「当然、正位置だ！」
「運命に平伏せ！泣いて許しを乞うがいい！」
「さらば、我が運命…」
概要
CV：子安武人
タロット占いにより運命を見通す不思議な力を持つ占い師であり、エドのマネージャーを兼ねる人物として登場。
人並み外れた能力を持つ故に、妹・斎王美寿知と共に迫害された過去を持つ。
光の結社編にて
少年期にタロットの示した「自らの破滅の運命」を変える可能性を持つ人物として、父を亡くしたばかりの幼いエドと出会う。
その後、占い客から見せられたカードの影響で少年期の予言通りに破滅の光に体を支配され、以来、人格が変貌。
破滅の光の意思の下、光の結社なる組織を編成し、万丈目準、天上院明日香、三沢大地を始めとするデュエルアカデミアの生徒達を次々に洗脳、中盤からは自らもアカデミアにオベリスク・ブルー生徒として編入し、ホワイト寮を作る。
修学旅行の行先を決定する際には、十代の掲げた童実野町に賛同。
その理由としては、海馬瀬人と会って海馬ランドの使用許可を求めることにあった。
海馬ランドの電脳世界に妹の美寿知を置き、十代とエドのどちらが自らの運命を進ませる駒となるかが相応しいかを決定しようとしたが、斎王の異変に気付いていた美寿知は十代とエドの両方を選び斎王本人の救出を求め、さらに斎王にこの件を報告することはなかった。
アカデミアで開催されたデュエル大会・ジェネックスにおいて、ミズガルズ王国の王子・オージーンに勝利し、レーザー衛星「ソーラ」を手に入れ、世界の破滅を目論む。
終盤、父の仇を討ち「D-HEROBloo-D」を取り戻したエドとのデュエルに、新たに覚醒した切り札「アルカナフォースEX-THELIGHTRULER」をもって勝利し、破滅の光が本人格を完全に退けるも、遊城十代とのデュエルに敗北。
破滅の光の呪縛から解かれ、本来の斎王琢磨に戻り、それに伴い特殊能力を失った。
ダークネス編にて
前述の事件後は、病院にて療養しており、本編に姿を現すことは無かったが、四期に入り、影丸会長と共に再登場。十代に異変の予兆を伝え、その解決を依頼する。
しかし、妹の美寿知をダークネス側に人質に取られたことで立場が一転。痛心を押し切り、十代のピンチを救うと見せかけ、彼を騙す形で多数の爆弾が仕掛けられた海馬コーポレーション本社ビルへと誘い込み、デュエルを強制する。
ダークネスに自らが付け込まれた理由の根本は、2期にて十代とのデュエルで破滅の光から解き放たれ、美寿知と共に輝かしい新たな人生を送ることができると期待したものの、かつての運命を見通すという強い力への執着からは逃れられず、強い力を日々求め飢えてしまっていることにあった。
勝利を得るということに固執したがために、デュエル前に十代のデッキにダークネスに汚染された「アルカナフォース0-THEFOOL」を忍ばせ、卑劣な手段をもってしてでも勝利を得ようと追い詰められた行動を取るも、あえなく敗北。
その後は自らの求めたものが間違いであることに気づき、美寿知と共にダークネスの世界に消え去る。
ダークネスの影響を受けたTHEFOOLのカードにより、十代の「融合」カードにダークネスに感染。
十代はこのダークネスの力を受けた融合により惑わされ、ヨハン・アンデルセンをMr.Tとして認識しデュエルをしてしまう。
ダークネスが斎王を狙った真の理由は、「ユベルの力を持つ十代」と「家族ともいえる宝玉獣により心の中を守られたヨハン」という、ダークネスの世界に取り込むのが特に困難な2人を同士討ちさせることであった。
その後、十代がダークネスに勝利したことにより、現実世界に帰還。
179話におけるアカデミアの卒業式にも影丸理事長や美寿知と共に姿を見せている。
人物像
性格
『極めて冷静。すべて見通している彼ならではの余裕と、運命が見えすぎているあまりの悲しさが同居して、不思議な雰囲気に包まれている』（タッグフォース2、デュエリスト名鑑より）
容貌
本来の人格と破滅の光に影響された人格では、肉体は同一であるものの、若干容貌まで変化している。後者は前者より顔色が悪く、白目が薄黄色で頬がこけていて凶悪な顔つきなどの特徴が見られる。
破滅の光の有無にかかわらず、感情が高ぶると長髪が歪む。
その他
破滅の光影響下における特徴的な言動や所謂顔芸、アルカナフォースの正位置・逆位置を高確率で自分の有利な方向に導く運命力、相手ターンをスキップする効果を持つ使用カード「アルカナフォースXXI-THEWORLD」等が、インパクトの強いネタとして話題に挙げられることが多い。
なお、斎王自身は洋装であり占い道具としてタロットを使うが、妹の斎王美寿知は巫女装束であり、占いの際には御鏡を使用する。
子安氏は「遊戯王DM」にてパンドラを担当していたが悪行に関しては光の結社編では上司であるマリク及び彼の別人格、ダークネス編ではインセクター羽蛾に近い。
使用するモンスター
アルカナフォース
タロットの大アルカナがモチーフとなっているモンスター群。全てに共通して光属性・天使族である。天使に見えなくても天使である。
コイントスによって様々な効果が得られるのが特徴。
基本的に表（正位置）がメリット、裏（逆位置）がデメリットである。
《アルカナフォースXXI-THEWORLD》
破滅の光を浴びた事により手に入れた斎王のスタンド。
こちらの世界では自群モンスターの犠牲が必要になっているが、相手の時間を止め再び自分のターンを行うという凶悪な能力を持っている。
また、デザインも若干変化している。
関連イラスト
関連タグ
奇術師パンドラ…前作『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』に登場する中の人繋がりのデュエリスト。
高杉晋助…担当声優や放送していた時期、破壊活動を目的としている点が共通している悪役。
