「闇よ…。」
概要
CV:日野未歩
No | 648 |
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種族 | ウスラカゲ族 |
ランク | S |
スキル | 暗殺(とりつかれている敵に対してダメージがアップする) |
好物 | すきやき |
こうげき | 閃光ぎり |
ようじゅつ | すいとりの術 |
必殺技 | 邪眼ノ魔名刺死(邪悪な眼差しで敵を斬りまくり範囲内をこうげきする) |
とりつく | 隙だらけにさせる(隙だらけになってしまい守りがダウン) |
夜の散歩が趣味の鬼妖怪で、首だけで散歩することも。見た人は目玉を取られてしまうので出会ったら地面に伏せよう。(妖怪大辞典より)
妖怪ウォッチ3にて初登場した古典妖怪。黒い二本の角に赤紫の短髪、金田一耕助のようなぼさぼさ頭で毛量が多い。眼帯をつけて黒い着物を着た美形の人型妖怪。背中には大きく反った黄色い刀身の刀を背負っている。首に巻いている襟巻のようなものは妖気であり、彼はそれで自分の頭と胴体を離すことが出来る。人気のない夜の街をふらふらと歩いているらしい。
得意属性は風、苦手属性は氷。性格候補は短気/荒くれ/いやらしい/非道の4種類。嫌いな食べ物はパン類。
元ネタは阿波国(徳島県)において大晦日・節分・庚申の日・夜行日(陰陽道において忌み日とされる日)に、首のない馬に乗って現れる鬼「夜行さん」と思われる。
鬼系妖怪に属する為、おにぎり侍と焼きおに斬りのスキル「鬼斬り」のダメージ増加対象となる。
魂へんげで入手できる魂の効果は「攻撃で受けたダメージの一部を跳ね返す」。バスターズで覚える反射の術が基となっているのだろうか。また、夜行の魂をレッドJの魂と合成すると「ラッシュ魂」を入手出来る。
性格
基本的に敬語、穏やかな口調で話す。物騒な辞典説明とは裏腹に争いを嫌う性格である。しかし常に温厚なわけでもなく、時折苛烈な一面が顔を出す。近づきすぎた者はほとんどが彼の刀の犠牲となっていることを忘れてはならない。一部とりつき台詞では舌打ちすることもある。
また、彼は散歩をこよなく愛する妖怪でもある。通常時含め全部で6種類実装されている姿のうち、5種類の姿で散歩に関する説明または台詞が設定されている。夜の散歩ならなお良いそうだが、昼間でも多くの時間を散歩に費やしている様子。バスターズTモードでは、「ゆっくり散歩するのが好きなのですが‥‥」とこぼしていた(とはいえ、「たまにはいいか」と妥協してくれる)。また、さすらい荘で聞ける台詞によると、散歩しているうちにいつの間にか別の街まで来てしまっていたらしい‥‥。
ゲーム版での登場
妖怪ウォッチ3では、スキヤキ限定で探索できるバスターズTのダンジョン「ヌフィンクス スキノクチ③」に登場。ゴージャス大使と共にボスとして設定されている。辞典番号も648とゴージャス大使の1つ前である。
また、多少人格が異なる個体が「ENNMA NOTE」というクエストに登場している。詳細は「ENNMA NOTE」の項にて記述する。
スキヤキバージョンのオフィシャルガイドでは、新登場妖怪の1人として表紙に描かれている。また、同書の75ページにも登場している。
『妖怪ウォッチバスターズ ソード/マグナム』、『妖怪ウォッチ ぷにぷに』、『妖怪ウォッチ ワールド』、『妖怪三国志 国盗りウォーズ』でも実装されており、ともだちにすることができる。
