今となっては、黒曜石の老婆が自ら描いたラクガキを見たことある人はほとんどいない。
なぜなら、シトラリには挑戦したい相手がいないからだ——長い長い時間を除いて。
プロフィール
名前 | シトラリ(英:Citlali/中:茜特菈莉) |
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レアリティ | ☆5 |
国/所属 | ナタ / "謎煙の主"ミクトラン |
種族 | 人間(?) |
使用武器 | 法器 |
神の目(元素属性) | 氷 |
誕生日 | 1月20日 |
命ノ星座 | アナワトルの鏡座 |
オリジナル料理 | 唯一無二の秘法(タタコス) |
家族 | オロルン(義孫) |
CV | 田野アサミ |
「資質から考えれば、彼女はいつか謎煙の主の族長になるのだろうと思っていた。だが、二百年が経った今も、相変わらずシトラリは家に引きこもっている。もし、娯楽小説よりも惹きつけられる存在が現れたら、この天才シャーマンももっと現実の世界に目を向けてくれるかもしれないな——そんな魅力を持つ人物がいるのかどうかは、甚だ疑問だが」
——マーヴィカ
人物
オープンワールドRPG「原神」の登場人物。
ナタの部族「謎煙の主」に属する筆頭祭司。夜神の国との交信術や占術に長けており、革新的な祭器を幾つも開発するなど、その名声はナタ全土に響いている。
だが当の彼女は騒がしさを嫌う非社交的な性格で、自分の家に引きこもって外に出てくる事は殆どないという。
容姿も内面も言動もうら若い少女のそれだが、どういう理由か、こう見えて200歳以上の時を生きている部族の年長者であり、「黒曜石の老婆(グラスバーバ)」なる異名が付いている程。
年齢と才覚双方の意味でナタの民からは隔絶した存在となっており、彼女に手合わせを挑んだ者はことごとく返り討ちに遭っている他、越えられない壁を痛感して修行を止めてしまったシャーマンも少なくないという。
そうした数々の逸話は国中では有名な語り草で、「言う事を聞かない子は黒曜石の老婆に拐われる」と子供に言い聞かせるほど。本人も妖怪扱いに対する愚痴を酔った勢いで漏らしていたが、家の傍の擦れた壁画も風評を助長させている。
実は手合わせに付き合わされているのは、現在「謎煙の主」の祭司を担当する殆どが、若かりし頃のライバルであるウィツィリンの派閥であり、ウィツィリンは流派の継承の証としてシトラリに認められる事を条件としていた為。しかしシトラリが同等の才能の持ち主と認めたのは昔も今もウィツィリンだけであり、クリアできる者がいなかった為、祭司になる条件としてシトラリに挑み耐える事に変更された。
シトラリとしては不服ではあるが、そのおかげで自分の才能を思い上がっていた祭司候補たちは、シトラリとの実力差を痛感しプライドがズタボロにされて謙虚な性格に矯正されており、その為かシトラリもずっとその決まりに付き合っている。
吉凶をやたらと気にするムアラニからは人生の大先輩として敬われつつも、暴論と詭弁を使い分ける強引な手腕で付き纏われており、ムアラニを家に上げずに平穏な日常を送る事は彼女の目下の目標となっている。
逆に所属が同じオロルンは、彼が物心つく前から部族の皆で育ててきた可愛い孫のようなもので、彼のためなら普段より積極的に行動する。
能力と戦術
Ver.5.3前半の期間限定祈願「星夜のささやき」で実装(以後は同名の復刻祈願か集録祈願で入手可能)。
ぬいぐるみのような二体の使い魔「イツパパ」「シトラリン」を使役し戦う、シールド付与と氷付着、そして水&炎元素のバフを軸にした、凍結・溶解反応特化型サポーター。
シールダーとしては鍾離に、バッファー/デバッファーとしては楓原万葉やシロネンには勝てないものの、高回転率の氷元素付着役は貴重であり、これを担った上でシールドとバフ/デバフを撒ける役割圧縮が最大の強み。
炎および水、特に溶解反応を使う炎元素メインアタッカーの最高の相棒になり得る。
天賦
- 通常攻撃「憑霊影縛」
最大3段。使い魔たちを吹っ飛ばし氷元素ダメージを与える。
重撃では照準モードに入り、経路上に氷元素ダメージを与える寒星を放つ。また照準中は「霊覚」状態に入り、狙いを定めた壁画から力と情報を引き出せる(イクトミ竜の持つ特殊能力と同等のもの)。
