クリス(KOF)
くりす
本記事は『ザ・キング・オブ・ファイターズ』のキャラクターについての記事である。それ以外の用法についてはクリスの記事を参照。
格闘スタイル |
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誕生日 | 5月3日 |
年齢 | 14歳 |
身長 | 160cm |
体重 | 48kg |
血液型 | AB型 |
出身地 | スウェーデン |
趣味 | 料理 |
大切なもの | 自然 |
好きな食べ物 | ブータン |
嫌いなもの | グミキャンディー、頭を気軽に触る人、ウソをつく人(98) |
得意スポーツ | オリエンテーリング |
CV |
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「やだなぁ、強そう」
KOF97より登場したショタっ子キャラクター。
七枷社、シェルミーらと共にバンド『C.Y.S』を組んでいる(主にボーカル担当)。
もう1つの顔はオロチ八傑集の中でも最強格となるオロチ四天王の〈炎のさだめクリス〉である。
また、クリスはオロチの依代として側面を持っており、覚醒したオロチはクリスの体に憑依し決勝チームと死闘を繰り広げた。
オロチつながりである由縁なのか、大切なものに「自然」を挙げている。
頭が良いのにも拘らず学校には通っていない(通っていた時期もある。その時と思われる成績は5段階評価でオール5。家庭科が特に良い)。理由として「義務教育を受けなくても頭の良さは中学、高校レベルを越えていて十分だから」と「あまり人間との関わりを持ちたくないから」など挙げている。
料理が得意であり、『KOF98』などでは挑発時にその日の夕食について考える台詞を発する。
実際、社の所で「おさんどん(料理を作る人)」をしている。
因みに好きなもの「ブータン」は国名ではなくフランス料理の「血の腸詰め」である。
言語に近い発音にすると「ブーダン」になるようだが、初登場から2021年時点で最新作の『KOF15』に至るまで一貫して「ブータン」表記である。
『99』に包(パオ)が登場するまで彼がKOF最年少であった。(クリスは14歳で包は12歳)
性格
礼儀正しく、優しそうな少年の風貌を持っているものの、本心は人間嫌いかつSっ気なところがあり、時折り物騒かつ残忍な言動を平気で見せもし、覚醒後は特に顕著である(例:「はい、死んでください」、「灰にしてあげるよ」等々)。しかも他の2人以上に残忍であり、公式曰く「笑顔で人を殺せるタイプ」らしい。
オロチの依代に選ばれている事情もあってか、オロチ八傑集の中でも人間の殲滅の執着心が非常に強く、『XV』でのオロチチームのエンディングにおいても、世界から人間を滅ぼした現状に社やシェルミーが何処か後悔している素振りを見せるのに対し、無邪気に喜ぶ様子を見せている程。
特殊エディットチーム
『98』及び同作のリメイク版『98UM』では〈大蛇薙チーム(=京、柴舟、クリス)〉〈男性オロチチーム(=社、クリス、山崎)〉〈10代チーム(=真吾、拳崇、クリス)〉になる特殊エディットチームがある。
『2002UM』ではクーラ、包、クリスで〈キッズチーム〉が成立する。
「出ておいで、僕の炎」
オロチ八傑集のオロチ四天王の一員であり、「炎のさだめのクリス」(以下「裏クリス」)の異名を持ち、庵と同じ青い炎を使う。
表のクリスから時折見せる闇がより全面に出ており、言動や行動が挑発的な台詞へと変化する。また、他のチームメイトの2人と同様に服の色がワインレッドへと変わる。『2002』以降は肌の色が浅黒く、瞳の色が赤く染まる。
また作品によってはニュートラルポーズが両手に炎を掲げたり、ジョジョ立ちのようなポーズに変更されたが、不人気だったのか『2002UM』にて更に変更された。
『THE KING OF FIGHTERS XV』ではノーマル状態と同じ肌の色に戻った(『KOF'97』『KOF'98』と同じ)。
