概要
2018年05月11日、「HGAC 1/144 リーオー」が発売された。
現在のガンプラブームにおいて量産機の発売はごく当たり前となっている。しかし、リーオーが登場した1990年代当時のガンプラ界ではガンダムタイプしか売れないというジンクスがあり、リーオーが商品化される事はなかったため、この量産機であるリーオーの発売には多くのファンの度肝を抜かせた。
リーオーの発売に至った要因は「バーザムショック」と呼ばれる「HGUC 1/144 バーザム」のヒットによるものが大きい。バーザムヒットに続く第2弾量産機として選ばれたのがリーオーである。リーオーは「アナザーガンダム版ザク」と呼んでも良いほど、作中で量産機としては破格の功績があるために一定数のファンの心を掴んでいた。さらにすでに発売されていた「ROBOT魂 <SIDE MS> リーオー」の実績もあり、「GUNPLA EVOLUTION PROJECT 第4弾」企画に見事に抜粋される。ちなみに第1弾はHGUC 1/144 ゼータガンダム、第2弾はRG 1/144 ユニコーンガンダム、第3弾はPG 1/60 ガンダムエクシアであるために、第4弾にリーオーを抜粋したのは思い切った企画であったであろう。宇宙世紀の機体であるバーザムはともかく、アナザーガンダムの量産機が売れるのかという一抹の不安もあったと思われる。
そしていよいよ発売日に店頭にHGリーオーが並んだが、飛ぶように売れて見事に完売御礼の大ヒットとなった。このヒットの中で特徴的な点があり、それは複数のHGリーオーを購入する消費者が多かった点である。「Fine Build(簡単組立)」と呼ばれるパーツ数が既存のガンプラよりも少なく調整されており、僅か30分ほどで組みたてられるほどになっている。作中でもリーオーは単騎での活躍よりも集団での印象が強いために、原作を再現するために複数買いする消費者が続出した。
このリーオーのヒットに着目し、現在のバンダイシリーズの主力とも呼べる「30 MINUTES MISSIONS」の企画が生まれたために、リーオーの功績は偉大であろう。
自機のガンダムよりもリーオーを愛するリーオーオタクのヒイロ・ユイもこれには笑いが止まらないだろう。
さらにまさかのHGマグアナックまで発売されるに至り、やがてはプレミアバンダイの歴史において伝説と思われる「HG 1/144 マグアナック36機セット 販売価格 :49,500円(税込)」の発売に至る。この36機セットは後のインタビューにおいて、「半信半疑もありましたがしっかりと受注が取れてヒットしました」と担当から語られている。恐るべし36機セット・・・。
そしてそれと同時にマグアナック隊は『主人公機ではないから売れない』という負のジンクスも吹き飛ばしてしまった。
HG 1/144 ビルゴはまだですか?
関連項目
30ミニッツミッションズ:HGACリーオーの商業的成功により始まったシリーズと言える