概要
2024年夏より展開されるウルトラシリーズを題材にしたTCG。
日本だけでなく、北米、中国、香港、台湾、東南アジア、ヨーロッパなどで同時展開される。
カードイラストは実写スチール写真のほか、後藤正行らイラストレーターによる書き下ろしイラストも使用される。
ウルトラシリーズのTCGは中国をはじめアジア圏を中心に、円谷からライセンス契約を結んだ企業が複数シリーズ展開している。
それらアジア圏を中心としたウルトラ系TCGの爆発的ヒットを受けて、本カードゲームは製作されることになった。
故にこれまでのウルトラマンを題材にしたTCGとは異なる、完全新規シリーズである。
また過去の「大怪獣バトル」や「ウルトラマンフュージョンファイト!」のように玩具連動やアーケードゲームで遊ぶカードではなく純粋にTCGとして遊ぶカードゲームである。コラボ系を除いた特撮題材TCGは数が非常に少なく、単独シリーズというのも前例がなかった為発表時には話題になった。
本格的にスタートするのは2024年10月25日からで、TDG三部作をベースにした「超時空の英雄達」、ウルトラマンゼロシリーズをベースにした「零の絆」の二種類のスターターセットが発売。ウルトラマンティガなどを中心としたブースターパック第1弾は、2024年11月8日から発売を開始する。
これまでのウルトラシリーズでは「大怪獣バトル」「フュージョンファイト!」、ウルトラディメンションカード、「バトルスピリッツ」のコラボなど玩具及びTCG合わせて他ウルトラシリーズ商品同様にバンダイ系列が製作販売していたが、このTCGシリーズはバンダイではなく円谷フィールズ単独で製作販売される。
円谷フィールズの2025年3月期第1四半期決算短信決算資料によると、「コードギアスBattle Link」「エヴァンゲリヲンバトルリンク」などパチンコ化版権アニメ作品のTCG商品経験のあるフィールズ側がカード事業の人材を集めたプロジェクトチームを結成し、企画開発販売を一貫して行ったとのこと。
こうした背景のため動画関連も円谷公式youtubeのチャンネルで行われるなど、バンダイが一切関わらないというウルトラシリーズ商品の玩具としては異例の展開となった。
日本では東京と大阪のウルサマ会場を機に各地のカードショップで先行体験会が実施され、プロモーションカードやテストデッキの配布が行われている。
更に2024年10月に発売されたコロコロコミック11月号にも限定テストデッキが付属し、読み切り漫画も掲載されるなど各種メディアミックスにも力を入れているようだ。
公式動画では朝倉リク役でウルトラオタクで知られる濱田龍臣氏が出演やプレイを行うなど元来のシリーズファン層向けにアピールする一方、とりっぴぃやはじめしょちょーなどTCGを扱っているがウルトラはおろか特撮をほぼ扱わない配信者へ案件動画を依頼するなどTCGという題材という事もあり新規層へのアピールがされている。
基本ルール
詳しい内容は下の動画に詳しく紹介されているが、基本的には「場のキャラクターをレベルアップさせ、3回勝利すれば勝ち」が基本ルールとなる結構シンプルなもの。
- ターンやフェイズという概念がなく、基本的に同時進行となる。
- 1デッキ50枚。山札からカードを5枚ドローして手札とする。
- 最初のフェイズではドローは行わない。
- じゃんけんをして先手と後手を決め、互いの手札からレベル1のカードを選択し、裏向きにして場に出す。この時、カードのレベルが1高いカードがあればその下に裏向きで出す。
- カードを出せないと1回負けが確定なため最初から高レベルのカードを出すこともできるが、基本的には順番にレベルアップさせていった方が強い。
- 先手の方からカードをオープンし、上のレベルのカードはカードの上に乗せる。
- 勝敗はカード下部のBPという数値で判定し、BPが高い方が勝利となる。負けた方のカードは横向きに置く。BPはレベルに準じて大きくなっていく。
- 2フェイズ目から山札からカードをドローする。先と同じくカードを置いたりレベルアップさせていくが、この時先のフェイズで負けたキャラクターもレベルアップさせて再挑戦させることもできる。ただし勝った方もレベルアップできるため、勝敗は最後まで分からない。
- またカードの効果や各シリーズの名シーンを再現したシーンカードを設置し、有利に進めることもできる。
- これらを繰り返し、3回勝利した方が勝ちとなる。
その他のカードゲームとの関係
ウルトラマンが登場するTCGとしては『バトルスピリッツ』が既に存在するが、そちらはバンダイ製である為かコラボは引き続き継続するものとし、ウルトラマンアークをテーマとしたコラボブースター『ウルトラマン イマジネーションパワー』を発売予定とのこと(参考)。
なお、こちらの弾ではウルトラマンカードゲームとのコラボレーション企画も実施されるので、両カードゲームは共存するようである。