概要
韓国のCJグループ傘下のCJ 4DPLEX社が開発した、映画の4D上映の規格。
競合規格にアメリカのMediaMation社が開発したMX4Dがある。
特徴
標準の映像・音声に合わせて座席稼働や環境効果が体感できる。座席の前後上下左右への動きや背中への衝撃、水しぶきや嗅覚などにも対応した演出が可能。水演出は手元のスイッチでオフにもできる(初期状態ではオン。導入時期によっては手元スイッチがなく水演出をオフにできない場合がある)。グレードがいくつかあり、フルの場合は熱風などの演出も存在している。
4DX作品では、本編開始前に4DXの機能がどんなものかを示すデモンストレーション映像の上映を実施している。
座席が激しく動くため、売店で購入した飲食物については、安全に考慮してポップコーンなどの食べ物をビニールに入れるなどの処置を施している。また、トレイの持ち込み禁止、ホットドリンクの持ち込み禁止などの措置がなされる。
なお、身長100cm未満・妊娠中・年配・車椅子利用・心臓や首などに障害があったり、身体または精神的に敏感・車酔いしやすい人は4DXは利用できない。また、子連れの場合は保護者の膝の上に座らせる・チャイルドシートの持ち込み利用は禁止されている。
こういった演出効果が気が散って内容が入りにくいという人もいる為、初回は通常の上映で鑑賞し、4DX上映がある場合は2回目以降に4DX鑑賞、という人もいる。
日本での現状
日本では2013年の中川コロナシネマワールド(愛知県名古屋市中川区)を皮切りに、主要シネコンチェーンでは前記コロナシネマワールドの他、シネマサンシャイン、ユナイテッド・シネマ、109シネマズ、イオンシネマが導入している。
また、4DXを導入した映画館は北海道、本州、四国、九州、沖縄本島の日本の主要五島全てに存在する。
4DX上映は通常の上映料金に1000円程上乗せした価格の料金が多い。
シネマサンシャインのグランドシネマサンシャイン池袋、シネマサンシャインららぽーと沼津、109シネマズの109シネマズグランベリーパーク、兵庫県姫路市の独立系シネコンのアースシネマズ姫路では、3面スクリーン上映のScreenXを併設した「ULTRA 4DX」として3面に表示しながら体感上映することもできる。ちなみに、ScreenXもCJ 4DPLEXがKAIST(韓国科学技術院)と共同で開発した技術である。
pixivでは
日本で4DXが拡大するきっかけとなったのは2015年の某スペースオペラの事実上第7作だが、pixivでは同作の1か月前に公開されて翌2016年に4DX版が公開された某戦車道アニメの劇場版及びそれ以降に公開された最終章シリーズに由来するイラストが多い(本項で使用しているイラストは全て同作由来である)。
関連項目
MX4D:競合規格