ウィールマルガム
うぃーるまるがむ
概要
『仮面ライダーガッチャード』第20話に登場。エンジェルマルガムの力で一時的に蘇った両親を目の前で再び殺害され、絶望と激情に支配された黒鋼スパナが、グリオンの力でビークルケミー「マッドウィール」と結合することで誕生したマルガム。
人間が変異しているのだがグリオンの力が介入しているためか、悪意人形を素材にしたマルガムと同じ金色の素体となっている。
最初に変異する際は一旦ヴァルバラドになった後、右肩からマルガムの腕が突き破るように生え、その手がヴァルバラドの仮面を剥ぎ取ると同時に変貌している。
まるで「超A級錬金術師黒鋼スパナ」・「美学の戦士ヴァルバラド」の仮面を捨て、両親の死に顔を抑えて泣き叫んでいるようでもあり、黒鋼スパナの今まで他人に見せてこなかった負の一面を体現した存在と言える。
容姿
黄金マルガムとヴァルバラドを掛け合わせたような外見をしているが、前述の通りヴァルバラドにあった仮面は右肩より生えた素体の手によって剥ぎ取られたまま存在している。
また、ヴァルバラドの下半身にあるクロスされた銀色の部位と同じ位置に、金色のバンドが配置されている。
胴体から灰色のコードが無数に垂れ下がり、剝き出しになった車のエンジンを模した頭部には目と思しき赤いセンサーが五つほど確認できる。その容姿から与えられる印象は宛らスクラップ車のようであり、スーツの内側から出てきたような印象も与える。
また、ヴァルバラドの肩パーツが右腕の役割を果たし、打撃武器にもなる
他のマルガムがケミーを縛り付けている様なデザインなのに対し、全体としてケミーと一体化した姿=ヴァルバラドを内側から突き破る、或いは脱ぎ捨てる様な異質なデザインとなっている。
能力
頭部にある内燃機関により爆発的な力を生み出し、その全てを突進力に集中させることであらゆる物を粉砕する力を持つ。タイヤ型のエネルギーも放つことが可能で、これによって怨敵を焼き尽くす。
この力は奥底に秘めていた絶望や復讐心が形となった黒い炎であり、それを纏うことで強大な戦闘力を手に入れている。
しかし、スパナ本人が悪意に呑まれたことで精神が両親を失った当時の不安定な状態に戻っており、ヴァルバラドのような豪快ながらも無駄のない動きで追い詰める戦闘スタイルではなく、我武者羅に暴れるだけの力任せなものに変わってしまっている。
活躍
エンジェルマルガムとグリオンにより両親を目の前で殺され過去に消された記憶を思い出し、最愛の肉親を2度も失う悲劇に見舞われたスパナは悪意に呑まれる事で誕生。
一ノ瀬とりんねらとの戦闘に乱入する。マルガムをただ憎しみのままに攻撃する…が、再び両親を蘇生し、痛ぶられるが2人は錬金術を使い自害した事に驚き退散。
怒りをぶつけられなかった悔しさも篭っていたのか、周辺の建物にも攻撃を仕掛け撤退する。