概要
ゲーニッツ、七枷社、シェルミー、クリス、マチュア、バイス、ガイデル(故人。レオナの父)、山崎竜二の8人に対して付けられるタグ。
オロチを頂点として、オロチを崇めている共同体のことをオロチ一族と呼称する。
正体
人の形をしているが、皆人外で人知を超えた力を有しており、その瞳孔は一族の「オロチ」の名を示すとおりの縦長の爬虫類系。その上で残虐性も持ち合わせていて破壊的な行動を何よりも楽しむ。
また660年前に血の契約を交わした八尺瓊一族に対して自分達の技「八稚女」を伝授させた事がある。
そのようなオロチ一族の中でも特に抜きん出た力を持っている為、彼ら8人のことをこう呼ぶようになった。
オロチ八傑集は他のオロチ一族とは異なり、血筋ではなく輪廻転生によって力と存在を受け継がせる。660年前に八尺瓊一族が封印を解いて以来、転生を繰り返し、現代まで生き延びている。
しかし、覚醒するまでに人間として過ごしている者もいるらしくガイデルのように覚醒が不完全なままなケースもある。(ちなみにガイデルの娘レオナは本来転生で継承されるはずだった八傑集としての力を継承している)
余談
8人の中で山崎のみ『餓狼伝説』シリーズ出身で、他7人はKOFオリジナルキャラ。
なお、山崎がオロチ一族というのはKOFシリーズ独自の設定であり、出身作の餓狼伝説シリーズではただの人間である。
八傑集がどうしてもあと一人足りず、KOFスタッフが餓狼スタッフに頼み込んで実現したとのこと。
8人の中でも特に優れた実力を持つ「オロチ四天王」の4人はそれぞれ二つ名を持っており、アニソンの歌詞や曲名が由来である。
- 吹き荒ぶ風のゲーニッツ(『サイボーグ009』(旧カラー版・第2期)のOP曲「誰がために」の、歌い出しの歌詞)
- 乾いた大地の社(『戦闘メカザブングル』EDの曲名・「乾いた大地」)
- 荒れ狂う稲光のシェルミー(『ルパン三世』(第2シリーズ)のOP曲「ルパン三世のテーマ」の二番のサビの歌詞)
- 炎のさだめのクリス(『装甲騎兵ボトムズ』OPの曲名・「炎のさだめ」)
四天王以外の八傑集の二つ名は本来の設定では存在しないものの、マチュア、バイス、山崎、そして八傑集ではないオメガ・ルガールの二つ名がインターネット上で散見されることがあるが、これらは非公式なファンによる創作である。
一時、ファンによるゲームサイトなどで公式と非公式の二つ名が一緒くたに掲載されていたため、二次創作のものまでが公式設定と誤解されてネット上で広まっていたことがあるが、後に当時創作に関わった本人達により非公式のものであることが明言されている(外部リンク)。
なお、当時詳細が不明であったガイデルの二つ名は当時作られていなかった。
しかしその後、これらの創作の二つ名の一部が後に公式の派生作品で使用されたことがある。
マチュアの「風に散る花びら」は恋愛シミュレーションゲーム『Days of Memories 2〜僕の一番大切な君へ〜』(ニンテンドーDS版では第一作に収録)、マチュアに加えバイスの「荒野を疾走する死神」、山崎の「曇らせてゆく闇」を翻訳したものが公認の香港のKOF漫画『拳皇』で用いられている。
SNKプレイモア側が意図的に逆輸入したのか、それとも過去の公式設定を正確に把握せず、二次創作のものを公式のものだと誤認して使用してしまったのかは不明。
3DCGアニメ『THE KING OF FIGHTERS DESTINY』ではゲーニッツがマチュアに対し、「疾走する残酷な美貌」と呼んでいる(この二つ名は、『KOF'98』以降のマチュアのキャッチコピーでもある)。
また八傑集と言ってもまともにオロチ復活に取り組んでいるのは四天王の四人しかいない。
マチュア、バイスの二人は庵に会ったことによりオロチ復活よりも庵自体に興味を持つことになり八傑集としての任務を放棄。
ガイデルは不完全な覚醒で力を取り戻せなかったこともあり、人間を愛し娘まで儲けている。そしてゲーニッツからの呼びかけを拒否している。
山崎に至っては八傑集としての使命など眼中になく、自身の欲を優先する有様である。