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ワイル病の編集履歴

2024-03-30 21:05:40 バージョン

ワイル病

わいるびょう

レプトスピラという細菌による感染症。

概要

ワイル病(ワイルびょう)は、レプトスピラという細菌感染によって起こる感染症である。正式な病名は黄疸出血性レプトスピラ症(おうだんしゅっけつせいレプトスピラしょう)。

世界中で発生がみられるが、特に熱帯地域の発展途上国での流行が多い。日本での発生は比較的少ないが、沖縄では散発的に流行することがある。下水道工事関係者や畜産関係者の患者が多く、職業病のひとつである。

この病気ヒトだけでなく、ヒト以外の動物も発症する。レプトスピラ症にかかっている動物の尿で汚染されたが、粘膜に触れることで感染する。特にねずみが多い場所では、レプトスピラに感染したねずみの糞や尿からうつる可能性が高くなる。での水泳急流でのラフティングカヤックなど、水関連のレクリエーションで感染することが多く、特に洪水の後が危険。ちなみに、人から人への伝染はまれ。

動物由来の感染症のため、感染症法では4類感染症に指定されている。


症状

レプトスピラ症の初期には、発熱頭痛筋肉痛嘔吐下痢など、インフルエンザと似たような症状があらわれる。多くの場合、軽症のまま1週間程度で回復する。

しかし、ときにワイル病と呼ばれる重症型に進行することがある。ワイル病では肝臓腎臓が侵され黄疸皮膚が黄色くなる)および全身の出血傾向鼻血歯茎からの出血体中にあざができる)がみられる。ワイル病の致死率は10%以上と高く、危険な病気といえる。また、その症状から、エボラ出血熱黄熱病との鑑別が難しい場合がある。


治療

菌をやっつけるを服用するが、早期に(ワイル病になる前に)行う必要がある。


予防方法

  • 水に関連するレクリエーションをする人は、水の中で怪我をしないよう、防護に特化した装備を着用する
  • 皮膚に怪我をしている人は水の中に入らない
  • 汚い水を飲まない

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