概要
本作で魔術師ギルドに相当する組織。スカイリムの北の果て、ウィンターホールドの街にある魔術師の大学。
高ランク魔法の入手、スキル訓練、従者の獲得などが可能。ギルドクエストに加え魔術師関連のサブクエストも豊富なので、魔術師気分を盛り上げるには最適である。
なお前作までの魔術師ギルドは、TES4オブリビオンの騒乱から程なく解散に追い込まれて各大学や魔術結社に分裂している。
大学のあらまし
ウィンターホールド大学とは、既に第二紀には存在していたという伝統ある魔法使いの教育機関・研究機関である。第三紀の後半にはイスミール書庫(Ysmir Collective)という蔵書群を東方での破壊から救い上げ、その貴重な蔵書を求めるタムリエル全土からの研究者たちで賑わった。
しかしながら、所在地ウィンターホールドに住むノルドからの評価は芳しくない。
近年のノルドは武勇を貴び魔法を卑しむ傾向にある上、「大崩壊」の黒幕疑惑も広まっているからである。大崩壊とは、天災によりウィンターホールドの街が大部分崩落し海に飲まれた事件。地形をみると明らかに不自然に大学だけが周囲の崩落に晒されず現存している事がわかる。ここから逆に大学が研究の失敗か何かで天災を起こしたと疑われているのだ。
実際、大学の危機管理は軽率の一言。
一例を挙げれば死者の安らぎを重んじるノルドの地域にありながら、大学構内限定とはいえ死霊術の実践を許可するといういつ暴徒の集団に襲われてもおかしくないことをやっている。
挙句の果てには授業の一環としてノルドの聖地にしてタムリエル大陸における人類最初の都市の遺跡サールザルを荒らした上に危機な古代遺物を無造作に持ち帰り、大騒動の原因となる。
他に目ぼしい産業のないウィンターホールド経済を支えているのが大学であると認める街の者も多いのだが、今後とも大学の存続は苦労が多そうである。
教職員、関係者
サボス・アレン
大学の最高責任者であるアークメイジ。常識人トリオその1。
200年動乱続きのタムリエルで大学を維持しているだけあって
アレな講師陣よりも遥かに人格者なのだが、クエストを進めると…?
ミラベル・アーウィン
マスターウィザードという役職、分かりやすく言えば教頭先生。常識人トリオその2。
サボスが多忙すぎるため、入学者のオリエンテーションなど雑事の多くを担当している。
が、そのあまりにも雑すぎる退場に衝撃を受けることすら許されなかったプレイヤーは少なくない。
彼女亡き後の大学の命運は色々な意味でドヴァキンに委ねられる。
コレット・マレンス
トルフディル
ドレビス・ネロレン
ファラルダ
フィニス・ゲストール
大学の講師たち。専攻は上から順に回復、変性、幻惑、破壊、召喚。
ゲーム上でも実際にスキル上げと呪文の販売、そして各分野の最高ランクの魔法解禁の特別クエストを発行してくれる。
誰も彼も有能だが変人揃いの社会不適合者ばかりであり、なぜ大学が現地民のヘイトを集めているかよ~~~くわからせてくる人たち。ただし、学生よりはマシである。
サルジアス・トゥリアヌス
常識人トリオその3。
スカイリムの人々から魔法アイテムの作成依頼をこなし大学の財政に貢献している苦労人。
付呪の講師だがゲームシステムの都合上、彼からなにか特別なことを教わることはない。
だがFT禁止のサバイバルモードが実装されたことで、彼からのお使いミッションをこなすだけで高確率でプレイ日記や二次創作SSのネタが溜まることだろう。
ウラッグ・グロ・シューブ
タムリエルにも希少な文献の宝庫である図書館アルケイナエウムの管理人にして司書。TES世界のオーク故、規則に厳しい。基本的には本をとってくるお使いクエストを発行してくれる。
その某お使いクエストで判明するが、古代文字解読の専門家でもあり、解読して得た巻物を与えてくれる。気づきにくいが魔術史の担当講師も兼ねているようで、クエストの進行次第では14時頃に元素の間で講義をしていることがある。
エンシル
何やってるのかよくわからない人。強いて言えば用務員兼購買部。
それもそのはず、正体は盗賊ギルドメンバーの盗品商である。
週に何度かウィンターホールド市街に遠出してしまうので、各地の盗品商の中では扱いにくい方。
サルモールから大学に顧問として派遣された魔術師。半ば公然のスパイ、つまりは嫌われ者。本当に嫌われており、ゲームシステム上でも大学メンバーと一切仲間設定がない。
