KOFシリーズのKOF'97で登場。
ニューフェイスチームの3人(七枷社、シェルミー、クリス)がオロチの力で覚醒した姿、乾いた大地の社、荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリスによるチーム。
『'97』では中ボス兼隠しキャラクターとして登場する。
また『R-1』『R-2』『'98UM』でも中ボス兼隠しキャラクターとなる。
'98以降の作品ではニューフェイスチームの3人は「オロチチーム」として登場する(そのため、このタグはニューフェイスチームとオロチチームの両方に使用される)ことが多く、その場合はこちらのチーム名は「裏オロチチーム」になる。
一方、ニューフェイスチームが「KOF'98チーム」として登場する2002と「'98チーム」として登場するNEOWAVEではそのまま「オロチチーム」となる。
『XV』ではDLCキャラクターとして2022年8月に配信された。衣装がゲーニッツと同じオロチ一族の正装に変更され、従来の衣装はEXコスチュームとして選択できる。
また、キャラクター名が「オロチ社」「オロチシェルミー」「オロチクリス」となっている(従来の二つ名はキャッチコピーとなった)。
『'97』のストーリーで肉体と精神を分裂させて同時に活動できる設定が語られており、ニューフェイスチームとオロチチームの戦いはお互いが集めた精神力をぶつけ合わせる儀式という位置づけだった。
しかし、ゲームシステム上は裏キャラクターの扱いで覚醒前の本人と同時にチームを組むことは出来ず、一方の使用率が高いともう一方が使われないという弊害が存在した(裏社の人気が高い表社が顕著)。
『XV』では初めて覚醒前後のキャラを同時にチームに編成可能になった。
オロチチームのステージについて
'97の中ボスで登場した際のステージは独特な造りとなっており、対戦相手がクリス→シェルミー→社になるごとに背景の様子が目まぐるしく変化していく。
基本の構造は、中央の石蓋から放射状の円形に石畳が敷かれた殺風景なフィールドに、
囲いの石垣に合わせて数本の石柱を支える台座のようなものが間隔的に並んでいる形である。
背景は夜らしく、暗雲がうっすらと立ち込めている以外は人気の無い岩石地帯が広がるこれまた寂しい場所。
これまでの試合会場には存在したギャラリーが1人も存在しないどころか、待機している仲間すらもいない(選手がやられると、新しい選手が画面外から颯爽と登場する形)。
'97の時点では、試合開始前の「どこにある場所」というものが不明であった
炎のさだめのクリス
石蓋の上で青紫の大きな炎が燃えており、そこから石畳の床にも燃え広がっているステージ。
正直、京や八神などのような炎の使い手でもないと、一部の選手にとっては普通に熱い気がする。
ここまでの戦いを乗り越えてきたものなら平気なのかもしれないが……後述にさらに大変なことになるステージもある訳だし。
荒れ狂う稲光のシェルミー
対戦開始前に石蓋に雷が直撃して大穴が開き、ステージの石畳にも放電の余波がほとばしるステージ。
雷は背景の石柱にも次々と直撃して砕いていき、最終的に赤白に点滅する台座の穴が見えるようになる。
背景の岩石地帯も薄雲のようなもので覆いつくされ、クリスの時より全体的に冷ややかな印象を受ける。
今度は立っているだけで痺れそうなステージだが、石畳の隙間が光っていることもあって神秘的にも感じる。
乾いた大地の社
なんと背景の岩石地帯も含めてステージ全体がマグマで覆われ、石蓋のあった大穴からはもちろん、砕かれた石柱の台座や石畳の隙間からもマグマが噴出する世紀末めいた情景になる。
『乾いた』大地というだけあり、暑苦しさは間違いなく炎を扱うクリスの時以上。
シェルミー→社のステージ移行の間に何があってこんなことになったのかは不明(雷が大穴の底に直撃してマグマを噴出させたということもありうる)。
元が人間ではないオロチチームはともかく、他の選手はよくこんなところで戦えるなと言いたいものである。
そもそも、社本人はマグマそのものを操ったりはしないのだが…(一応、「ほえるだいち」で大地からエネルギーを吸収してたり、「暗黒地獄極楽落とし」などでオロチエネルギーを大地から噴出してるような描写はあるのでそれで十分といったところか)。
- 続くラスボスのオロチでも、この石畳のステージが使われる。背景の岩石地帯は暗闇に覆われて見えなくなり、中央の穴や周囲の台座からは光の柱が立ち上がる神々しさの溢れる情景となる。2戦目(こちら側が1人やられた状態)で雲が横切っているところを見ると、どうやらステージ自体が浮遊しているようである。
- 最終戦(こちら側が残り1人)にもなると中央の柱から光が消え、台座にはオロチの紋章が浮かび上がり、背景でもオロチの刻印のようなものが明滅するなど、いよいよ『オロチの完全復活が目前にまで迫ってきている』ような状況に立たされる。
- 案の定というか、このオロチステージは『'98UM』において「Area Differentdimension(異次元エリア)」という表記がなされており、1つ前のステージからワープしてやってきた場所という意味合いが強いようである(STGゲーム『KOF SKY STAGE』でも、崩壊した試合会場から出来た大穴を潜った先の出口が、例の石蓋の穴へと通じている)。
- あるいは、曲名の「Rhythmic Hallucination(リズミカルな幻覚)」のとおり、本人達と違って背景の炎・雷・マグマは、全てイメージ映像の幻覚ということもありうる。