コブロン
こぶろん
概要
水色のモグラのような生物であり、その生態はよく分からない。丸い頭以外は常に地中に埋まっており、その全身像も分からない。
どのゲームでも通常プレイでは立ち寄らない特定のエリアにおり、マリオが赴くといきなり地上からにゅっと顔を出す。
極めて温厚かつ平和的な種族で、マリオを見かけても襲ってはこず、話しかけるとのほほんとした挨拶やコメントを聞けるのみ。
…そんなコブロンだが、頭をハンマーで叩くと極めて美味な"タンコブ"を作って落としていくという奇異すぎる特徴があり、ゲーム内でも非常に優秀な回復アイテムとして使用できる。
一度叩くと当然痛がり、地中に潜って姿を消してしまうが、マップ切り替えをすればまた同じところに出現する為、多くのプレイヤーが何度も叩きに通ったことであろう。
ハンマー以外の攻撃でダメージを与える事も出来るが、この場合タンコブは手に入らない。
初出の「マリオストーリー」でも2回叩くと、そんな被害は忘れたと言わんばかりに、本人から郵便局にパレッタ当ての応援手紙が届く。
タンコブは設定上でも珍味・高級食材として扱われているらしく、「ペーパーマリオRPG」や「スーパーペーパーマリオ」では、そのたんこぶを必要とする料理も登場している為、かわいそうと思うユーザーも最低一回は殴らないとコンプが出来ない業の深さ。
曰く、昔にタンコブ目当てで乱獲が行われたせいで、現在は絶滅危惧種に指定されているらしく、ゲーム中でも常に上記特定ポイントの一体ずつしか出会えない。
マリオストーリーでは「数が減ってきている」という話をゴツゴツ山の駅にいるキノピオの女性から聞け、ペーパーマリオRPGのゴロツキタウンの情報屋からも「今や個体数が1匹のみになってしまった」と噂される程。
それにもかかわらず保護活動などは見受けられないが、危惧された時には最早目撃情報すら胡乱という手遅れの状態になっていたのだろう。それか元々の個体数も少なかったのか…。
「スーパーペーパーマリオ」では理論上タンコブが無限に交換できる遊技場が存在するが、どのような理屈で調達しているかは不明。文字通り世界観の違う異次元の世界なので、家畜化など生態の事情が変わる可能性もあるが…。
結果、システムそのものが大きく変動した「スーパーシール」以降のペーパーマリオ作品には全く登場しなくなってしまった。
完全な例外として、あまり知られていないが『マリオパーティ6』にも登場しており、『バトルマウンテン』の背景として6匹が群れをなしていて雪玉から顔を出してくる。
みんなのトラウマ
……実はこのコブロン、叩く毎に徐々にセリフが変わっていく。
タンコブを取れる個数は無限ではなく、叩くたびコブロンの脳に着実にダメージが溜まっていき、どんどん発言の頭が悪くなっていく。
具体的には物忘れが激しくなっていき、終盤は自分が誰なのかも忘れる認知症レベルとなり、最期は「フ~ニャニャ フ~ニャ ニャ~フ ニャ~フ ニャフ~ン♪」と、最早言葉すら紡がず逝っちゃったような歌を歌い始める。
この段階で更に叩くと、
「フニャニャ~ もうダメだ~」
遂にコブロンは限界を迎え死んでしまう。
タンコブを入手したいが為に叩き続けたプレイヤーは、コブロンの死にショックを受けた、というケースが少なくないと思われる。
一度死亡してしまうと以後そのプレイ中に復活することはなく、文字通り絶滅してしまったに等しい。
「スーパーペーパーマリオ」の個体に至っては、コブべえと名付け密かに可愛がっていた住民モブが殺した後に登場し、いなくなったと消沈する光景は尚の事後味が悪い。
尚「マリオストーリー」の没データでは、敵としてバトルする構想もあった模様。
クリオの物知りで話を聞くとかなり衝撃的なことを言い、それによれば「たんこぶの味はたこ焼きみたい」「マリオが叩きすぎて、コブロンが怒って出てきた」との事。
関連タグ
マリオストーリー ペーパーマリオRPG スーパーペーパーマリオ
ディグダ:他人(他土竜)の空似
この先、Switchリメイク版ペーパーマリオRPGのネタバレ
G・D・M 号外 緊急スペシャル!