ステータス傾向は凡庸な物理アタッカー型。ウスラカゲ族にしては珍しい。Sランクの追加妖怪だけあり、悪くない数値である。とりつきやすくおはらいされづらい通常の戦闘であれば、防御ダウンのとりつき、スキルによるダメージアップに純粋なちからの強さを加えてかなりのダメージを出せるだろう。しかし、ウスラカゲ族の強みであるとりつきなしではイサマシ族などの純正アタッカーに敵わない。とりつきがほぼ通らないボス戦での過信は禁物。
バスターズでの技構成は三段こうげき・気合いの一発・反射の術・暗黒の術。移動速度はふつう。
派生形態
この項目では彼の派生形態を1体ずつ解説していく。
『ぷにぷに』ではちから・ようりょくの区別や必殺技以外の技、属性による得意・弱点が存在しないことをご留意いただきたい。
どの形態でも基本的に髪型は変わらず、着物を着て大剣を持っている。どの形態も「夜行」ではあるのだが、全員が同一人物とは限らない。
月下夜行
『妖怪ウォッチ ワールド』にて実装。ランクはSで、後にSS進化も貰っている。
十五夜の月光を 浴びたことで 秘められし邪眼の力が解放され いつもより凶暴になった夜行。見た人は 月見だんごを置いて逃げるしか 助かるすべはない。
他の形態と比べて全体的に彩度が高い。角のサイズも通常時より大きくなっている。
ステータスは通常時の実質上位互換。ほぼ不要なようりょくを削った分ちからとすばやさが高い。必殺技は「邪眼ノ月明リ」。
設定上十五夜にしか出現しない形態とはいえ、「月見だんごを置いて逃げる」という回避法はいささか難易度が高い。また、月見だんごを要求している割に好物はすきやきのままである。
剣客夜行
『妖怪ウォッチ ワールド』にて実装。ランクはSで、後にSS進化も貰っている。
趣味の散歩を 邪魔されぬよう 厳しい修行で 剣の腕を磨き 名高い剣客となった 夜行。彼のウワサに 出歩く人が減り 夜の散歩も 快適になった様子。
全体的に赤みがかったカラーリング。目の色も赤い。
ステータスは高速物理アタッカー型。ちからとすばやさを強化した代償として、通常形態より耐久が低い。必殺技は「剣客ノ魔名刺死」。
平穏な散歩のために厳しい修行を積むという行為は一見矛盾しているように見えるが、彼は満足しているらしい。噂になれば怖いもの見たさに散歩ルートまでおもむく人が増えそうなものだが、そうなっていないのは‥‥。
蛇王軍 夜行
『妖怪ウォッチ ぷにぷに』の「妖魔将棋」イベントにて実装された。ランクはZ。
僧兵であり剣術にも優れる蛇王軍の奇才 夜行。争いを好まず 常に一歩引いた立ち回りをしているが 距離を詰めすぎた者には 容赦しない。
髪に青いグラデーションがかかっている。角の色も心なしか青い。将棋盤をモチーフにした僧衣のような衣装をまとい、大きな念珠を持っている。
必殺技は「勝利ノ祈刺死」。攻撃しつつ他メンバーの妖気をチャージできる効果が非常に強力。派生形態の中で唯一、必殺技名に「眼」の要素が何も入っていない。
大王軍と蛇王軍とが争っている中、蛇王軍側に参戦。蛇王軍に採用されたのは「ENNMA NOTE」の実績あってのことだろうが、同一個体なのかどうかはわからない。意外にも、剣術より頭脳を買われている旨の辞典説明が設定されている。ガシャ排出時の台詞には安定の散歩要素が入っていた。
滅龍隊 夜行(クローン)
『妖怪ウォッチ ぷにぷに』にて、2022年1月1日に「半妖の滅龍士」イベント特別編で実装。ランクはZ。彼の派生形態の中では最も異質な存在。
かつての 滅龍一番隊の隊長 夜行がクローンとして蘇った。散歩を好む 穏やかな人格は消え去り 歴代最速といわれた剣さばきで 全てを斬り捨てる。
