「ハッ!何でもシャカシャカの粉々にしてやるぜ!シャカシャカ!」
データ
概要
第三十六幕「加哩侍」に登場したトゲや牙のような、固い毛のような姿を持つアヤカシで、アクマロの加入以来久々のドウコク配下。『山颪』という妖怪の伝承のルーツとされている。
全身が赤くて固い体毛に覆われた外見をしており、両肩から両腕にかけてと両大腿部、そして背中には先端が青くなった鋭い牙か棘の様な突起が生えている。
頭部には赤い体毛の代わりに鋭い突起が生えており、目元や口元も同じ材質らしき外骨格に覆われている。頭部の周囲を上と下で囲む様に形成された鮫の顎状の輪の装飾も特徴的。
全身凶器を地で行く出で立ちと普段から騒がしく、テンションが高い性格はヒャクヤッパにも似ている。
専用の武器はないが、代わりに高速回転させて突撃する事で、触れる物全てを跡形も無く塵に変える技を持つ。その威力は凄まじく、自身より巨大な建物ですら粉砕する程であり、削る時には歓喜と共に「シャカシャカ~~ッ!!」叫ぶくせがある。破壊に無上の喜びを見出すその姿はまさしく怪物。
劇中での活躍
アクマロに立場を奪われがちだったシタリに招聘されて登場。
現世に侵攻して街中の建物を粉砕して回る破壊活動に興じていたが、居合わせたシンケンジャーとの戦いで破壊活動を中断。自身の特性を最大限に活かした高速回転で圧倒するも、水切れの為にその場はやむなく撤退した。
その後、再び現世に現れると同じ様に自身の高速回転で圧倒。然し、一計を案じたイエローがレッドからインロウマルを借り、スーパーシンケンイエローになってから形勢が逆転する事となる。
ソギザライの高速回転に対抗し、スーパーシンケンイエローも真・猿回しで同じ様に高速回転した為に動きを見切られる事となり、そこへスーパーシンケンマルで腹部を突かれた為に回転を停止させられてしまう。その隙を逃すまいとゴールドが繰り出すサカナマル千枚おろしに怯んだ所へ、スーパーシンケンイエローから止めの真・土煙の舞を喰らって倒された。
直後に二の目となって巨大化すると、相対するダイカイシンケンオーとダイゴヨウ両名を例によって高速回転で苦戦させるも、ダイゴヨウに動きを止められた隙にサムライハオーへの全侍合体を許してしまう。負けじと高速回転で立ち向かうも通用せず、最期はモヂカラ大弾円を受けて「もっとシャカシャカしたかったのに~ッ!」と叫んで敗北した。
余談
モチーフは当初因幡の白兎でウサギに鮫の要素を加えたデザインだったらしいが、因幡の白兎は妖怪じゃないと思い直し、鮫肌をイメージしたトゲがおろし金のようだったので山颪モチーフに変更になったとのこと。
名前の由来は削ぐ+浚う。因みに「浚(さら)う」とは「掻き退ける」と言う意味である。
『山颪』という妖怪はトゲだらけで卸し金のような頭部を持つ化け物らしく、ソギザライの何でも粉々にしてしまう技がそのルーツになったと思われる。
特撮における妖怪のモチーフで山颪が使われた例はこのソギザライが初であり、『忍者戦隊カクレンジャー』や『仮面ライダー響鬼』にも前例は無い。
声を演じた岩田氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。