ゴロツキタウンの地下100階ダンジョンの最下層でゾンババを倒した後、メールで上記の見出しと共に、100階ダンジョンの最下層に謎の生物が現れたと言うニュースが届く。
そのメールを読んだ後に、再び100階ダンジョンの最下層に行くと…
フニャ!ぼくコブロン!とおーいところからやってきたよ!
ここはくらくてせまいけど、しずかでおちつけるいい場所だね!
なんとゾンババが立っていた場所にコブロンの生き残りが現れた。仲間たちから「絶対に叩くな」と忠告されるが、それを無視していつもの如く頭を叩くと…
フニャ〜 そっか〜。きみ、ぼくとあそびたいんだ〜。ドッカーン!
と言った直後、あろうことか追加裏ボスとして歴代初のバトルに突入。しかもやたらボスに相応しいBGMまで引っ提げて。マリオストーリーの没設定がここに実現された瞬間である。
まさかのコブロンの逆襲に驚くだろうが、問題のステータスはと言うと…
HP | ATK | DEF |
---|---|---|
108 | 10 | 1 |
…防御力こそ低いものの、HPは108。同じく100越えを果たしたキャラはラスボスであるカゲの女王と裏ボスであるゾンババの二人のみであり、彼らに次ぐ3番目の高さを誇る。更に攻撃力は作中でも最強クラスの10を誇る(更にHP25以上の回復も平然としてくるし、連続攻撃もしてくるため、実質的なHPも攻撃力も遥かに上と考えてよい)。
そして攻撃手段は、なんと今まで回復アイテムだった自身のタンコブを武器として飛ばしてくる。コブロンが1回ダメージを受ける度、フィールドにはタンコブが落ちてゆき、毎ターンその全てを消費した数分の攻撃を喰らわせてくるのだ。更に厄介なことに、タンコブそのものを倒して減らすことも出来ないため、武器の量を減らすことも不可能。
この為、ペパマリRPG最強の手段である「HP5レンゾクジャンプ」が自殺行為にしかならず、可能な限りバフを盛った一撃で攻撃回数を抑える必要がある。
しかしコブロンも定期的にステージを揺らし、バケツなどの小物を大量に落とす事で自力でタンコブを量産してくるので安心できない。
加えて攻撃だけでなく回復アイテムとしての回復効果も健在で、コブロン自身が食う事でHPを25も回復させてくる(タンコブというアイテムはHP25、FP25回復させるアイテムなので、この回復量は妥当ではある)。もしもボスキャラが回復アイテムを使ってきたらというifが現実になった絶望的な展開と言える。
更に恐ろしいことに、低確率(とは言っても5回に1回くらいの頻度)で落とす赤いタンコブの威力は25と桁違いで、他のタンコブと連投されようものなら耐えるのは困難。そして回復量も3倍の75と、今作最強のHP回復アイテムであるウルトラキノコ(HP50回復)をも凌ぐ回復量であり、運が悪いとせっかく与えたダメージを即座に全回復される危険性すらある。
これらを凌ぎ切って辛くも勝利すると、「ゴールデンタンコブ」を落とし、「フニャニャニャニャ〜まけちゃった〜またね〜」という台詞を残して普通に去っていった。
これは「だいじなもの」扱いの為、通常のタンコブのようにHPを回復することは出来ず、他のゲームで例えるならば裏ボス撃破のトロフィーや勲章のようなアイテムである。
なお、コブロンと戦うには100階ダンジョンを一度クリアするだけでなく、トロピコアイランドの個体を撲殺しておく必要がある。ただしリメイク版では最後のセリフから「もうダメだ〜」の部分がカットされ、死んだかどうか曖昧な形になっており、見方によってはボス戦に繋げる前振りになったとも言える。
これらの仕様変更により、コブロンを倒す胸糞悪さは減ったとも言える。
真・関連タグ
オズモーン…ダメージを受けた回数分、攻撃手段の数が増えていくボスと言う意味で共通点を持つ。