茫洋として虚ろな瞳をしている。左の角には白い蛇が巻きついているのだが、これがどういった由来を持つものなのかはわかっていない。必殺技のモーションではこの蛇のオーラが攻撃・拘束を行う。
必殺技名は「滅殺ノ魔名刺死」。自分で自分の首を切り離すモーションが特徴的。その際、他形態と異なり首周りの妖力が身体側に残留する。
死刻衆ゲントッツによりクローンとして蘇生された姿。派生形態では唯一、広義の別人かつ故人である。
「冷たい夜風とともに いかなる時も戦うのみ‥‥。」
これが唯一の台詞。イベントではこの台詞を携えて龍神島に襲来し、島を破壊した。しかし、裏マップのゲントッツ曰くこれは「試作品」。
「完成品」は裏マップにて登場。戦うことに対して悲しげな表情を見せながらも、リュウタたちを殺そうと襲いかかってくる。最終的には龍衣の力を得たぬらりひょんに阻止された。
百鬼夜行
2024年2月1日、『妖怪ウォッチ ぷにぷに』の100ヶ月記念イベント「百鬼夜行YO!YO!妖怪パレード♪」にて実装。派生形態の中では最も高いzzzランクでの実装である。他の「夜行」との関連は不明だが、少なくとも後述の「ENNMA NOTE」とは別の時空であると思われる。
夜散歩のプロである夜行が 妖怪パレードの指揮を任された。鬼たちに舐められないよう 自らも現場監督の鬼となって 記念すべき日を盛り上げる。
黒鬼の妖気に影響された姿。髪が一部黒く、角も黒鬼と同じ形になっている。牙が生えており、額には鬼の紋様が浮かんでいる。瞳は赤く、ハイライトがある。
必殺技は「鬼ノ魔名刺死」。彼を模したねぶたが盤面を通過するモーションがある。お祭りらしく華やかな技。
さくら住宅街から妖魔界まで、鬼たちが列をなして練り歩く豪快なパレード。彼は「最もふさわしい妖怪」としてその責任者に任命された。先頭付近を歩き、周囲の参加者から状況を聞きながら冷静に指揮を取っていた。
「せっかく任された大役です。最後まで全うせねば‥‥」と、これまでにはないほど責任感の強い台詞を聞くことができる。鬼の妖気の影響で好戦的にもなっているらしく、息抜きと称して主人公たちに戦いを挑んでくる。
パレードに乱入した鬼食いを一度は止めるが、鬼食いが逃走したことで多数の参加者が食われてしまった。様子を見に来たエンマ大王に対し、被害を抑えられなかったことを詫びる。鬼食いの暴走は百鬼王エンマとなったエンマ大王によって止められ、パレードは続行。彼の手腕により立て直しも上手くいき、パレードは盛況のうちに終了した。
とても真面目で責任感の強い性格。エンマ大王のことを「エンマさま」と呼ぶ。
ENNMA NOTE(ネタバレ注意)
アップデート後の妖怪ウォッチ3全バージョンにて、特定のメダルを読み込み「ムゲン地獄の調査報告書」を入手すると彼の登場するクエストをプレイすることができる。クエスト名は「ENNMA NOTE」、ある有名漫画のパロディクエストである。このクエストの彼は表情差分が多く感情豊かである。
ファンの間ではこのクエストの印象が強く、クエストに関わる妖怪たちとの二次創作が多く見られる。しかしこの個体は他媒体での「夜行」と言動の差異が多すぎるため、他媒体の彼とこのクエストの彼が全くの同一人物かどうかは怪しい。
事件の詳細は「エンマノート」の記事参照。以下では夜行という妖怪にのみ焦点を当てて概要を記述する。
あらすじ
元ネタをご存知の方はもう察していることだろう。彼がこの事件の首謀者である。
彼は元々先代閻魔大王に仕えていたのだが、後を継いだ当代の大王に対しては強い反感を抱いていた。劇中で「 我らは 反エンマ派閥の一派 」と明言している。
