概要
第二次世界大戦後、西ドイツが開発を再開した初の戦車である(東ドイツは独自開発が禁止されていたためチェコスロバキアやソ連製の戦車のみだった)。
開発は1956年に開始され、105mmライフル砲を搭載し、NBC戦に対応した30t級の戦車として開発がすすめられた。
一時はフランス、イタリアとの共同開発だったが、各国の事情により計画は断念され、最終的に西ドイツの単独開発に戻っている。
1964年から生産が始まり、部隊への配備は1965年から進められた。2003年をもって全車退役している。
採用国
開発国の西ドイツ(現ドイツ連邦共和国)を始め、ベルギー、オランダ、デンマーク、ノルウェー、ギリシャ、イタリア、トルコのヨーロッパ各国に加え、チリやブラジル、レバノン、さらには英連邦のカナダとオーストラリアにも採用された。
またロシアによるウクライナ侵攻では、旧式だが侵略を受けるウクライナが望んだ事もあり、150両以上の供与が決まっている。
幻のC案
本車の試作案の一つで、ボルクヴァルト社の自己資金開発。無人砲塔・履帯を外せば装輪走行可能・エンジンを車体前部に4基搭載・油気圧式サスペンションなど、1960年代初頭とは思えない野心的かつ先進的な試作案・・・だったが、1961年にボルクヴァルト社が経営破綻し、試作が作られることは無かった。残当。