これだけ攻撃力参照であり、倍率も高くないため育成する必要は無い。
- 元素スキル「霜暁の黒星」
「ツィツィミメよ、契約を果たせ」
夜魂値を24チャージし夜魂の加護状態に入る。同時にイツパパを召喚しつつ、「白曜シールド」を展開する(いずれも持続時間20秒 / シールド強度はシトラリの元素熟知から算出)。シールド展開の瞬間は自身に氷元素が付着する。
また、夜魂の加護状態はイツパパの退場と同時に解除される。
クールタイムは16秒で持続時間よりやや早いため、シールドが切れる前に再度展開しておくことを意識しておくこと。
イツパパは出場キャラに追従し、夜魂値が50を超えると「白燧」状態に変化し、夜魂値を消費しながら周囲に夜魂性質の氷元素範囲ダメージを継続的に起こし続け、夜魂値を消費しきったらもとに戻る。
また、キャラ突破により天賦「五重天の寒雨」が開封されると、イツパパ召喚時に付近の味方が凍結or溶解反応を起こした時に、反応の影響下にあった敵の炎&水元素耐性を12秒間-20%し、同時に自身の夜魂値を16回復する(回復クールタイム8秒)。
シールド単体の耐久力はそこまで高くなく、鍾離の半分ほどしか無い。シールドは耐久用ではなく回避用としておいた方が良い。
- 元素爆発「諸曜の令」
「シトラリン、イツパパ、ゴーよ!」
前方に夜魂性質の氷元素範囲ダメージを発生させ、同時に自身の夜魂値を回復する。この際に範囲内の敵3体までの近くに「憑霊のスカル」を召喚する。
「憑霊のスカル」は一拍の間を置いて爆発し、夜魂性質の氷元素範囲ダメージを発生させ、同時にシトラリの夜魂値を回復させる。
- 天賦「白燧蝶の星衣」
キャラ突破で開封。「白燧」状態のイツパパによる氷元素範囲ダメージが元素熟知の90%分アップする。また、元素爆発起動時のダメージが元素熟知の1200%分アップする。
さらに、付近で夜魂バーストが発生した時に自身の夜魂値を4回復する。
- 天賦「夜域の賜物・宙に舞う鏡と煙」
ジャンプを長押しするとスタミナを75消費し、シトラリンに乗って高く跳び上がる事が出来る。燃素を5消費するとより高く跳躍できる(両方を消費できる環境の場合、燃素を優先して消費する)。
跳躍後、通常攻撃ボタンを長押しする(照準状態に入る)ことで燃素かスタミナを消費して対空したまま照準状態を維持できる。この時に移動することも可能だが、言い換えれば照準状態での細かい調整が苦手ということになる。
また、チームが燃素の使えるナタ地域におり、かつメンバーが空中にいる状態である場合、交代と同時に垂直跳躍を行う特殊キャラ交代「夜魂トランス:シトラリ」が使用可能になる(クールタイム10秒/全キャラの夜魂トランスで共通)。
オロルンに近いものの、オロルンより浮遊時間が長く、ナタ以外でもそれなりに長距離移動できるため、移動という面ではシトラリが上だが、照準状態で移動したくない場合はオロルンが有利となる。
- 天賦「奥秘伝唱」
探索天賦。チームが燃素の使えるナタ地域のフィールドマップにいるとき、夜魂バーストを起こすと燃素を20回復する。
命ノ星座
第一重「四百星の芒刃」 |
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第二重「心を呑む者のピルグリメイジ」 |
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第三重「雲中蛇のフェザークラウン」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「拒亡者のスピリットスカル」 |
「白燧」状態のイツパパの攻撃命中時、一拍置いて爆発する「憑霊のスカル・黒星」を召喚する(クールタイム8秒)。爆発時、シトラリの元素熟知1800%分の夜魂性質の氷元素範囲ダメージを与え(このダメージは元素爆発とはみなされない)、シトラリの夜魂値を16、元素エネルギーを8ポイント回復する。 |
第五重「五悪曜のカーズ」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「原動天のシークレットパクト」 |
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装備・編成について
- 武器