当代を嫌う原因は後目争いに負けたことらしい。しかし、誰を大王に据えようとしていたのかは不明である。彼自身以外で最も可能性が高いのはこの人物だが、ソースが別シリーズであるため他の候補と五十歩百歩である。
彼は何らかの不正な手段でエンマノートを手に入れ、ムゲン地獄収監者をはじめとする数多の罪人妖怪を消去した。しかし、元ネタの主人公と同様に自分の邪魔になる者や政敵をも消してしまう。ついにはエンマ大王をノートで殺害しようとしたが、主人公の介入もあり阻止される。最終的には共犯者の犬神、きらめ鬼と共にムゲン地獄に収監されることとなった。
事件後
「ENNMA NOTE」解決後に、エンマ離宮にて追加の情報を得られる。
ムゲン地獄へ繋がる小屋の扉は開けることができない。次回作の4では手前のひがん山トンネルにすら侵入できない状態となっている。
他個体との差異
・エンマノート事件の首謀者だった彼は、「夜行」という妖怪にしては粗野な口調である。思想も過激。
・顔を見るだけで相手の名前がわかる「眼」を持っている。エンマ大王殺害のためにわざわざ手に入れたらしい。入手手段は不明だが、言動からしてエンマノート本体とは別ルートであろう。
・彼の一族は「由緒正しい鬼の一族」であったとクエスト後の会話で聞くことができる。つまり彼は妖怪から生まれた妖怪ということになるが、「夜行」という妖怪自体は固有の伝承が存在する古典妖怪である。彼も閻魔一族同様「子孫が伝承を継ぐ」タイプの妖怪なのだろうか。これがクエスト個体のみの設定なのか「夜行」という妖怪全体の設定なのかは不明。また、朱夏(妖怪ウォッチ)たちいにしえの鬼族との関連も一切不明である。
ゲーム以外での登場
・ギャグ時空である漫画版妖怪ウォッチにも容赦なく放り込まれている。18巻に登場、最後は通りすがりのトラックにはねられて退場した。この漫画版の彼は、首の切断の際に妖気の襟巻きが身体側に残留する。
・2022年6月にマンガ5で公開された『入れ替わってる〜!?の巻』に犬神、きらめ鬼と共に登場した。
・どういうわけか、数多の人気妖怪に混じって「妖怪の恋人2」というラングドシャクッキーのパッケージに登場している。しかし『ぷにぷに』のグッズ展開では全形態でハブとなっている。
各作品での入手法
『妖怪ウォッチ3』 直接入手はスキヤキバージョンでのみ可能。バスターズTモードで挑めるディープダンジョン「ヌフィンクス スキノクチ⑥」のヌーパーツから入手できる。フロア数は35層と他のディープダンジョンより少なく、周回はしやすい。とはいえ推奨レベルが高いので1体目の入手難易度は高め。スキヤキ以外のバージョンでは交換で入手可能。
『妖怪ウォッチバスターズ ソード/マグナム』 「閻魔大霊廟」ダンジョンなどに敵として出現、仲間にすることができる。ともだちになるかは運の要素が強いが、フェロモン系のアイテムを使ったりシャドウの妖気をまとうことで確率を上げることができる。コード読み込みで1枚だけ入手可能な「超・夜行コイン」の目玉景品にもなっている。
『妖怪ウォッチ ぷにぷに』 妖怪ガシャで入手可能。どの形態も時折復刻されるため、定期的にガシャの中身を確認してみるとよいだろう。同じシリーズのガシャでも確実に復刻されるわけではないことに注意。
『妖怪三国志 国盗りウォーズ』『妖怪ウォッチ ワールド』はいずれもガシャ入手だったが既にサービスが終了している。『ワールド』で実装された形態は『妖怪ウォッチワールド メモリーズ』にて辞典閲覧が可能。
余談
・百鬼姫のニックネーム候補に「やぎょう」がある。百鬼姫は初出作品が1であるため、関連はおそらくない。