三海魔王
さんかいまおう
概要である!
男塾の夏季合宿である「大海島巡り」の担当教官で、海岸より南へ300kmに位置する三つの離れ小島(赤鬼島・青鬼島・金鬼島)にある海の家で手ぐすね引いて待ち受けている三人の教官。
アニメ版には未登場。
構成員である!
鬼蛸入道
第一の島・赤鬼島の島主。
名前通り蛸のような坊主頭だが後ろ髪は長い。ハート柄の褌を着用している。
自分の頭をタコと誤認した富樫源次に頭を銛で突き刺されてもタコ殴りにする程度で許し、島を訪れた一号生全員に、宿泊場所のお寺で料理を振る舞うなど大変な人柄の持ち主。
なお夕食は刺身の他、大盛りのご飯にシイタケやレンコンなどの煮物、サザエのつぼ焼きに味噌汁といった豪華な内容であり、一号生の人数分作るなどかなりの料理の腕前である。
因みに刺身は採って来たフグをブツ切りにして出した物(無免許)で、その夜一号生は毒で痺れたのは言うまでもない・・・。
翌日から赤鬼島名物『人間スイカ割り』や島一周の遠泳(ほんの50km)といった猛訓練を課す。
遠泳の際スピルバーグから払い下げてもらったサメ型ロボットを使った八百長芝居で一号生達から尊敬を集めようとするが、そのサメ型ロボットは桃に破壊され、信憑性を高めようと一号生達に持たせた鶏肉に本物のサメの群れが寄ってきてしまい追い回される羽目になった。最後は尻を噛まれたらしい。
キャプテン鱏破布
第二の島・青鬼島の島主。
島の高台に「SHIOFUKI arbewr」の表札がある館を構え、海賊の船長のような格好をしており、自らを「キャプテン」と呼ばせる。
また、ここでは一号生達は海賊の子分のような服装をさせられる。
その実態はメルヴィルの小説『白鯨』のエイハブ船長と自分を同一視する、現実と虚構の区別がついていないコスプレマニア。
投銛訓練で秀麻呂相手に見本を見せようとして失敗した時に「鯨の心臓はこの位置にある」とごまかしたりする剽軽な一面もある。カナヅチで泳げない。
かつて、青鬼島周辺に生息する規格外のバケモノ鯨・海の皇帝「白鯨(モビーディック)」によって右目、左手と右足を失っており、白鯨を永遠の宿敵と心に決め、その命を狙っている。
島での訓練も白鯨討伐に関するものになっており、投銛訓練や野生のシャチとの触れ合い(物理)等のプログラム。
ついに白鯨が姿を現すと、「マル秘ラブラブアタック大作戦」や「マル秘スカイハイ大作戦」で命を狙うがことごとく失敗。
最後の手段、「マル秘必殺人間魚雷大作戦」の突撃で白鯨が子鯨(鱏破布は「白鯨二世」と命名)をかばって傷を負い、その弱みに付け込みモーターボートで突撃して白鯨二世共々仕留めようとするが、動物と心を通わせることができる桃に船を沈められた挙句白鯨に飲み込まれてしまった。
公式ガイドブック『魁!!男塾オフィシャルガイドブック 魁!!男塾である!!』掲載の「男塾新聞」によると、腹の中で白鯨が食べた魚を食料にして命を繋いでいたらしく、数ヶ月後に近隣の海岸に漂っていた鯨の排泄物の中から発見されたらしい。
男塾新聞部は「男塾とは無関係なので黙秘を貫くように」と読者に対し懇願している。
乱坊少佐
第三の島・金鬼島の島主で、男塾戦闘訓練課教官。
ノースリーブのタイガーストライプ風の迷彩服に身を包み、弾帯をたすき掛けしベレー帽にスキンヘッドに隻眼という出で立ち。
元グリーンベレーを自称し、「戦場こそ生死を賭けて体力と精神カを磨くには絶好の舞台(ステージ)である」と言い、そのサバイバルマニュアルに基づくと称する戦闘訓練を行う。
ここでは一号生達は軍服を着用する。
挨拶代わりにライフルを発砲したり、地雷原を走らせたり、素人にいきなり機関銃を撃たせるなどの常軌を逸した行為が続き、遂には桃と一触即発の空気になる。
そして「コマンドナイフの訓練」と称したチェーン・デスマッチを行うが、当然ながら手も足も出ずコテンパンにされてしまった。
前述の「男塾新聞」によれば、その後近くの漁船に救出されたらしいが、これも新聞部は「黙秘を貫くように」と懇願している。