性格の方も石鹼枠ラノベや小説家になろうで使い捨てされてそうな嫌味なエリートそのものであり、一周してみんなのオモチャ、何度噛んでも味のなくならないガムとして愛するプレイヤーも。
呪縛されていないドレモラ
召喚術を極めるための最終試練の一環として呼び出す事になる特殊なドレモラ。
名称通り術者に従うための縛りを掛けられていないので、呼び出した時から敵意満々でこちらを殺そうとしてくる。
しかし数回叩き伏せてやるだけでアッサリ従うようになり、その後は試練をクリアするための特殊アイテムをオブリビオンから取ってくるパシリに使われた挙げ句にオブリビオンにも戻れなくなり、そのまま大学に居付いてしまう。
不死属性な上に大学内では貴重な近接戦闘要員とあり、強力な武器をスリ渡して対ドラゴン用の警備員として活躍させるドヴァキンも多いとか。
学生
ドヴァキンの同期筆頭のカジート。
クエストをこなせば従者にでき、魔術ビルドでありながら重装鎧に適性がある稀有な猫。
カジートらしく愛嬌たっぷりで本作の人気キャラの一人。
一方で悪い意味でもカジートらしい一面もある。
オンマンド、ブレリナ・マリオン
ザルゴと同じくドヴァキンの同期。ザルゴ同様問題児しかいない。
ブレリナはテルヴァンニ家関係者のダークエルフ。となれば当然なのだが、研究に協力すると凄い体験をすることになる。
オンマンドはノルドでありながら魔法を蔑視しない珍しい人。その分数少ないやらかしが逆に生々しく目立つ。
ニルヤ
ドヴァキンの同期より少しだけ前に入学した先輩。ハイエルフらしい高慢さで先輩風を楽しませてくれる。彼女はファラルダ先生と何故か仲が悪いらしい。
アーニエル・ゲイン
それなりに先輩の魔術師。高度な研究を追及していて忙しいと語る男。上記の「ギャグのない世界で学園ラノベやったら?」の答えを身をもって教えてくれる。
イスラ
校外実習で行方不明の先輩その1。レッドガード女性。
火炎マントの呪文を改良してスカイリムの過酷な環境に対応させようとしていた。
サバイバルモードを見る限り目の付け所は悪くなかったのだろうが…
イラス・テイ
校外実習で行方不明の先輩その2。アルゴニアン。
アイテムコレクター最大の敵の一人。
鎮静の呪文が苦手。スキーヴァー(巨大ネズミ)になら効果があったのだが…
ボルビル&ルンディ
校外実習で行方不明の先輩その3。いつも意見がぶつかる双子。
しかしハチミツ酒に関しては学業そっちのけで息があったようで、スカイリムで一二を争うホニングブリューブランドと張り合うべく、凍結魔法を使って一定期間ハチミツ酒を冷やす技術を開発しようとしていた、のだが…
なぜサボスは許可を出したのか。
地域のみなさま
首長コリール
ウィンターホールド要塞の首長。しかし、家はただの民家だし、食事は向かいの宿屋で取るなど苦しい財政事情が透けて見える。
大学が大崩壊を起こして街を滅ぼしたと確信し、明確に憎んでいる。
だが執政にはダンマーのマルーア・セロスを、ダンマーなら大学にコネがあるだろうというだけの理由で選び、しかも実はマルーアは大学とのコネなどない事にも気づいていない。
クラルダー
ウィンターホールドの住民の一人。
コリールとは対照的に街は勿論大学の歴史に関しても造詣が深く、大崩壊も単なる偶然の結果だという認識の持ち主。
サボスとも親交があるようで、かつては大学に籍を置いていた可能性もある。
スカイリムの行く末を決める内戦の推移によっては首長になり、大学と街の橋渡しにならんとする彼の思いを聞けることも。
メイリン・ヴァレン
かつて大学に所属していたダンマー。
弟子たちとともにデイドラのアーティファクト「アズラの星」を研究していたが
その真の目的は余命短い自身を不老不死と化すことであったため、
怒ったアズラの呪いにより発狂、多くの弟子を殺害した末に大学を追放される。
ネラカー
メイリンの元弟子。研究助手達の生き残り。その経緯から比較的善神扱いされるアズラを明確に嫌っている。
退学したがウィンターホールドの宿屋にて魔法の研究を続けている。
宿屋を吹き飛ばしてしまうような危険な事をしない限りは居座ってくれてて良いという約束を宿屋主人のダグールと交わしているが、上客なのもあってそれなりに仲は悪くない模様。
ビルナ
雑貨店ビルナ・オドメントの店主。エンシルが神出鬼没すぎるので、大学での戦利品の売却には営業場所が決まっている彼女を愛用するドヴァキンもいるかもしれない。悩みは兄弟ランミルの酒浸り。その事情に迫る関連クエストもあるが、ジャーナル不備で難易度が高い。