ゾイド-ZOIDS-
プロフィール
概要
盗賊団「デザルト・アルコバレーノ」の隊長で、元ガイロス帝国軍人。副隊長のヴィオーラとは恋人関係にある。
物語は盗賊団の部下ブルがバンを襲ったことから始まる。
当初は近隣の村や集落を襲って物を奪ったり、帝国軍に戻りたいがために希少なオーガノイドであるジークを狙ってバン・フライハイトたちを狙うが、繰り返し撃退される小悪党として登場。
その後、帝国軍から膠着状態の共和国軍との戦闘を開始させるための工作を命じられるが、バンたちに挽回されてしまい、ロッソらは帝国軍により罪を被せられ処分されそうになり逃亡する。
前皇帝の崩御により10歳でガイロス帝国皇帝となったルドルフを誘拐し、身代金を要求して帝国への復讐を企むが、ルドルフを亡き者にしようとしたギュンター・プロイツェンの刺客からなし崩し的に彼を保護することになり逃避行することになった。
そしてルドルフと共に過ごすうちに彼に対して情が湧き、ヴィオーラと三人でまるで義理の親子のような関係になっていく。
一時はぐれたルドルフがバンと知り合った後、プロイツェンが送り込んだレイヴンとジェノザウラーから逃がすためにルドルフの身柄をバンに託し、ヴィオーラと共に命がけの特攻をするも、乗機のアイアンコングは爆発した。
死亡したと思われていたが、ヴィオーラともども生存。バンたちに合わせる顔がないからと仮面を被り、ドクター・ディからストームソーダーを託され、翼の男爵アーラ・バローネとして要所要所で助っ人として活躍した。
以降は準レギュラーとして何度かメイン回も貰っている。
ヴィオーラと仮面を被りながら
アーラ・バローネ(ロッソ)「天定(てんさだま)まって、亦能(またよ)く人に克(か)つ! 我ら翼の男爵、アーラ・バローネ!」
紫仮面(ヴィオーラ)「誇り高き嵐の刃・ストームソーダーを恐れぬならば、かかってくるが良い」
と大仰な口上とともに現れる姿は格好いい反面、盗賊時代とのギャップが激しいおもしろ夫婦の様相を呈する。
帝国軍空戦部隊でプロイツェン派のラルフとは、アーラ・バローネとしての初登場回から数度交戦する宿敵の関係になる。
記事トップのセリフは、撃墜されたラルフに向けて二度送られた名セリフ……なのだが、一度目の発言はアーラ・バローネのストームソーダーに対し、ラルフは機体性能が大幅に劣るレドラーという格下狩りの戦闘だったため、セリフ自体はいいけれど状況が伴わない迷言扱いされてしまうことも。
二度目の際は、ラルフはストームソーダーの改良カスタム機を奪って仕掛けてきたため、機体性能の差を腕前とゾイドとの絆で覆しての勝利で、文句なしに名言として用いられた。
最終的にはヴィオーラともどもルドルフ直属の親衛隊に就くことになる。
なお、デザルト・アルコバレーノはイタリア語で「砂漠の虹」を意味し、メンバーの名前は赤を意味するロッソ、菫色のヴィオーラをはじめ全員イタリア語の色名から取られている。
機獣新世紀ZOIDS
プロフィール
職 | マーレ・アルコバレーノ団長→ |
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搭乗機 | シンカー→ライガーゼロシュナイダー |
概要
こちらでは本名が「ロッソ・レオーネ」であり、経歴もかなり異なる。
所属していた団体も、アニメ版とは対照的に「マーレ・アルコバレーノ(海洋虹団)」である。
また、かつて帝国軍にいた頃は、ヴィオーラと共にカール・リヒテン・シュバルツ(こちらでは中佐)やキルシェ・ハルトリーゲル(中尉)の上官だったため、かなりの地位にいたとされる。
ヴィオーラと共にライガーゼロシュナイダーとライガーゼロイエーガーを操縦して、バン・フライハイトのライガーゼロと実験的に戦った。
余談
- 今でこそ彼を象徴する台詞とも言える「ゾイドは心で動かすんだよ、心で。」は、ゾイドとパイロットの精神リンクが頻繁に描写された昭和シリーズを踏襲させる部分があるため、旧来のファンからも評価が高い描写だとされている。
- アニメにおいてゴジュラスが制作費と容量の都合上で固定砲台やかませ役になってしまったことに関して、ネット上では、この状況をネタ的に「ゾイドは金で動かすんだよ、金で。」と表現する視聴者もいる。