概要
実写版「美少女戦士セーラームーン」のオリジナルキャラクターで、クンツァイトの洗脳により、悪の心に染まったセーラーマーキュリーの姿。
物語中盤、水野亜美がクンツァイトの誘導によりクイン・メタリアの黒い闇の力を浴びたことで闇の力に囚われた状態。
普段の亜美とはまるで別人のような好戦的な性格と化し、亜美が普段他のメンバーに対して遠慮していた部分やコンプレックスを感じていた部分など、彼女の負の感情を体現した存在でもある。
他の四人の戦士よりも格上の戦闘力を持ち、セーラーヴィーナスを圧倒し戦闘不能に追い込んだほか、セーラームーンも彼女の前に全く対抗できずに武器を折られて失神した。
その後は洗脳が解けて仲間に復帰しているが、この件で多少吹っ切れたのか以降は比較的積極性を持つようになり、変身前も勉強時以外はメガネを外している。
私服もそれまでの地味なものからバリエーションが増えている。
変身後の姿
もともとのセーラーマーキュリーをベースにしているが、最も大きな特徴は蝶のような形をした青いリボンであり、その周囲に黒いレースがあしらわれている。
腰リボンも胸リボンと同様の黒レースで作られたものに変化し、額のティアラも通常時の金色から黒で縁取りされたデザインに変化。
実写版の変身アイテムでもあるジュエリースターブレスレットも黒く染まっている。
変身呪文もセーラーマーキュリー時のものとは違い、「ダークパワー・メイクアップ」で、氷の剣を生成して戦う。(ちなみに通常の変身時の掛け声がアニメと同じく「メーイク・アップ!」とメを伸ばす発音なのに対し、こちらは「メイクアップ!」とメイクの部分は短く、アップを強調するような発音となっている)
雑誌などではハープと弓のような武器の存在が確認されているが、本編では未使用。
イメージカラーは青と黒。
このようなブルーに黒をあしらったコスチュームがファンの間では根強い人気で、イベントにてアニメ調のダークマーキュリーのガレージキットのフィギュアが作られたりもした(スタッフの間では「ダークマーキュリー」を「ダーキュリー」、「悪のマーキュリー」とも呼んでいた)。
また、中身に要素が追加された状態ということで「氷野悪美」と呼ばれることも。
余談
テレビアニメ版第一シリーズではルナが亜美を『妖魔ではないか』と警戒したことがあり、この形態はそれのオマージュ、もしくは『もしも亜美が本当に妖魔だったら』のIfだと思われる。
関連イラスト
関連タグ
ヘビツカイメタル:宇宙戦隊キュウレンジャーで、ヘビツカイシルバーが闇落ち(こちらは後に、正義の力で制御できるようになった)した姿。コンプレックスを敵に付け込まれた点が共通。