カードテキスト
このカードは戦闘では破壊されず、
表示形式を守備表示に変更できない。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
コイントスを1回行い、その裏表によって以下の効果を得る。
●表:このカードを対象にする自分のカードの効果を無効にし破壊する。
●裏:このカードを対象にする相手のカードの効果を無効にし破壊する。
概要
攻守0という低いステータスと表示変更に関するデメリット・回数制限のない戦闘耐性などを持つアルカナフォースモンスター。なお、タロットでは特殊な部類に入る"愚者"の名を冠するモンスターであるからか、こちらはローマ数字の代わりにアラビア数字が用いられていることや、表がメリット能力であることが多いアルカナフォースでは珍しく、裏が出た際にメリットがくる効果となっているといった特徴を持つ。
カードテキストに「表示形式を守備表示に変更できない」とあるが、これは「自分フィールド上に攻撃表示で存在する状態で」「ルール上の1ターンに1度の表示形式変更を宣言する」という行動が不可能であるという事であり、最初から守備表示で場に出してそのまま表示形式を変更しない分には何の影響もない。似た効果のレプティレス・ナージャ等と混同しないように注意。
また、(コイントスの表・裏の効果に引っかからない限りは)カードの効果で守備表示に変更する事も可能。
カテゴリー特有効果はギャンブル要素込みの無効化効果。ただ、このカードは表示形式変更に関するデメリットと、有用な戦闘破壊耐性効果を持つために、セット状態で出されることが多く、デュエルに反映されることはあまりない。
表示形式に関するデメリットは相手に逆手にとられるとヒヤリとしてしまうが、上述した通り他のカードの効果で守備表示に変更する分には問題なく、効果そのものを無効化するといった方法で表示形式変更可能な状態にすることは可能なので、それほど苦にならない。
天使族には持ち主が戦闘でライフポイントに受けるダメージを0にできるフィールド魔法天空の聖域も存在する。
当然リリースや各種素材として処理する事も考えられ、レベル1であるためリンクリボーの素材や自己再生効果のコストに利用するのも有効である。
逆に、このカードを相手の場に押し付けてサンドバッグにする際には早めに戦闘ダメージを与えて1ターンキルを狙うなり、「群雄割拠」などでロックを仕掛けるなりしておかないと、壁役やリンク素材などとして利用されかねないので、注意。
その他、貫通ダメージを与えるモンスターは、他の戦闘耐性持ちモンスター以上に苦手という弱点もあるが、こちらは稀に「ビッグバン・シュート」等とのコンボで相手に反射ダメージをちらつかせられる長所にもなりえる。
また、シンクロ召喚、エクシーズ召喚といった召喚法が導入されてからは、「デブリ・ドラゴン」・「カメンレオン」・「金華猫」の恩恵を受けられる素材候補として見込まれるようにもなっている。このカード自体は高速展開や墓地肥しに直接役立つ要素はないが、サポートカードに恵まれやすいステータスであるため、環境の激動についていけるだけの順応力が乏しいアルカナフォースでは比較的扱いやすいカードと思われる。
コート・オブ・ジャスティスや祝福の教会-リチューアル・チャーチ等、天使族かつレベル1という条件を有効に活用できる有力なカードも存在する。
単体でも割と扱いやすい部類のカードであるため、アルカナフォース以外のデッキにこのカード単体で出張させることも考えられる。同じ天使族で戦闘破壊耐性を持つ下級モンスターにはデメリット効果が無い上にステータスもこのカードより多少高く、バーン効果まで持つマシュマロンやある程度の攻撃力を持つ上に天使族の最上級モンスターをアドバンス召喚する際には2体分のリリースとして使えるジェルエンデュオといった競合相手も多いが、上述した通りレベル1かつ攻守0というステータスを利用できるサポートカードも多く存在するためそれらとの差別化も充分に可能である。