ぐだぐだアーチャー仲間で「最新鋭の装備」を具現化する彼の宝具に興味津々。
流石に光線銃は無理と返され、カルデアにはビーム出してる人がよくいるのにと首をかしげた。
"ノーコンの銃好き"という、全く有り難くない意味でシンパシーを感じている。
それを指摘すると彼は傷つくので、無意識に地雷を踏みまくっている。
彼女の卸す銃器は魅力的だが、懐事情で中々手が出せない模様。
彼女の悪どさを考えると、例え手を出せても毟り取られないか心配である。
『ぐだぐだファイナル本能寺』のおまけイベントで「雑賀」を名乗っていた。銃をメインに戦う傭兵同士だが「秩序・善」の孫一(蛍)に対しオルタは「混沌・悪」と属性が正反対である。
余談
声を演じる大空氏は「Fateシリーズ」には初起用。
雑賀衆そのものは彼女の代で完全に自壊したが、武装集団としては兎も角、元々の商人としての雑賀は百貨店のさいか屋となって現代にも残っている。劇中でも移動屋台を運営しており、後日談イベントにて、『FGO』でもカルデアで「セレクトショップ SAIKA」という店をやっていることが判明した(永倉新八はこの店で第二再臨時に着ている服を買った)。
大空氏は『魔法つかいプリキュア!』においてシシー役を演じており、ぐだぐだイベントに出る新規女性キャラは全員プリキュア出演経験者という法則は引き続き更新された。
絵師のしらび氏は上記の通り、『FGO』では過去に巴御前を担当しておりクラス別を除けば6年ぶりの完全新規キャラということになる(別作品のキャラを含めれば3人目)。
『FGO』公式がTikTok&YouTubeチャンネルShorts動画にアップしている動画にて「宝具のオノマトペのみでサーヴァントを当ててみよう」という動画がアップされた。動画アップ翌週のラジオにて、孫一が紹介され、宝具動画が公開されたとき、上記のことを思い出したのか、オノマトペだらけのセリフで高橋李依が思い出し笑いをしていた(上記の動画でオノマトペをやっていた)。
数多いる実装サーヴァントの中でも相当愛が重い部類。正式加入時には終身雇用、死ぬまでずっと側にいるなどの爆弾発言で一部のマスターが陥落した模様。さらに、自分の技を継承する雑賀の跡継ぎ探しへの協力(もしくはマスター自身への継承)をマスターに要請しているが、これが男性主人公の場合受け取りようによっては……。なお、バレンタインのシナリオはまごう事無き純愛系。
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