概要
漫画家・春場ねぎの作品「五等分の花嫁」に於けるNLカップリングの1例で、中野家の五つ子姉妹の五女の中野五月と、主人公の上杉風太郎の組み合わせを示す。
二人とも不器用で素直になれない部分があり、アホ毛がある等の共通点から似た者同士の関係。
2年生の頃から同じクラスなこともあり、特に進級前は何かと関わり合いになることも多い。
風太郎が中野家の五つ子姉妹で最初に出会うのが、末っ子の五月である……が、ファーストコンタクトの際（主に風太郎の了見の狭さによる自業自得で）口論になった為に、互いの第一印象が最悪だったのもあり、次女に次ぐレヴェルで相性が悪かった（最序盤の五月は互いの関係を「百歩譲って赤の他人」と称していた上、風太郎も「こいつとはまず相性が悪い」と思っていた）。
ただし、物語が進むに連れて風太郎の内面を知る、一花の計らいで仲直りする、風太郎の妹の（無意識の）執りなしもあって、次第に敵愾心に満ちた言動が軟化していき、最終的には五月は風太郎を「君も私が尊敬する人の1人だよ」と認めた。
風太郎を変えた部分において「勉強・友情・仕事・娯楽・恋愛もあいつらは常に全力投球だった」で挙げられた中では五月はまず「勉強」が当てはまる。食べるという意味では「娯楽」も当てはまると思われる。
風太郎が五月と会ったことが全ての原因と考えていたこともあるので、半ば無理矢理にでも風太郎自身が変わらざるを得なかったという境遇もあるだろう。
“最悪の出会いからの関係改善、そして恋愛感情の萌芽”と、ラブコメディの王道展開に加え、三玖に匹敵する劇中での活躍とそれに伴う成長・変化していく姿もあって、ネット等の掲示板では風三と同等ぐらいに高い人気のカップリングとなっている。
五月が花嫁の場合の布石としては、(偶然かもしれないが)風太郎が眠っている場面にほとんどの場合五月がいる。
上杉家との家族ぐるみの付き合いのシーンもあり、上杉家の一員として見られていた節もあった。
また、「今日は綺麗な満月ですよ」というセリフもある。
五月の風太郎への支えとしては、物語全体を通して風太郎が何かについて悩み、迷いが生じた際、五月は大抵その場にいて、風太郎が必要とする言葉を投げかけ、迷いを晴らしており、風太郎の行動の指針にも繋がっている。
具体的には
- 「何もしていないことは無いと思いますよ。あなたの存在は5人の何かを変え始めています」(今日はお休み)
- 「あなたはその答えを既に持ってるじゃないですか」(今日はお休み)
- 「あなたは、私達に必要です」(今日と京都の凶と共)
- 「それはもはや…友達でしょう？」(スクランブルエッグ)
等が挙げられる。
ゲーム「君と過ごした五つの思い出」では五月を選んだ場合にこの部分に言及していて、風太郎が学園祭ラストの告白の際に「進むべき道に迷ったときはいつも道を示してくれた」と発言している。
風太郎と五月の時間
五等分の花嫁
全ての始まり。
家庭教師最初の日はエレベーターに乗った五月を風太郎は必死に追いかけた。
風太郎は二乃に眠らされるが、風太郎を家に送るときにも同行しており、上杉家との接点ができる。
今日はお休み
給料を届けに上杉家にやって来た。
花火大会の時は風太郎が五月にどんな関係か聞いた。
積み上げたもの
休み時間に五月が勉強しており、風太郎が「ただ馬鹿なだけなんだ！」と言ったため、五月は風太郎ではなく教諭を頼った。
その後、3人についていかない風太郎にツッコミを入れて、父親からの電話を取り次いだ。
電話を終えた後は成績のことで口喧嘩になってしまった。
嘘つき嘘たろう
一花の計らいで、三玖として接することでお互いに自分の言葉を素直に喋れるようになり、謝罪をすることにも成功した。
結びの伝説
風太郎がらいはを看病していた関係でバスに乗り損ねたため、風太郎を迎えに上杉家にやって来た。
林間学校で五月は一花に変装してスキーに参加し、リフトに乗った。
ここで初の見分けとなるイベントが発生した。
今日と京都の凶と共
五月は入院している風太郎への見舞いに行き、風太郎が勉強し続ける理由を尋ねた。
七つのさよなら
家出して上杉家に居候することになる。この時期は上杉家から登校している。
深夜になってから夜の散歩をして、五月は過去の中野家の事情を話した。
また、風太郎は四葉を救出させるために五月を四葉に変装させて練習した。
最後の試験
全員家庭教師案のことなどを、墓の前で会話した。
五月が先生を目指すことを決意した。
スクランブルエッグ
風太郎に「この関係に終止符を打ちましょう」と言った偽五月を特定するために風太郎は五月と協力する。
温泉で仕切り越しに風太郎と五月が会話することも多かった。合言葉は「デミグラスハンバーグ」
五羽鶴の恩返し
風太郎が自習している時に、眠眠打破をプレゼントした。
五月は去り際に折り鶴も置いていった。
シスターズウォー
清水寺で写真を撮ろうとする。
偶然のない夏休み(後編)
プールで焼きそばを買うところを風太郎に見つかり、立ち話をした。
また、スライダーに一緒に乗ることになり、風太郎は五月のおなかに頭をのせて「枕みてぇ」との感想を零した。
終わり掛ける日常
学園祭の招待状と割引券を上杉家に届けた。その帰りに風太郎と一緒に夜道を歩いた。
「この学校に来なかったら、あなたと出会わなければなんて後悔することはないでしょう」
最後の祭りが五月の場合
学園祭に勉強していると知った風太郎が「友達いる？」と言った。
その後、無堂絡みの件で五月が部屋こもっていると風太郎は知り、急ぎマンション向かい励ました。
無堂絡みの件を片付けた後、五月は風太郎の仕事を手伝い、五月は風太郎にお礼を言った。
「君だって私の理想なんだよ」
その他
JR東海とのコラボでは風太郎と行きたい場所として「ラグーナテンボス」「魚太郎」「竹島水族館」を挙げている。
ラグーナテンボスは『彼女と交わす五つの約束』にも登場する。(ツイート)
関連イラスト
関連タグ
上杉五月：改姓した場合
他カップリング
他作品
ふういつ：他作品の百合カップリング。カップリング名が同じなので、表記揺れとして注意。
ベルヘス：中の人が同じである他作品のカップリング。前者とは違い、こちらはヒロインから主人公へ一方的にアプローチしているが、当の本人は別のヒロインに夢中である。
