概要
いわゆる肥満(肥満体型)のこと。体にたくさん脂肪がついている体型のこと。どちらかといえば蔑称としてのニュアンスが強く、好意的な意味合いや遠回しな表現としては「ぽっちゃり」「ふくよか」などが使われる。
明治時代以降に使われるようになったとされるが、詳しい語源などは不明。江戸時代の文献で「しまりなく肥満している」様子を表す「でぶでぶ」という副詞が使われており、この「でぶでぶ」が名詞化したという説が有名である。
また、英語由来で二重あごを示す「Double chin」が「デブチン」に、さらに省略されて「デブ」となったという説もある。
英語圏では“Fat”という表現が相当するが、こちらも蔑称として使われることが多いため、好意的に示す目的では「がっちり、恰幅が良い」というような意味の“stout”や、「ふくよか、ぽってり」というような意味の“plump”/“chubby”などが使われる。
どんな体型が「デブ」であるかの明確な基準は特になく、その人がデブであるかどうかは、観察者の主観に基づく場合が多い。
日本肥満学会では、BMI指数が25以上の場合を「肥満」としており、これを「デブ」の一つの基準とすることもある。ただしBMIでは筋肉量が考慮されていないため、一部のスポーツ選手やボディビルダーのような「筋肉の重みで体重が増えている」ケースはデブとは言い難い。
日本人をはじめとするアジア人は遺伝的に糖尿病(2型糖尿病)のリスクが高く、健康を害さない形で太ることが難しいことや、伝統的な食文化もあって「デブ」と言ってもそこまで太っているひとは多くないが、米国をはじめとする諸外国では、人種的に糖尿病リスクが低いことや元々の骨や関節が強い人が多いことから、日本人では想像もつかないような生活習慣で際限なく太り続けるデブ、中には200kgを超える超規格外のデブが多数存在する。
特にメキシコやベネズエラなどのアメリカ諸国やサウジアラビアなどの中東諸国に多い。中には足で自身の体重を支えられなくなるために自力で歩行できなくなる場合もあり、車椅子生活を余儀なくされることも。
一般的には「デブ」は蔑称や差別用語として扱われることが多いが、「大きくて柔らかそう」という印象から癒やし系的に扱われたり、大食いタレントのようにキャラクター付の一環として「デブ」という表現が使われたりと、ポジティブな意味合いの場合もある。
また、このような肥満体を萌え要素やフェティシズムとしてこよなく愛する「デブ専」と呼ばれる者たちもいる。
検索結果で表示されるイラストの大半は、ホモ向けやゲイ向けで占められており、男性が描かれていることが多い。
肥満体の女性のイラストに対しては、「ぽっちゃり」や「BBW(Big Beauty Women)」で登録されることが多いようだ。
関連タグ
- 肥満 でっぷり むっちり メタボ おデブ 出不精 デブさん ビール腹
- ふとましい ふくよか プランパー 太っちょ/ふとっちょ
- ぽっちゃり ぽちゃ 小太り
- ズングリ ずんぐり ずんぐりむっくり
- BBW SSBBW
- デブケモ デブショタ デブロリ デブ猫 デブの青年、長身デブ
- でぶぱい 太鼓腹 動けるデブ かっこいいデブ 巨デブ 筋肉デブ
- ピザ ピザでも食ってろデブ(ピザデブ)
- 肥満体 肥満化 男の肥満化 脂肪フラグ
- 三段腹
- fat obese
- ブーケット
- デブラ…英語圏の女性名。「デボラ」に由来する。愛称の一つとして「デブ」がある。
なお類似タグにひらがな表記の「でぶ」タグも存在するが、検索結果ではカタカナ表記の「デブ」のほうが多く、棲み分け議論なども特にない。