小悪魔(東方Project)
こあくま
注意
小悪魔という言葉は本来キャラクター名ではなく、pixivにおいても『東方Project』の二次創作以外にもつけられるタグである。
pixivでは「小悪魔」タグは東方のキャラにつけられることが最も多い。しかし「小悪魔 オリジナル」とタグ検索すると700以上の作品が引っかかってくる。また「小悪魔 -東方 -東方project」で検索すると3500以上の作品が引っかかる。この事からもわかるように、『小悪魔』とは東方projectファン以外にとっては、辞書にも記載されている一般名詞なのである。
このキャラクターのイラストを投稿する際は、『小悪魔』タグではなく、この『小悪魔(東方Project)』を使ったり、マイナス検索が効く様に『東方』や『東方Project』タグを併記する事が望ましい。普及率は低いが「こあ」、「こぁ」タグを使う手もある。pixivは東方projectファンだけのものではない。一般の利用者に不便をかけないよう、タグの棲み分けをしっかり心がけよう。
概要
小悪魔は、東方Project第6弾『東方紅魔郷』の4面中ボスとして登場する、赤髪の悪魔。
ただし名前も正式名称ではなく、あくまで通称。大妖精と同じく1個体を指す名前ではない。単に力の弱い悪魔を指す言葉である。ストーリー上の特殊な役割は一切与えられておらず、ボス級のキャラではない。所謂モブキャラ。
『東方儚月抄』『東方三月精』『東方智霊奇伝』にもモブとして登場する。『儚月抄』の4コマ版(ネタはあらたとしひら氏による)では作中に登場する文々。新聞掲載の写真に、小悪魔らしき人物が紅魔館図書館内のプールがある場所に設置された「海の家」(屋台)で料理を作る様子が描かれている。
愛称は「こあ(こぁ)」。また、最近はあまり使用されないが、大妖精の俗称の一つ「トリル」の由来となった「リトル」という愛称もある。
ゲーム内で容姿が分かる要素はドット絵しかなく、拡大絵はおろか本名さえ判明していない。さらに原作中では台詞の一つもない。しかしながら、絵師やユーザーの目に留まり、二次創作によって形作られていった。
ドット絵に基づく様々な解釈や妄想により描かれ、容姿や性格も様々(上記イラストの様にエルフ耳で描かれる場合もあるが、公式設定では耳が尖っている事実は確認されていない)。東方の二次創作の多様性を象徴する「大妖精(仮名)」や「名無しの本読み妖怪(通称朱鷺子)」等といったキャラクターの代表格でもある。
容姿
前述のように拡大絵が無いため、ドット絵を元にした推測を含めた容姿が普及している。多くは赤い長髪で頭と背中に悪魔然とした羽、白いシャツに黒~黒褐色のベスト、ベストと同色のロングスカートで、ネクタイかリボンを着用している。
しかしながら、後述のZUN氏による回答、つまり公式設定ではショートヘアとされている。長髪だと間違えられたのは、後ろの装飾のようなものが髪に見えてしまうのが原因か。ただ、実際にショートヘアで描かれた『三月精』『智霊奇伝』に対して『儚月抄』『東方外來韋編』では長髪に描かれており、公式でも髪型は安定していない(キャラデザインはどうやら作画担当の解釈に任されているらしいので、公式設定の判断材料に使うには不十分だと言えるが)。
もちろんドット絵の見方によってはセミショートやミディアムヘアーなど容姿の解釈が変わるため、なるべく公式に寄せたい場合は独自でドット絵の研究や考察をするのもいいかもしれない。
また、『東方智霊奇伝』ではついに新衣装で登場。
配色は不明だが、お洒落でカジュアルな服を着ていた。
二次創作
◆性格
前述した性格は公式設定だが、現在も二次創作由来の性格がかなり定着している。基本的には、
- 真面目な苦労人
- しっかり者
- 大人しい
- 泣き虫
- ドジっ娘
- いじられキャラ
- 紅魔館随一の常識人
といった性格で描かれることが多い。そちらの方がファンにとっても馴染み深いだろう。
たまにパチュリーやその周囲から苛められる描写があるが、幻想郷では格上に弄られることは珍しくない。また、中には公式と二次創作の相反する設定を融合し、「従順で基本的に丁重口調だが、パチュ萌えハァハァの暴走癖がある」個体もいたりする等、同じ名無しキャラの大妖精とは違い、性格のバリエーションが豊富だったりする。
◆立場
紅魔館地下に存在する大図書館に出没する事、司書然とした制服という服装から『図書館の司書』として描かれることが多い。またはパチュリー専属の忠実な使い魔として描かれる事もある。
後述のように立場や種族に関する解釈は様々ながら、紅魔館の人間関係や風土に比較的馴染んでいるキャラクターとして描かれることも多い。
お茶くみをしている姿が描かれていた漫画版『東方儚月抄』や『東方三月精』作画担当の解釈から、ますます司書説が濃厚になってきた。
他にも、以下のような説もある。
- 役立たずや能力、性格等の解釈は人それぞれだが単なる使い魔
- 勝手に住みついた野良悪魔
- 召喚魔法を試し契約した使い魔
なお、主にR-18二次作品において、種族がサキュバスと解釈されていることもある。
サキュバスは悪魔の一種である上、悪魔という種族自体が淫魔的な属性を備えていても不思議ではない(なにしろ概念的には悪徳の塊であり、その中には色欲も含まれる)ため、ありえない解釈というわけではないが、しばしば議論の的になっているようだ。
◆ここぁ
むむむ氏からZUN氏への質問によって、いくつか公式の情報が得られている(前述の容姿、性格)のだが、この回答から準公式の二次設定が生まれ、更に小悪魔複数説誕生のきっかけにもなった。
ここぁとは、そんなむむむ氏の質問に対するZUN氏の回答を基に生まれた別バージョンの小悪魔のことである。
情報を得られた時期的に、二次創作界隈では既に「こあ」の存在が確立・普及しており、ZUN氏の情報とはいえそれを上書きするには至らなかった。かといってせっかくの情報を眠らせるのも惜しいため「違うバリエーションの小悪魔」として発展していった。ここでも東方二次創作の多様性を垣間見れる。
ショートヘアでいたずら好き。さらにこれらの点から「幼い」という連想がなされ、こあよりも年下(場合によっては小柄な少女・幼女)として描かれることもある。
「小さい小悪魔」→「小小悪魔(ここあくま)」では語呂が悪いため、「ここぁ」の愛称になった模様。
発祥の経緯が限定気味であったため、こあよりも認知度は低め。ここぁの存在が定着したのは、むむむ氏が描くようになったやや幼くショートヘアの小悪魔や、やむっ氏が描く、やや幼く無邪気で悪戯好きな小悪魔の呼称として広まってからである。
関連イラスト
- ロングヘア
- ショートヘア/セミショート/ミディアムヘアー