☆5ならモチーフの「祭星者の眺め」。武器のサブ効果とは別に元素熟知+100(つまり武器のサブ効果の最大値265+武器スキル100=365)。装備者がシールドを生成した後の15秒間、「夜を照らす鏡」効果を獲得する。フィールド上にいるチーム内の自身のキャラクターが近くの敵へのダメージ+28%。
可能なら確保しておきたいが、石に余裕が無いなら無理に引かなくて良い。
それ以外ならナヒーダのモチーフ「千夜に浮かぶ夢」。パーティの組み合わせで効果が異なるため注意が必要。
☆4は「祭礼の断片」。スキルを2回撃てるようになり、夜魂値も2回回復するため☆4では最も相性が良い。他にはスメール鍛造「満悦の実」。チャージ効率上昇+元素反応で元素熟知が上がる。同時に攻撃力も下がるが攻撃力が重要ではないため関係ない。
ただしいずれも完凸前提。
- 聖遺物
「灰燼の都に立つ英雄の絵巻」4セットほぼ一択。
ナタのサポーター定番のチョイスではあるが、シトラリは能力を最大限発揮するために「夜魂の加護中に元素反応を起こす」事が求められるため、自然な動きだけでも能力を引き出しきれる。
ただし「絵巻」4セット同士でのバフは重ね掛けできないため、カチーナやシロネンなどの絵巻バッファーとは同時編成しないよう注意が必要。
絵巻被りを回避する場合はシールド強化とバフ配布の「千岩」4セットや、熟知を大量に盛る「金メッキ」4セットも候補。
熟知は盛れるだけ盛っておきたいが、チャージ効率も180%以上は欲しいため、時計(砂)をチャージ効率にするかサブステータスで確保しておきたい。
武器を「祭礼」にしているなら要求値は30~40%下がる。
- 編成・運用
炎元素メインアタッカーと組み合わせるのが最適解。筆頭は溶解反応を最大限に活かせる瞬間火力を持ち、比較的打たれ弱いためシールドも必要となり、消費夜魂値を元素爆発のチャージに活かせるマーヴィカ。その他のアタッカーももれなく火力を上昇させることが出来るだろう。
余談
- 名前の元ネタはアステカの言葉であるナワトル語での「星」、あるいは「星のスカート」を意味するアステカ神話の創造神「シトラリクエ」からと思われる。
- 好きなものは酒と肉。特にミディアムの焼き加減のステーキが好きだとか。
- 嫌いな食べ物は酸味のあるもの。もっと言うなら空腹や喉の渇きがあるわけでも無い時に酸味で誤魔化して食べ物飲み物を流し込む行為が理解できないとのこと。
- 元々職務的に人と接する事が少なく、長命によるジェネレーションギャップも感じているため、他人と会話する時に挙動不審になりがち。ある程度面識を持つと会話も成り立つようになるが、同時に過激な思考も垣間見れ、怒ると鞭でしばくなどスパルタな一面が見られる。
- それでも言葉に独特のイントネーションがあり、和訳では「イマ(今)」や「コト(事)」など漢字がカタカナになる他、いわゆる死語もちらほら口にする。これは1970~80年代のエッセイストが好んで用いた「昭和軽薄体」という言い回しであり、今時ぶろうとしているがついて行けていないキャラを表している。
- ちなみに日本では、その名前の響きからシラトリと誤読してしまう人もいる模様。
- 近年はナタにまで販路を広げている稲妻の娯楽小説を読む事を楽しみとしており、彼女の自室にも娯楽小説がごまんと揃っている。オロルン曰く、酒と新刊の娯楽小説を手土産に訪れると要件を円滑に進められるとの事。
- イベントでは空と蛍で反応こそ同じだが表情が違い、空相手のほうが異性として意識している事を感じさせるような表情になっている。単純なオロルンがその辺りの機微まで察しているかはさておき、シトラリが旅人に一目置いている事は見抜いており、旅人と交流させればばあちゃんは喜ぶだろうと思っている節がある。
- エピソード動画では、自分を慕って挑んで来た相手が悉く老いて先に死んでいく、不老故の非業が描かれており、その経験が世間を避ける様になった理由ではないかと言われている。現在では畏怖の方が強まり挑戦する者も殆どいなくなった事が、色あせた家のラクガキから察せられる。
- オロルンが感じ取れる旅人の寿命を恐らくシトラリも感じ取っており、だからこそ寿命差という壁がない旅人に惹かれているのだろうか。少なくとも一人見送ったばかりの彼女が旅人にかけた言葉は「長生きしてよね」だった。