概要
和名 | コンジンテナガエビ | |
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学名 | Macrobrachium lar (Fabricius, 1798) | |
分類 | 節足動物門汎甲殻亜門多甲殻類上綱軟甲綱真軟甲亜綱ホンエビ上目十脚目抱卵亜目コエビ下目テナガエビ上科テナガエビ科 | |
体長 | 15㎝ | [[ |
分布 | 日本では千葉県以南の黒潮の影響を受ける太平洋側から琉球列島及び小笠原諸島(但し、九州以北のものは死滅回遊)。国外では西部太平洋からインド洋の亜熱帯・熱帯地域 |
名称
漢字表記は金神手長海老・金神草蝦。
属名Macrobrachiumは、ギリシャ語で「大きな腕」を意味する。
種小名larはラテン語での尊称を意味する語(英語のSirとほぼ同じ意味)、または古代ローマの守護神ラレースに由来するともされる。
(どちらもニュアンスとしては「偉大なもの・素晴らしきもの」のような意味合いだと思われる
英名はMonkey River Prawn、Ryukyu Freshwater Prawn、Tahitian prawnなど。
漢名は貪食沼蝦、過山蝦など。
形態
日本最大のテナガエビであり、第2胸脚(腕)を含めると30㎝に達する。
体色は薄緑ないしは青磁色がかった黄褐色や黄土色で、第2胸脚も同系色だが明らかに濃い。可動指(指節)基部や腹節側面に橙色の斑紋があるが、頭胸甲には目立つ斑紋はない。
額角は細く水平に伸びるが、先端は僅かに上方を向き、触角鱗先端には達しない。上縁歯数は7~9、下縁歯数は2~4。
第2胸脚は左右相称形だが、長さが僅かに違う場合が殆どである。断面は円筒形。全体に非常に細かい小棘を呈するが不動指には少ない。可動指・不動指ともに先端が内側に彎曲し、咬合面に大きな歯がある(不動指の歯が近位)。可動指は掌部の0.8倍程度、鉗は腕節の2倍以上、掌部は腕節の1.2倍以上。
生態
河川の中流域から河口まで幅広く棲息する。
人間との関係
食用や釣りの対象となる。