概要
スパルタの将軍クレイトスが、戦神アレスと誓約を交わした際に、アレスによって授けられた双剣。アレスの兄にして鍛冶職人の神ヘファエストスが、冥府の深淵タルタロスにて鍛えあげた武器である。一度使用すると、剣の柄に繋がった鎖が使用者の腕に絡み付いて焼き付き、死ぬまで取れる事はない。これはアレスがクレイトスに、己との誓約を絶対的な誓いとして守らせる為の証にもなっていた。
クレイトスはこれを武器に、アレスとの誓約を結ぶきっかけとなった蛮族の王の首を刎ねて、アレスを敬わない人々を惨殺していったが、遂にはアレスの策略で己の妻子まで手にかけてしまった。アレスへの復讐と、脳裏に焼き付いた妻子殺しの記憶からの解放を求めて、クレイトスはアテナを初めとしたオリュンポスの神々に仕え、ブレイズオブカオスはその中での戦いにも使われた。
ところが、アレスとの最終決戦でのアレスの幻影の中で奪われてしまい、その後は刀身がどうなったかは長らく不明だった。鎖の方はクレイトスの腕にそのまま焼き付いて、後継の新たな武器の使用に使われた。
その後
オリュンポスの神々を滅ぼしたクレイトスのその後を描いた物語にて、なんと再登場する。
詳しい経緯は不明だが、クレイトスと共に北欧世界に流れ着いており、クレイトスからは忌まわしい過去の象徴として、妻のフェイや息子のアトレウスと住んでいた家の床下に封印されていた(この為に、アトレウスには床下に行かないように言い聞かせていた)。しかし物語中盤において、心身への負担で病気が再発したアトレウスを助ける為に、北欧世界における冥界ヘルヘイムに向かう上で必要となり、止むを得ず自らの手で家から掘り出す事になる。
皮肉にもかつて妻子を手にかけた武器を、新たな息子のアトレウスを助けて、新たな妻のフェイの遺言を果たす為に、再び振るう事になったのである。
長年放置していた為に刃は錆びついているが、その破壊力には何の遜色もない。
ヘルヘイムはいかなる手段でも火を灯す事のできない極寒の地であるが故に、氷を操る戦斧リヴァイアサンは使う事が出来ないが、北欧世界外で作られた上にタルタロスの業火を纏うブレイズオブカオスにはそのルールが適用されないらしく、リヴァイアサンでは傷つける事のできないヘルヘイムのモンスターや茨を焼き払って、クレイトスの進むべき道を斬り開いた。
クレイトスはかつての自身を象徴するこの武器を憎んでおりこれまで幾度となく処分を試みたもののその度に舞い戻ってきている(ゴッドオブウォー ラグナログのダイアログより)
特徴
柄に繋がった鎖のおかげで、通常の双剣とは異なり鎖鎌やフレイル、ヨーヨーに似た剣術で戦う。
デザインは最初はナイフや短剣のような銀色の刃だが、レベルアップしていく事で、魔剣と呼ばれるに相応しい禍々しいデザインへと変貌していく。
北欧世界においては、特殊な柄頭を装備する事でステータスを変えられる他、髑髏を模した柄の眼の部分にルーンをはめ込む事で、強力なルーンアタックが使えるようになる。