陣内「知っとるわボケェェェ!! 生きる価値のない腐れ外道やろがァァァ!!!」
「予想通り飛び出したな」
「次は左腕だ」
「何時間でも待つ。集中力は切らさない」
流川「ぐぉ……(三日間完徹だ……)」
陣内「(ゴツいな……全然寝ぇへんやんけ)」
「テメェの罪がその程度で償えるワケねぇだろ」
「死ぬには早ぇぞクソ野郎。クソがクソに塗れても問題ねぇだろうが」
「逃げろよ。メインディッシュは逃げた方が旨くなるんだろうが。これは俺の究極で、至高の趣味だ。より高めるために、可能な限り生きてくれ」
対象
姉妹愛を壊すことを性癖とする異常性癖からグランピングに多数の姉妹を招きだし、多数の仲間と共にボーガンで狩りまくっていたグランピング企業社長「二宮」に執行。
概要
以前伊集院が行った汚物付きの矢と同様に、人糞などの汚物が塗りたくられた矢をボーガンで放ち射貫くというもの。汚物が体内に入り込むことで破傷風などの感染症を引き起こす。
そんな状態で岩陰から出る事を許さず、出れば即糞矢を打ち込み傷を増やしていく責め苦を、24時間監視体制で何日でも続けていく。
過程
伊集院たちと陣内の襲撃により護衛はまたたく間に全滅。我先にと逃亡した二宮の姿は伊集院から「尋問をする価値もない」とみなされ特殊改造ボーガンで汚物付きの矢を討たれた。
岩陰に隠れるも、飲み水などの生理的欲求を求めて少しでも外部に動けば射抜かれる為、飲まず食わずで動けない事を余儀なくされた二宮は、時間がたつと破傷風や感染症、さらには自ら漏らした糞尿も加わり苦しみ続けた。
それでも浅ましいまでの生命力で三日間生き抜くが、皮肉にもそれが地獄の苦しみを長引かせる事となり、四日目で限界がきて這いずりながら伊集院に命乞いする。
もちれん伊集院からは「てめえの罪がその程度で償えるわけないだろ」と容赦なく矢を撃たれ、以降は3時間ごとに1本ずつ矢を射られた結果狂死した。
今回の登場人物
- 二宮(にのみや)
中小企業の社長。姉妹愛を壊すことを性癖とする異常性癖の持ち主で、グランピングで誘い込んだ数々の姉妹を手持ちのボーガンで狩り殺していた腐れ外道(三國の調べによると、警察にも鼻薬かがせていた模様)。
- 榊美奈(さかき みな)
今回の依頼人で、関西から上京してきた女子大生。親を早くに亡くし身寄りがなかったためたった一人の肉親である姉・玲奈と養護施設で暮らしてきた。姉が「ニャンタ」というキャラ物のマフラーを手編みで編んでプレゼントしてくれたことをきっかけに繊維系の仕事に就きたいと夢を追って東京の大学に通っていた。玲奈が二宮たちが開催するグランピングに共に誘われ、旅行気分で出かけた。しかし泊まった日の夜、聞こえた悲鳴を不審に思い姉とともに起きて様子を見るとそこで二宮による姉妹狩りが行われていたことに愕然。玲奈に引っ張られる形で逃げて柵を乗り越えようとしたときに、二宮によって二の腕をボーガンの矢で刺された。
玲奈は決死の覚悟で身を挺して二宮を抑え、わき腹を刺されながらも「仇を取る」と誓いながら柵を乗り越え逃走。崖に落ちて斜面に生えてあった大木に引っかかったが出血がひどく形見のマフラーで止血をしたが、気を失って崖から滑り落ちたところを伊集院に保護される。氷室の病院で目を覚まし、伊集院に此れまでの経緯と、姉を獣狩りに見立てて殺した二宮への呪詛を吐くと、伊集院は正体を明かし「自分に姉の敵討ちの代行を任せてくれないか?」と促され、涙を流しながら伊集院に依頼を持ち掛けた。依頼完了後は形見の手編みのマフラーを持って必ず大学を卒業して夢をかなえる約束を誓う姿が見られた。
- 榊玲奈(さかき れいな)
今回の被害者の一人で、美奈のたった一人の姉。
美奈を両親の代わりに面倒を見ており、18歳になった時には妹の夢を支えるため天王寺組がケツ持ちをしているクラブでホステスとして働いていた(ホステスとしては向いていたのか陣内からは気に入られており、妹の美奈のことも心配されていた程)。二宮にモニターとしてグランピングに誘われてしまいでグランピングを楽しんでいたが、夜の騒ぎで起きて様子を見るとそこでは二宮による“姉妹狩り”が行われていたことに驚愕。策の方に逃げて美奈を先に逃がそうとするも二宮に追いつかれ身を挺して美奈を守った。二宮に目を横断されても「逃げなさい!」と美奈を鼓舞して彼女を逃がした。直接命を奪われた描写はないが、おそらく二宮によってとどめを刺されたと思われる。
今回のゲストキャラ。天王寺組の超武闘派の極道にして、三國直属の部下にして護衛役。
守代を払っていたクラブのホステスである玲奈をたいそう気に入っており、妹のために頑張っていた彼女の面倒見の良さと健気な姿に涙ぐんで少ないながらも支援していた。二宮が玲奈を騙して殺したことや、玲奈だけでなくシマ内でほかの女性も騙しては殺していたことを知って激怒し粛清のため赴いた(伊集院のことは弟分の戸狩玄弥を通じて知っていた模様)。伊集院の口から玲奈の妹である美奈の依頼で来たことや美奈は怪我を負ったが無事だと知ると涙を流して安堵し、被害者の意思なら無碍にはできないからと二宮は譲る事を了承するが、天王寺組の看板を背負って出て来た以上は手ぶらでは帰れないからと姉妹狩の客たちや護衛の粛清を買って出ることで話をつけた。また、三徹でボーガンを構えて二宮が降参するまで待ち続ける伊集院の姿にはさすがに戦慄していた。
天王寺組の組長。二宮が警察に鼻薬を嗅がせていることや自分たちのシマで女を騙しては姉妹狩りのターゲットにしていたことを調べたうえで、陣内にシマ荒らしとして二宮たちの粛清を命じた。
余談
冒頭が野外から入る回は何度かあったものの、野外拷問(1話で行ったスカフィズムと酷似した内容だが、期間は6日と短い別物)の帰りから入るというものだったのは初。
また粛清対象を持ち帰らず、道具持参のもと捕縛現場でそのまま刑を実行するのも珍しい。
なお、普段は伊集院が外道を粛清する際は悔恨の念を聞くのがお約束なのだが、外道の行動のみを見て反省の余地なしと見做すのはこれで3度目である。
また羽王戦争では三國の直属の護衛ということもあってあまり深く描かれなかった陣内だったが、身寄りがない女性には全財産ふってでも援助したいというほど懐が深い性格であることが判明した。さらに伊集院の拷問に立ち会ったのは和中蒼一郎・小林幸真に次いで三人目である。
今回は三國も登場したためバグ大界隈の主要極道組織における現在の組長で伊集院シリーズ未登場なのは獅子王組の眉済俊之だけになった。
関連項目
伊集院茂夫による自然を使ったブービートラップ:同じく断罪対象が人間狩りを行っていた外道社長で、この拷問も野外で行われている。
伊集院茂夫と流川隆雄による射殺、伊集院茂夫による汚物付き射殺刑:以前に行われた拷問とその発展型。今回は野外で後者を組み合わせたようなモノである。
外道の腸内洗浄からのハードグリン→糞矢でマンハント→[[]]