白無垢まといて しゃなりしゃなりと
彷徨い歩く 八ツ火抱姫
甘えん坊の童を放ち
激越 火の如く
概要
『モンスターハンターライズ』(MHRise)で初登場した鋏角種の大型モンスター。
白無垢のように全身に糸を纏った異形の蜘蛛のような姿が特徴的であり、「妃蜘蛛」とも呼ばれている。
ネルスキュラと同様、頭部に8つの単眼と鋏角らしき器官を持つ。その一方で(普段は折り畳まれているが)長く展開できる首が存在している。
溶岩と冷水が同居する洞窟「溶岩洞」と3から久しぶりの復活となった「砂原」で生息が確認されており、糸を使ってハンターの動きを封じ(この糸に絡まると、過去作のゴグマジオスの重油と同様、火属性攻撃の被ダメージが増加してしまう)、燃焼させた可燃性ガスを吐いて攻撃を仕掛けてくるほか、引き連れている幼体のツケヒバキは移動をサポートしたり、獲物を捕えたりと連携して攻撃してくる。
そのためオロミドロ同様、他のモンスターと比べても格上でクエスト難易度も高いとのこと。MHRiseでは、下位では狩猟できず、集会所★6への緊急クエストでようやく戦闘できる。
危険度は7。砂原においてはディアブロス、ティガレックスと並び、溶岩洞ではリオレウスを抜きマガイマガドと並ぶ最強格のモンスターである。火に弱いイメージのある虫がモチーフのモンスターながら多彩な炎属性の攻撃でハンターに襲いかかる。
武器・防具
白無垢のような外見の本種だからか、新郎新婦をイメージしたようなデザインとなっており、「人に化けた八つ腕の女と、その正体を知りつつも傍らにいることを選んだ男の悲恋」を伝えるという妖しい防具とされている。
スキルは体術、装填速度、スタミナ急速回復に散弾、拡散矢強化と拡散弓に特化した構成。特に脚装備は体術レベル2、スタミナ急速回復レベル2と弓における必須級のスキルが揃っており、弓使いならまず作るべき装備となっている。
武器は少し低めだが実用には十分な攻撃力、比較的高めな火属性値、高水準な会心30、短いが斬れ味は白となかなかの強さ。スロットも2.1.1と優秀なので火属性武器を使うなら一考の余地あり。
武器名は〜・ド・ネフィラで、〜にはフランス語で武器の外見を表した単語が入る。ド・ネフィラは直訳で「ジョロウグモの」という意味。
詳細はヤツカダ装備を参照。
余談
同作の初公開PVにほんの一瞬だけ映り込み、一部の視聴者からは既存モンスターのネルスキュラに似ているという声が上がっていた。
その後、東京ゲームショウ2020にて公開された情報で、その大まかな姿と名前が判明。新たなモンスターであることが確定した。
MHRiseの新モンスターが日本の妖怪をモチーフに取り入れているが、本種は公式のインタビューにおいて「絡新婦」がモチーフだと語られている。
なおヤツカダキの漢字表記は『八ツ火抱姫』であるが、由来としては長い事を表す〝八束〟(ヤツカ)と、着物の袖付けの下側を表す〝抱き〟(ダキ)に加え、土蜘蛛の古性である八握脛(ヤツカハギ)にも因んでいると思われる。
今作のモンスターでは珍しく通常時は弱点特攻の発動する肉質45以上の部位が存在しない。頭は斬、打、弾全てで肉質45以上なのだが、ブレスや糸吐き攻撃などで首を伸ばしていない時はそもそも頭の判定が消失している(双剣の鉄蟲斬糸や狩猟笛の震打を撃つとわかりやすい)ため、弱点特攻をメインにした装備で狩る際は注意が必要。
モンスターハンターフロンティアに登場する牙獣種のモンスター、ゴゴモアの没案を採用したのではないかと噂されている。幼体を背負っている、糸を使って高速で移動し、その糸をハンターが切断する事でダウンを取れるなど共通点が多い上、ゴゴモアは元々蜘蛛モチーフの予定だったが没になったという経緯がある。
関連イラスト
関連タグ
ゴグマジオス-同じくハンターを可燃性の高い物質で拘束したところに火属性の攻撃を繰り出す事で大ダメージを与えるモンスター
ウルガモス、ヤクデ→マルヤクデ - 同じく火に弱いイメージのある虫モチーフのモンスターながら火属性の扱いに長けている。前者は蛾、後者はムカデがモチーフ。