ドラゴン(ぷよぷよ)
ぷよぷよのどらごん
概要
ドラゴン(DRAGON)とは『ぷよぷよ』・『魔導物語』シリーズに出てくるキャラクターで、名前の通りドラゴンである。
ぷよぷよシリーズのナンバリング作品では『ぷよぷよ通』『ぷよぷよ~ん』に登場するのみで、2024年2月現在『ぷよぷよ!!クエスト』にも登場しておらず、ややマイナーなモンスター。
ドラゴン系のキャラクターとしては、同じくぷよぷよシリーズで登場するドラコケンタウロスのドラコが人型の女の子で人気があり、『ぷよぷよSUN』ではやさしいの主人公、ほかにも多くの作品に出ているので、本項のドラゴンのほうは目立たないキャラになってしまった。ピクシブ百科事典での採録も2023/11/29までされなかった。
ぷよぷよシリーズでの登場
『ぷよぷよ通』では、魔導の塔4階「四天王」戦で4人倒しても経験値が足りなかった場合の延長戦キャラクターとして登場。普通にプレイしていると中々出会うことがないため、出現させたい場合は意図的に低スコアでの撃破を意識する必要がある。紹介デモでは「塔の中では体がいちばん大きい。どうやって塔に入ったのか」と突っ込まれていた(ただしデフォルメキャラは他のキャラと同程度のサイズ)。
セガサターン版以降は漫才デモが追加された。本作のドラゴンは人語を解さずに炎を「がうっ」と吐き、慌てたアルルが「あぶないじゃないか!」と怒ってドラゴンを懲らしめようとする内容。
また、一部機種で追加された「通モード」では勝ち進めば必ず会えるようになり、その漫才デモでは、アルルも魔法「イリュージョン」を使って同一のドラゴンの姿に変身する光景が見られる(元は『魔導物語』シリーズで使える魔法で、自分自身を幻影で強大なドラゴンの姿に見せかけ敵との遭遇率を下げるという効果)。
一方、PCエンジン版ではアルルから「ぷよぷよ地獄でボクが勝ったら、今日からボクの丁稚くんだ!」と宣言され、「がっ、がうーんがうーんがうーん(エコー)」とショックを受けていた。
スーパーファミコン版『REMIX』等のやさしいモードでは「なれた」コースの3人目としても登場。こちらは残念ながら新規デモはない。
『す~ぱ~なぞぷよ ルルーのルー』ではドラゴン自身は登場しないが、ルルー編のラスト、アルルとのなぞぷよ勝負のフィールドの背景に描かれている。上述の通りアルルがイリュージョンでドラゴンに変身できることを踏まえたものかもしれないが、背景を自由に選択する裏技で選べる順番はアルル編4面の相手ぞう大魔王とミノタウロスの間なので、もしかしたら製作途中ではドラゴン自身も登場の予定があったのかもしれない。
『ぷよぷよ~ん』では鈴付きの首輪を付けたデザインに改められ、遺跡ステージ最初の相手として登場。道端で寝ていたところ、ウィッチがドラゴンのハナミズを魔法薬にすべくと採取しようとして他のメンバーに止められ、そうこうしているうちに目を覚ましてぷよ勝負になだれ込む。本作も「がう~っ」といった鳴き声のみ。特技は「ゴガゴゴゴーッ!」で、最も高い1列とその列に繋がっているぷよを、一番多い色の色ぷよに変える。
GBC版『ぽけっとぷよぷよ~ん』ではアルルと竜語?で互いにぎゃおぎゃおと会話?するが、アルルはノリで会話しつつも(…って、つうじてるのかなあ?)と疑問を抱いていた。こちらの特技は「フリーズ」で、対戦相手のフィールドにあるおじゃまぷよをすべて固ぷよに変えてしまう。
当時連載されていた外伝小説『チコの日記』では、天空都市から落ちてきて戻れなくなってしまったまだ子供のドラゴンで、チコに拾われて神殿で家族のように一緒に住んでいる描写がなされている。空を飛ぶのは苦手で、チコと一緒に訓練しているがわずかに浮くことしかできない模様。