尚、二つ名の由来は某ロボットアニメの主題歌の題名をそのままである……むせる。
他の四天王の二つ名も何かしらアニメソングに由来している(KOFの公式ページのシェルミーのキャラクターより)。
オロチチームは京チームの構成とモロ同じで、彼の場合は草薙親子である。社はどう調整してもぶっ飛んだ性能になる柔道家、シェルミーは女好きのビリビリ御曹司である。
ちなみに『2002』のイラストを担当していたノナ氏の裏Verのクリスの絵は物議を醸し、一部のファンからは批判が出た模様(肌色が土色で、目も怖いせいか……)。
既に大会の受付が終了したため、社の発案でシードチームとの果し合いで招待状を奪い取った。
表向きは同じバンド活動をしている八神庵を倒すために参加。裏ではKOFを利用してオロチの復活に必要な精神エネルギーを集めるために大会の裏で暗躍する。
社達に促されて血の暴走を起こした庵(もしくはレオナ)を倒した後、本性を現してオロチ復活のためにプレイヤーチームに戦いを挑む。
勝利した結果、彼らの目論見通りにオロチはクリスを「触媒」として復活した。しかしクシナダの転生体であるユキ(京の彼女)を生贄に捧げていない為、不完全な状態で降臨した。
また、ニューフェイスチーム(もしくはオロチチーム)ルートでは精神エネルギーを効率よく集めるために肉体(ニューフェイス)と精神(オロチ)に分離していた実態が明らかになっている。(デモの会話による)更にオロチの覚醒するためにお互いの力をぶつけ合わせ、遂にオロチは裏クリスに憑依し復活する。しかし、前述の通り完全に覚醒していないオロチと闘う事態になる。
エンディングでは、社が最後の手段として二人を手に掛けた後に、最後に自らの命を捧げてオロチは完全に覚醒した。
クリスがオロチに転身すると、髪が白くなり体格も変化する。更に服が破け上半身が裸になるが……何故か靴も破けて別の靴になっている。予め二足用意しているのかな?。
開発中は裸で登場予定だったらしい、まさか10年後に全裸のラスボスが登場するとは誰が予想できたか……。
ちなみにクリスがオロチとして覚醒した後、社とシェルミーの2人はどうやらエンディングでオロチが再び眠りに入ると同時に、同じ時空に飲み込まれた模様(おそらく封印されたかと思われる)。
(参考=ネオジオフリーク編集『イラストノベルズ ザ・キング・オブ・ファイターズオロチ完結編』より)
ストーリーなしのお祭りの『98』『98UM』『2002』『2002UM』『NEOWAVE』では、ほぼ必ずオロチチームは参戦している。
『2000』ではウィップのアナザーストライカーとして登場。死亡している(?)オロチ関係者のストライカーは攻撃した後に消えていく変わった演出がある。
『2003』ではエディットチームのエンディングでは、ガイデルと山崎を除いた八傑集が意味深げに登場するが、その後はオロチの封印が解かれても動きを見せなかったが、後に『XIII』でバイスとマチュアが復活し再登場するが、イギリスステージのバスの影に隠れて観戦している程度で、シェルミーはパリ凱旋門ステージ、社は行方不明。
『XIV』の公式な後日談にあたるスピンオフ作品『SNKヒロインズ』にて、しれっと復活した(?)シェルミーのエンディングで社と一緒に登場している。
『KOFXV』
『2002』以降は操作キャラとして登場していなかったが、19年ぶりに『XV』のキャラクター情報にて七枷社、シェルミー共にオロチチームを組んで参戦が決定した。
衣装は左肩だけ露出している青のワンショルダーシャツ、下は白のサスペンダー付きの黒のズボンと靴のデザインが変更された。右手は6連のブレスレット、左手は黒の革ベルトを着けている。
既に死んだ彼らが実体を持った理由などは現状不明だが、どうやらバースが絡んでいるらしく、彼らの参戦理由もバースに出会うための模様。
