リコーダー
りこーだー
概要
リコーダー(Recorder)とは、エアーリードの木管楽器のことである。縦笛の一種にあたり、縦笛そのものをリコーダーと呼ぶことも少なくない。
息を吹き込んで発音して、穴を指で塞いで音程を決める。
発音は容易で生産性が高いが、高音程や強弱のコントロールには高度な習熟を要する。
材質は木材かプラスチックのことが多い。
また、穴と指の動かし方が異なるバロック式とジャーマン式がある。
もともとはクラシック音楽の楽器であったが、オーケストラが巨大化するに至って大音量が出ないという理由から、クラシック音楽の楽器としては廃れた。
現代では、小学校・中学校・高校の音楽(器楽)授業で多用されており、小学校では3年生以上でソプラノリコーダーが、中学校以降では主にアルトリコーダーが使用される。高校では音楽の授業が必ずしもあるとは限らず音楽の授業は選択制となっているので小中学校ほど使われないが、文化祭や部活などでリコーダーが用いられることがある。
上級者やプロの演奏家・ニコニコ動画などの演奏では、主に木製のリコーダーが用いられる。
こちらは値段も高く手入れも難しいが、プラスチック製リコーダーには出せない表現の幅が魅力。
現代日本では小中学校の音楽の授業で使わない人はほぼいないため、pixivでは特に小学生から高校生の楽器として描かれることが多く、そのほどんどは女子生徒である。
リコーダーの種類
リコーダーには8種類があり大きさはさまざまである。短いほど高い音が出て、長いほど低い音が出る。
クライネソプラニーノ
もっとも小さい種類の為、最高音が取り柄。長さはソプラノと比べると半分ほどの17cmで、かつ1オクターブ上の音が出る。
ソプラニーノ
ソプラノより一回り小さい。アルトの約半分ほどの25cmほどの長さで、1オクターブ上の音が出る。
ソプラノ
日本では一番馴染みがあるといってもいい種類。長さは33cmで小学生(中学年程度)が使うにはちょうどいい長さであることや運指も簡単(小学生では調子記号や臨時記号は殆ど使わない事からドイツ方式)なので中学校(1年次では新入してからの授業で暫くの間、復習の為に使われ易い)や高校でも使われることがあり、教育楽器の代表格となっている。器楽合奏でも高音域(主な最高音はG5)を担っている。
アルト
リコーダーの元となったの実はソプラノではなくアルト。長さはソプラノの1.5倍程の50cmほどであり、主に中学校、高校で使われる。初めて使うとその大きさに驚く人も多いはず。器楽合奏では主な最高音はC5と主旋律に相応しく、一番中心となるパート。変種系の調(へ長調/ニ短調や変ロ長調/ト短調)では重宝され且つ臨時記号も多く使われる為、イギリス方式の運指を使い得る指導となっている。
テノール(ないし、テナー)
ソプラノの約2倍の長さがありかつ1オクターブ下の音が出る。長さは約65cmで学校の授業ではあまり使わないが、器楽合奏では低音域を担う場合は小中学生でも使うことがある。
バス
アルトの約2倍の大きさかつ1オクターブ下の音が出る。長さは約1mにもなり、楽器店で見かけるものでは一番長いものであることが多い。
グレートバス
ソプラノの約4倍の大きさかつ2オクターブ下の音が出る。長さは145cmにもなるため、あまり見かけることはない。
コントラバス
もっとも大きい種類であり一番低い音が出る。長さは2mを超え、ソプラノの約6倍、アルトの約4倍と非常に長いが滅多に見ることはできない。
間違った使い方
R-18作品では、リコーダーは
- 小学校中学年以上の女子なら誰でも持っている
- 特にソプラノリコーダーだと上記にもあるとおり長さが手頃で太さも丁度よい(アルトリコーダーだと大き過ぎる感はあるがある意味ネタになりやすい)
- 両端と途中に膨らみ・出っ張りのある楽器が主流、しかも鋭利な金属部品がない
ということから、ある用途に使われている絵が少なくない。
また、演奏する際にほかの管楽器に比べて深く口にくわえることから、リコーダーを吹くことがある行為の暗喩(あんゆ)とされる絵も多い。
関連動画
やる気のないダース・ベイダーのテーマ(帝国のマーチ)/STARWARS
交響詩「モンタニャールの詩」(Poeme Montagnard) 後半部/ヤン・ヴァンデルロースト
陽だまり道とれんちょん/のんのんびより
リコーダー吹きの休日(トランペット吹きの休日)/ルロイ・アンダーソン
小組曲「ピタゴラスイッチ」/栗原正己
スイカゲームBGM/tibita
作業用BGM
リコーダー奏者
国内
- 吉沢実
- 花岡和生
- 濱田芳通
- 鈴木俊哉
- 太田光子
- 早崎靖典
- 松浦孝成
- 栗原正己(栗コーダーカルテット)
- 浅井愛
- 安井敬
- 庄司祐子
- 宇治川朝政
- 石川浩司
- Fooさん
- Tuuさん
海外
- ダン・ラウリン
- デイヴィッド・マンロウ
- フィリップ・ピケット
- フランス・ブリュッヘン