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低温の編集履歴

2024-03-20 11:55:00 バージョン

低温

ていおん

低温とは、周囲より温度が低い事。

概要

 周囲より温度が低い事。冷たい寒いなどと表現する。

 日常的な感覚では、おおむね気温10℃を下回ったあたりから「低温」と感じられるが、冒頭定義文にあるように「低温」とはあくまで相対的な表現である。たとえば「低温殺菌」とは加熱殺菌のうち100℃を超えないもの(60℃~70℃)を指し、後述の「低体温症」は体温が35℃を下回った状態を指す。

 熱エネルギーは高い方から低い方へしか流れないので、無限に燃やし続けることは燃料を与えさえすれば可能だが、無限に冷やし続けることは困難である。また、物体の温度は絶対零度より下に行くことは無い。


主要な低温の例

*温度の値は摂氏。また融点・沸点は1気圧の大気中での温度。

  • 35℃ 人間の深部体温がこの値になった場合、低体温症の初期症状と判断される。
  • 20℃ 低体温症が重症化し、体温がこれ以下になると生命に危険が及ぶ
  • 5℃前後 冬眠中の動物の体温
  • 3~8℃前後 家庭用冷蔵庫・野菜室の設定温度
  • 0~6℃前後 家庭用冷蔵庫・冷蔵室の設定温度
  • 0℃ H²0(真水)の融点、すなわち氷点。1日の最低気温がこれ以下だと「冬日」、最高気温がこれ以下になると「真冬日」とされる。
  • -1.8℃ 海水結氷
  • -18℃前後 家庭用冷蔵庫・冷凍室の設定温度
  • -20℃ 食塩を混ぜて得られる温度
  • -41℃ 日本で公式に観測された最低気温(旭川市、1902年)
  • -41.2℃ 日本最低気温(非公式記録)(幌加内町、1978年)
  • -56.6℃ 5.2気圧以上の条件下で二酸化炭素液化
  • -67.7℃ 定住地での世界最低気温記録(オイミャコン、1933年)
  • -78.5℃ 二酸化炭素の昇華点(1気圧の大気中ではドライアイスは液化せず、直接気化する)
  • -89.2℃ 地球上の最低気温記録(南極ボストーク基地、1983年)
  • -161.6℃ メタンの沸点。土星衛星タイタンの地表ではメタンが液化し、海・湖を形成する。
  • -170℃ 月面の夜の温度
  • -183℃ メタンの融点、酸素の沸点(液体酸素の記事参照)
  • -196℃ 窒素の沸点(液体窒素の記事参照)
  • -210℃ 窒素の融点。冥王星の地表には水の氷に加え、メタンや窒素の氷原が広がる。
  • -252.8℃ 水素の沸点(液体水素の記事参照)
  • -259℃ 水素の融点
  • -270℃ ビッグバンから138億年後、すなわち現在の宇宙空間の平均温度
  • -273.15℃ 絶対零度

関連項目

凝固 収縮 冷却 凍結 冷凍

  冷気

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