- 「幻魔大戦」(石ノ森章太郎、平井和正)に登場する敵の総称。→幻魔大戦
- 「鬼武者」シリーズ(カプコン)に敵として現れる魔物の総称。
- 「女神転生」シリーズ(アトラス)に登場する悪魔の種族(分類)の一つ。
- 「サガフロンティア」(スクウェア・エニックス)に登場する装備品の一つ。
鬼武者の幻魔
鬼武者の世界において、地底奥深くに存在する巨大空間「幻魔界」に君臨する魔物の一種。
その存在は遥か太古より生き、幻魔界に伝わる歴史書にはビッグバンの後、混沌とする宇宙空間の物質を幻魔王が超常の力を以って集め地球を作り上げたとされている。
幻魔界は強力な上下関係が築かれており、最高位に最高の力と最適な幻魔の血の器から選ばれる幻魔王。次いで十万分の一で産まれる高い知性と戦闘能力を持った高等幻魔。次いで知性こそ欠けるものの、高等幻魔に順ずる強さを持つ中等幻魔。次いで知性・力強さに欠けるものの、総数の大半を占める割合で存在する下等幻魔、最下層にギルデンスタンやローゼンクランツといった非常に高い知能を持つ高等幻魔が開発した人工的な幻魔である造魔の5つの階級から成り立っている。
性格は総じて極めて凶暴で残忍。幻魔こそが地球上で最上の種族であると自認し、人間を「サル」「ムシケラ」と呼ぶ。その言葉通り普通の人間では下等幻魔はおろか、造魔ですら倒すことは至難の技で在るほどの頑強さと力強さを持ち、高等幻魔ほどになれば一体で城を落とすほどの強さを誇る。
また地上世界を遥かに上回る技術を持ち、人工生命体の生産・死者の蘇生・人体改造など現代の技術を遥かに上回る科学力を手にしている。
また幻魔の力に魅入られた者やその素質を見受けられた者は幻魔との契約を結ぶこともでき、例を挙げれば、かのシェークスピアは幻魔と契約し、幻魔の情報から着想を得たといわれている、根拠としては一般人が知る由も無いギルデンスタン・ボルチマンドといった幻魔の名前を数多く用いたことに由来する
長きに渡り、鬼の一族と敵対しており。幻魔の暴力的な力と鬼の一族の科学的な力をぶつけ合い、激しい争いを繰り広げる。しかし徐々に幻魔の軍勢が鬼の一族を押し込み、一族最終・最強の要塞である鬼ヶ島に立て篭もり幻魔を迎え撃つも遂に陥落、鬼の一族は滅亡する。
物語は、この鬼の一族が鬼の力を主人公に授け、幻魔を討ち果たす願いを伝えるところから始まる
幻魔王
最初の幻魔王にして前述の地球を創造した幻魔、外見は白いドラゴンとヘビを組み合わせたような姿をしており圧倒的な力を持つ。幻魔界の最奥部に鎮座し暗黒儀式を執り行おうとするも真の鬼武者に覚醒した明智左馬介秀光に討たれ息絶える。
・織田信長
元は人間であったが桶狭間の戦いの際、流れ矢が喉元に直撃し絶命。しかし幻魔としての素質をフォーティンブラスが見抜き、ギルデンスタンが幻魔の血を注いで蘇生。その結果、強大な幻魔の血と天性の器が合わさり幻魔王に匹敵する力を手に入れ、フォーティンブラス亡き後は幻魔王に就任。幻魔の力を用い天下を支配すべく覇道を突き進む。
高等幻魔
・オズリック
左馬介が初めて遭遇する高等幻魔。幻魔であるが、周知の鬼のような外見をしている。
高等幻魔であるが知性は低く、短気で暴力的。手にした金棒やタックルなど力技が多い。
単純な幻魔であるが、初めて出会う高等幻魔の恐ろしさを見せ付けてくる強敵である。
・ギルデンスタン
幻魔王とならび太古から存在している幻魔界最古参の高等幻魔。
戦闘能力は高くは無いが凄まじいまでの知能を持ち、人類の歴史とほぼ同等の時間を幻魔研究に費やしてきたほど大科学者である。直接戦うことは滅多に無いものの、度々新型の造魔や技術を作り上げ、左馬介の行く手を阻む。
・ヘキュバ
巨大な蜂の姿をした女性の高等幻魔。
幻魔界と地上世界を結ぶ地獄門と呼ばれる門を召喚することのできる数少ない幻魔。
また人間を食うことでその人物に変装することもできる。
・ギンガムファッツ
4つの足を持つ巨漢の高等幻魔。
信長の命により今庄の金山で強制労働を監督している。
オズリックのように短気で暴力的、柳生十兵衛に筋肉野郎と呼ばれる。
十兵衛に因縁を持ち、敗れるたびにギルデンスタンによって改造強化され、そのたび十兵衛に立ちふさがる。
・ゴーガンダンテス
幻魔界最高の剣士を自称する高等幻魔。画像の人物でもある。
その実力は一流であり、鋭い剣術と独自の防御法によって圧倒的な強さを誇る。
また、前述の鬼ヶ島陥落は彼が行った事であり、人間には鬼ヶ島の鬼退治として伝わってる。
・ジュジュドーマ
信長の愛人を自称し、美貌に絶対の自信を持つ女性高等幻魔。
鉄傘と刃の付いたバッグを武器に戦い、攻撃・防御共に強く侮れない。
実際には年増の醜女であり、十兵衛に敗れた際には、世の男どもは一安心だぜと一瞥される
・ベガドンナ
信長の愛人を自称する女性高等幻魔の一人。
安土城建設を指揮しており、何かにつけてわめき、ヒステリックな性格だが。一流の忍術を身につけている。その実力は高く、立体的な動きを主体に連撃を叩き込み、奥義の分身の術は実体をもった分身を作り出し、圧倒的な手数で相手を沈黙させる。
ジュジュドーマと違って、背中からカギ爪が生えている以外は普通の女性である。
女神転生の幻魔
一作目「女神転生」から登場している種族名。ただし「真・女神転生」等この種族名が削除されている作品もある(あくまで「種族名」としての削除であり、そこに属していた悪魔は別の種族に割り振られて登場している事がある)。登場する場合、多くは中盤以降、終盤以前くらいに頼る種族となる。
変動はあるがクー・フーリン、クルースニク、タム・リン等がこの種族に属しており、これらの悪魔を描いたイラストにこのタグがつけられたものがある。
サガフロンティアの幻魔
剣の一つ。基本攻撃力の高さ、固有技の使い勝手の良さ、さらに全ステータスが+7されるという特性で重宝がられる。
特にアセルスというキャラのお奨め装備として認識されており、この剣を装備中のアセルスを描いたイラストにこのタグがついたものが多い。