CV:坂田将吾
「 君は、どうしてこの学校を守りたいんだい? 」
概要
『ブルーアーカイブTheAnimation』に登場する、原作ゲームで言うところの先生(プレイヤー)に相当するキャラクター。
就任初めての仕事としてアビドス高等学校からの支援要請を受け、連邦生徒会の新設部署・連邦捜査部「シャーレ」から補給と支援活動のためにやって来た“大人”。
アビドスの中心街までは電車で来たようだが、徒歩で校舎まで向かう途中に暑さと脱水で行き倒れていたところを、登校中に通りかかったシロコに拾われ、砂まみれの風体で対策委員会の部室へと辿り着いた。
校舎を奪おうと襲撃してきたカタカタヘルメット団を迎え撃つ対策委員会を指揮して撃退に成功した後は、委員会の活動を継続的にサポートするべく、校舎3階の一室を貸与されてアビドスにしばらく滞在する事となる。
ちなみにあまり詳しく描写はされてないもののヘルメット団やスケバン、狐坂ワカモの起こしたゲーム本編のプロローグの騒動にはちゃんと巻き込まれている模様。
容姿・人物
図太い芯と胆力を持つ原作と比べ、こちらは「レベル1の新任教師」という側面が強い。
朗らかかつおっとりした穏和な雰囲気の優男で、少々頼りなく、また若干胡散臭く見える。場の空気を和ませようとしてか、少々無理にお調子者として振る舞う一面もあるが、大体は空回っている。
原作先生と比べると頼りない部分も多く、少々思い詰めるタイプ。また、放送倫理に配慮してか、変人·変態的な部分はほぼカットされている。
前髪を上げて額を出した癖っ毛の黒髪と、温厚そうなダークブラウンのタレ目が印象的な童顔の持ち主。
グレーのスーツにワイシャツ、ネクタイというシンプルな出で立ちで、ネックストラップに「シャーレ」のIDカードを下げている。
足元はシンプルな紐なしのビジネスシューズで、靴下は黒系。
相棒とも呼べるタブレット端末「シッテムの箱」の携行スタイルは少々大雑把で、大きめに作られたスーツの内ポケットに収めている他、ワイシャツ姿の時にはスラックスの後ろ側(というかお尻の部分)に突っ込んで持ち歩いている様子。
登場まで
2023年1月のアニメ制作発表以降、長きにわたってその存在は伏せられており、「対策委員会」編のアニメ化である事が判明しても、先生については登場の有無すら定かではなかった。プレイヤーの前に初めてその姿を現したのは、実に放映開始の2週間前の事。
AnimeJapan2024における『ブルーアーカイブ The Animation』AnimeJapanスペシャルステージDay1(3月23日)中に公開された「公開直前PV」にて、まずは“アビドスの街中で行き倒れている人物のお尻”、次いで“ワイシャツの胸ポケットからシャーレのIDカードを取り出す右手”の2カットが確認される。
翌24日のスペシャルステージDay2でようやく顔立ちを含む全身のビジュアルが明かされ、担当キャスト・坂田将吾もサプライズで登壇した。
また、ビジュアルの公開に伴い「プレイヤーそれぞれの先生像とはまた違った“アニメならではの表現”として楽しんでほしい」とのアナウンスも添えられている。
アニメ第1話放映後には、生徒のデザインやイラストを複数手がけているイラストレーターの一人・DoReMiからアニメ版先生のデザイン原案を手がけた旨が明かされた。
余談
- スペシャルステージに出演した際の坂田のスーツ姿は、用意された衣装ではなく自前で調達したものとの事で、「グレーのスーツ」を探し当てるのに思いのほか苦労したと本人が語っている。
- 公式メディアミックス作品に登場する他の先生たちの例に漏れず、「この顔であんな事を…?」と原作ゲームでの奇行の数々に思いを馳せるプレイヤーが続出。
- 坂田が出演している先行の別作品には「銃」に強い所縁を持つキャラクターもおり、キャスト発表時には「CV.坂田将吾のキャラクターが銃社会に放り込まれる」という構図に因果を感じ取る声も散見された。
- 坂田が出演作品の企画でメイド衣装を纏った姿(“坂田将子”名義)が、作品の公式アカウントを含めて複数枚公開されているのが発見されたことで、アニメ先生の女装概念へと飛び火。キャラクターデザイン的にもやや中性的な顔立ちが、幸か不幸かフリル系の衣装にそれなりに馴染んでしまう事態に一部プレイヤーが沸いているとかいないとか……。
- 公開されたOPアニメは徹底して対策委員会をはじめとする生徒たちを主役に据えたもので、先生については電車に乗っている一人称視点、便箋にしたためられたアヤネの支援要請を読む姿、身支度を整えて封筒を手にシャーレ事務所を出る後ろ姿が、合計でも(90秒中の)3秒程度しか映っておらず、表情がわかる場面もほんの一瞬である。
注意
メディアミックス作品に関連する二次創作では、ごく一部とはいえ「お気に入りの派生作品A(あるいはキャ件クター)」を持ち出して「気に入らない派生作品B」に批判的・否定的な態度を表明しようとする者、あるいはそうした過激な言動に影響されて必要以上に二次創作や鑑賞に過敏になってしまう者も存在する。
『ブルーアーカイブ』制作サイドが折に触れて提示している「プレイヤーそれぞれの先生像の尊重」という姿勢そのものを知らないまま、アニメシリーズから流入した新規ファン層が「アニメ以外の先生」に触れる過程で、ある程度の摩擦や衝突が散発する可能性には留意されたい。
また、二次創作者側でも「特定の先生像」を使って他の先生を軽んじるような作品づくりになっていないか、自分のファンアートがどの作品をベースにしたものなのかを見極め、描き分けることで無用のトラブルを避けることができるかもしれない。
それでも心配な場合には投稿のタイミングを一時的に見送る、公開する場所や範囲を工夫するなどの方法もある。“先生”のように図太く果断にやっていこう。