『ぷよぷよBOX』では、「ごちゃまぜぷよぷよ」に『通』のデザインのと『よ~ん』のデザインのが両方登場。同作のバージョン違いのキャラクターは通のグラフィックを元に描き直されているものが多い中、よ~んのタイプのは通とデザインが全く異なるためか完全新規のグラフィックで描かれている。こちらの特技もGBC版と同じく「フリーズ」。
一方、同作のストーリー付きRPGモード「ぷよぷよクエスト」(後述のスマホゲームとは別)では、通のタイプのがザコ敵として出現するのみで、会話は一切ない(未使用の没データとしてよ~ん版もボスとして登場予定ではあったようだ)。
セガぷよには2024年2月現在登場していない。多くの過去作のキャラクターが登場するスマホゲーム『ぷよぷよ!!クエスト』にも、後発のドラゴン系キャラクターと比べると無個性なのが災いしてか、このドラゴンの姿は無い……
魔導物語シリーズでの登場
『魔導物語1-2-3』では、『魔導物語Ⅲ』の終盤にザコ敵として登場。MSX2版はぷよぷよ通のものに近いデザインだが、PC-9801版では青緑色の体に黒い翼の大きく異なるリアル系デザインとなっている。
『魔導物語 はなまる大幼稚園児』ではドラゴン族の「クプクプ」「レビアタン」という名称で姿の似たドラゴンが登場するが、微妙にデザインが異なり、翼の色が青ではなく黄色で、飛膜も無い。そして本作では人語を解するため普通に会話ができる。
クプクプは花が好きな竜族の子供で、アルルの口車に乗せられて裏取引してしまい、花と引き換えに本来人間を通してはいけない竜の墓場に続く双子岩を開けてしまう。
レビアタンは体の大きな竜族の長で、クプクプ曰く「こわいおじさん」。(卒業試験のためとは言え)神聖な一族の墓場から光虫の卵を盗んだ挙げ句神殿を荒らしたアルルを諫めるためボスとして戦うことになる。
その後、アルルが光虫の卵を元の場所に返したことで怒りを収め、クプクプは罰として竜の墓場の見張り番をさせられることになってしまった。
『わくわくぷよぷよダンジョン』ではアトラクション「ぷよぷよダンジョン」のボス。同作にはファイアードラゴン・アイスドラゴン・サンダードラゴン・ブラックドラゴン・ホワイトドラゴン・キングドラゴンと亜種も多数登場する。
その他のドラゴン系モンスター
『魔導物語』シリーズ等には上記以外にも様々なドラゴン系モンスターも登場している。
- 闇竜/ダークドラゴン:PC-98版・GG版『魔導物語Ⅱ』で登場(前者が98版、後者がGG版の名前)。白銀の鱗の東洋竜。シェゾの地下牢の見張り役である。炎に弱く、ファイヤーで真っ黒焦げになる。GG版では烏龍茶好きなコミカルな性格。
- ゴールドドラゴン:『魔導物語ARS』のルルー編に登場。ゴールドという名前の割に体色は青で、鉄の金庫を抱えた守銭奴。つまり「金(きん)」ではなく「金(かね)」の方のゴールドである。翼はない。
- コドモドラゴン:初登場はSLG『ばよえ~んウォーズ 大魔導戦略物語』の召喚ユニット。広島弁の野生児と彼が騎乗するトカゲのような姿のドラゴンのコンビ。『ぷよぷよSUN』等にも登場してメジャーデビューした。
- リヴァイアサン:『す~ぱ~なぞぷよ通 ルルーの鉄腕繁盛記』に登場。「レビアタン」と名前は似てるが別竜で、蒼色の海竜のような巨大な姿。世界が生まれたと同時に生まれたらしく、昔の事をよく知っているらしい。
その他、『魔導物語』シリーズでは体力と魔導力の回復アイテムとして「竜の爪・尻尾・角・牙・ウロコ・肉・眼肉」など様々な部位が登場する。どうやらドラゴンが食用されているらしい…。
声の出演
プレイステーション2『ぷよぷよ通 パーフェクトセット』はエンディングに声優はクレジットされているが、担当は不明。
それ以外の作品はコンパイル社員と思われるが、一部機種のクレジットに社員さんたちの名前は羅列されているものの誰が担当したのかはやはり不明。