尚、オロチに意識を完全に乗っ取られ、且つ、体格を変化させられたままで封印された(=クリスとしては事実上死亡した)過去があるのを顧みると、「よく元の状態で生き返れたな」と思う受け手も多いだろうが、バースの影響はありつつもそこは「まぁ、KOFだし……」と開き直り最早何でもアリなのかもしれない。一応『XV』の前作である『XIV』の八神チームのエンディングでは、触媒を失った状態のオロチが三種の神器達によって再び封印させられているシーンがあるので、公式からの明言はないもののオロチの触媒としての立場はなくなっているようではある。一方で、オロチの触媒であった影響は残っているようで、シリーズ本編でもそう思わされるような設定や言動が見受けられるようになっている。
その他メディアでの扱い
『Days of Memories2』
SNKの恋愛シミュレーションゲーム『Days of Memories』シリーズ第2作『僕の大切な君へ』(ニンテンドーDS版は初代に収録)では隠しシナリオのオロチルートでオロチ四天王のクリスが登場しているが、その正体は同作のオリジナルヒロインである巳沢雫(みさわ しずく)が、カツラを被ってカラコンを入れて胸にサラシを巻いて男装した姿であると明かされ(クリスは茶髪だが、本来の雫は銀髪)、従来のクリスとは異なる存在となっている。
『DOM』自体がパラレル設定のため、端的には「パラレルワールドにおける女性版クリス」であろうか。
雫はオロチの触媒になる点は当然として、誕生日・身長・体重が本家クリスと共通したものとなっていた。
後に第5作『恋はグッジョブ!』(DS版は『2』収録)にも雫が隠しヒロインとして登場しているが、そちらは設定がリセットされてオロチともクリスとも関連のない人物になっている。
『KING OF FIGHTERS for GIRLS』
スマホゲーム『KING OF FIGHTERS for GIRLS』(現在はサービス終了)では2ndシーズンにて社と共に登場している。ストーリーでは何らかの理由で記憶を失ったクリスが、道場に身を寄せるようになるのだが……。
礼儀正しさや良い子(を表面上装っていた)KOF本編での通常版や、人類を見下すオロチ版とも違う腹黒毒舌少年となっている上に、KOF本編ではそんな風に呼ばなかったのに社を「ゴリラ」呼ばわりするキャラとして描かれている。
バンドマンとしてのクリス(表クリス)ではスピードを活かして相手にラッシュを仕掛けるキャラクターで、炎のさだめのクリス(裏クリス)としては、必殺技等にオロチの力の1つである炎の力を用いて戦う。
表クリスは攻撃力や防御力はあまり高くないが、強力な通常技と使いやすい必殺技と素早さが魅力。スピードを屈指した戦法を得意としている。
特に発生こそ遅いが攻撃判定の広さと強さで「全キャラクター最強」と評されているジャンプふっとばし攻撃は、飛び込み・空対空・牽制と幅広く使えて非常に強力。飛び込みではめくりを狙いやすいジャンプ強Kも強い。起き攻めも得意である。
また、ランの姿勢が最も低いキャラクターの1人で、相手の虎煌拳やクロスカッターなどの地を這わない飛び道具は大抵ランで回避が可能。
裏クリスは表クリスとは違い、飛び道具と対空技を持つ他、京の「裏百八式・大蛇薙」と似た技である「あんこくおろちなぎ(暗黒大蛇薙)」とを使う。大蛇薙は大蛇「を」薙ぐ(斬り倒す)技だが、クリスのものは大蛇「が」薙ぐ技とされている(公式サイトによると「これに関しては一部のスタッフも納得いかなかった」と答えている)。
素早さと通常技の強さは「クリス」と同じだが必殺技は技バランスが整っているものの、(タイトルにもよるが)対空技の性能が中途半端だったり、飛び道具が端まで届かない上に根元判定が無かったりと使い勝手は良くない。しかし、唯一安定して使える打撃投げの「ししをかむほのお」のお陰で連続技の火力が高く、表より爆発力に勝る。社と同じく、裏の方が圧倒的に使用されている。