機体スペック
制式番号 | GAT-X131B |
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装甲材質 | トランスフェイズ装甲 |
概要
アクタイオン・インダストリー社主催のGAT-Xシリーズ再生プロジェクト「アクタイオン・プロジェクト」の一環として開発されたカラミティの強化発展機。
アクタイオンの技術者ヴァレリオ・ヴァレリがライバル視するロウ・ギュールに対抗するために設計された3機のうちの1機で、生体CPU用のカラミティをさらに発展させるというコンセプトで開発されており、ベースとなった機体の能力を2倍に増強する改良が加えられている。
火力も底上げされており、携行武器からトーデスブロックが無くなった代わりにストライク+I.W.S.P.のものに似たシールドガトリングを採用、シュラークを背面に4基、スキュラを胸部に二基、ケーファー・ツヴァイを両肩に固定武装として装備するなどカラミティに比べて2倍以上の火力を持つ。
またこの改修によって自重も重大したため、フロントスカートとふくらはぎ部分にスラスターを増設し、機動性の低下を避けている。
その反面接近戦が苦手な点は変わらず、唯一の格闘兵装も両肩に取り付けているため格闘能力が皆無になってしまった。
シミュレーションではストライクノワールに敗北を喫していた。
圧倒的な火力を得た代償として、建造と改良にかかった費用も天文学レベルとなった。
カラミティは3機の中で量産モデルが存在しない(厳密には存在してはいるが機体生産数が量産レベルに達していない)機体であったため、原型機をベースにする必要性が出てしまう上に、ブラウカラミティへの改装にも予算をつぎ込んでしまった。その結果、同プロジェクトにおいてレイダー(先行仕様)とフォビドゥンは原型機を再生する事が出来ず、ある程度量産されていたフォビドゥンヴォーテクスやレイダー(制式仕様)をベースに使用する事になった。2機を量産機に変更してもコスト増加は抑えられておらず、これら3機にかかった費用は年間予算の2.6倍にまで及んだ。
全体的なシルエットはエールカラミティに似ているものの、強化改造の規模およびコンセプトの違いにより、カラミティの増産モデルに採用されたリビルド1416プログラムは活用されていない。
運動性・起動性の低さから単独の運用は想定されておらず、続いて作られるゲルプレイダーやロートフォビドゥンとの運用を前提に設計されている。
さらには人工知能「80」を搭載した無人化が行われ、トリオシステムと呼称される連携システムも導入されている。
なお「ブラウ」は独語で青を意味しており、本機の機体色にも反映された。
武装
125mm2連装高エネルギー長射程ビーム砲「シュラーク」
ベース機のバックパック部分を2基分つなぎ合わせることで砲身を4連装化させているが、単純に並列して設置しているため砲身の自由度が低下している。
580mm複裂位相エネルギー砲「スキュラ」
カラミティと比べて襟元の中央に一門増設されており、縦列2門式の砲口を持つ。同時に拡散ビームモードにも対応した。
115mm2連装衝角砲「ケーファー・ツヴァイ」
両肩部分に増設されたジョイントにシールドを直接接続し固定兵装とする方針に変更、両腕の自由度を増すだけでなくジョイントを軸にシールドを回転させ、あらゆる方向に攻撃が可能となった。半面、固定式となった影響で格闘に転じることはできなくなった。
30mm径6銃身ガトリング砲内臓コンバインドシールド
I.W.S.P.のシールドガトリングからビームブーメランを含めた上部分を除外しシールドを小型化、両腕に接続している。これはそのまま取り付けると肩に干渉するため。
余談
元々は改造作例と連動する形で「DESTINY ASTRAY R」ストーリー中にて設定を持たせたもの。HGカラミティガンダム×2やIWSPやその他のガンプラ(脚部ホバーユニットはガンダムAGEのジェノアスが元)をミキシングしており、公式に存在する設定画稿はこれを元に書籍向けに描かれたものとなっている(こうした事情はロートフォビドゥン、ゲルプレイダーも同様である)。