概要
本名:沢田幸男(さわだ ゆきお)。1953年3月12日生まれ、大阪府出身。
3年間サラリーマン生活を送った後に漫画家になる。
初連載は、1980年から1983年までテレビランドに掲載された『のってるヒーローくん』。
現在連載中の主な代表作として『スーパーマリオくん』が挙げられる。1990年から連載を開始し、2022年現在の月刊コロコロコミックでは最も長寿の作品である。またこれだけの長期連載でありながら、連載初期からあまり画風が変化していないのも特徴(ただし40巻に収録された「最初に描いたマリオの漫画」は、絵柄も芸風も大分異なる。また、細かいタッチの変化や性格・設定の変化は僅かに存在する)。
樫本学ヴとは仲が良い。また曽山一寿が小学生の時にサインを書いてあげたことがある。
これに限らず後進たちの漫画は読んでおり、漫画家たちに声を掛けるなど面倒見もいい(曽山もその一人であり「自分の漫画を読んでくれている!」と喜んだというが、実際は後輩の漫画は殆ど目を通しているため曽山だけ特別というわけではない)。
のむらしんぼは『コロコロ創刊伝説』にて沢田を「今のコロコロを作っている漫画家たちの父」と評している。
漫画に作者が登場する際は「ユ」の字が書かれたハチマキ姿の青年の姿で描かれることが多いが、おじいちゃんになった現在でも同様の容姿で描かれている(ただし目元がやや老けた感じになっていたり、僅かにヒゲが生えていたりする)。
『スーパーマリオくん』第57巻に収録されている「スーパーマリオくんスペシャル秘話!!」では前述のように「ボクのマンガはあまりかわってない」と言われることや、年を重ねたことで自身の作風が通用しなくなっていくのではという不安を吐露しているが、今でも応援のお便りが沢山届いており、これを励みにマンガを描き続けているという。
一方でギャグ漫画家という仕事の過酷さが語られる際にも代表的な存在として挙がることも多い。
特に「父親が病気に倒れた時も、その父が亡くなって喪失感から顔面神経痛を患いながらも、点滴を打ちながら書き続けた」という逸話は有名。
ただし、これは連載25年の特別編「スーパーマリオッさん」で沢田先生によってようやく語られた話であり、それまではおくびにも出すことなく漫画を描いていたということには留意。
自らが手掛けたマリオくんのゲーム本編は一通りプレイしているらしい。
漫画
- とんでも戦士ムテキング(小学館 てれびくん連載)
- 8時だョ!全員集合(小学館 てれびくん連載)
- ビックリマン(小学館の学習雑誌)
- ゼルダの伝説(ファミコン必勝まんが、読み切り)
- スーパーマリオブラザーズ2(徳間書店 単行本全3巻、現在は絶版)
- 必勝テクニック完ペキ版5魔界村(徳間書店)
- ゴジラくん(講談社)
- スーパーマリオくん(小学館 月刊コロコロコミック等 1990年 - 現在 単行本既刊58巻)
- オレだよ!ワリオだよ!!(小学館 コロコロイチバン! 単行本全4巻)
- みえるみえないのひみつ(学研)
- 国語のふしぎおもしろ百科(小学館)
- ミラクル・ピーチ(小学館)
- オーマイブラザー(東考社)
- ロコ・コロ(徳間書店)
- のってるヒーローくん(徳間書店 テレビランド掲載)
関連イラスト
本人が登場していなくても『スーパーマリオくん』絡みのイラストにつけられることが多い。
関連タグ
村山実:隠れた恩人。阪神引退後に沢田と同じSSKに所属しており、社会人となって漫画家の夢をあきらめかけていた沢田の背中を押してくれたという。