概要
聖杯ダンジョンにのみ登場するボスキャラクター。プレイヤーが最初に挑戦可能な聖杯ダンジョン「トゥメル遺跡」第三層(最下層)のボスとして登場する。
体内から溢れる炎や溶岩によって赤熱・硬質化した肉体、狩人が見上げるほどの巨躯を持つ獣のような怪物。「番犬」とされているが、鬣のような毛が生えていたり、頭部にはアメンドーズのような網目状の外骨格を持つなど、犬や狼であるかすら疑わしい特徴が目立つ。
本編に登場しないせいか設定などの背景情報は全くないが、似た名前を持つ「旧主の番人」と同様に「上位者の眠りを守る使命を与えられ、身体と魂を焼かれて灰と化した存在」と考えられる。
戦闘
噛みつき、突進などの物理攻撃と、口から吐き出す溶岩や炎による攻撃を兼ね備えた難敵。
懐に飛び込んで戦いたくなるが、突進や炎といった広範囲攻撃の予備動作が見づらくなり、かえって危険になりがちなので、一定の距離を保って戦うことが推奨される。
炎は判定が広いうえにダメージ判定が長く残り、吐き出された溶岩もその場に滞留してダメージ床を形成する。ある程度ダメージを与えると、前肢を薙ぎ払って炎を広げたり、全身から爆風を発するなどの攻撃手段が追加され、更に厄介さが増す。
大型ボスの例に漏れずバックスタブは無効。頭部や四肢を部位破壊すると怯んで大きな隙を晒すうえに部位ごとの防御力も低下するが、どの部位を破壊しても内臓攻撃は発動できず、復帰と同時に頭部なら火炎放射、四肢なら全身からの爆風を使用するので、無理に攻撃し続けると手痛い反撃を受けてしまう。
おまけに重打、刺突、炎、雷、毒などの属性攻撃も効かないが、やはり獣であるためノコギリ属性や対獣属性の武器は有効。その為、噛みつきの隙を狙ってノコギリ槍で頭部を殴る、あるいはノコギリ鉈で四肢を一つずつ部位破壊していくなど、堅実に攻めていくのが攻略法と言える。
撃破すると「中央トゥメルの聖杯」をドロップする。
聖杯ダンジョンもまだ序盤だからか、この時点では攻撃範囲の広さが気になる程度で、それほど強敵ではないと感じた狩人が多かったと思われるが……
冒涜旧主の番犬
固定聖杯の鬼門である「呪われたトゥメルの冒涜」では、第二層ボスとして再戦する事になる。
動き自体は以前と同じだがステータスは向上しており、特に防御力はトゥメル遺跡とは比べ物にならないほど高くなっていて、攻撃してもロクにダメージが通らない。
おまけに「呪われたトゥメルの冒涜」では狩人のHPが半減する為、番犬の攻撃の数々がことごとく即死級の破壊力を帯びてくる。長期戦で集中力を削がれ、さりげない予備動作から繰り出される突進で轢き殺されたり、火炎や溶岩の多段ヒットで瞬時に焼き殺された狩人は数知れない。より慎重に、ダメージを抑えながら戦うほかない。
フロムソフトウェア作品で登場する「犬」には凶悪なものが多いが、冒涜旧主の番犬はその中でもトップクラスに凶悪な「犬」であると言える。第三層に現れる冒涜アメンドーズと共に、新人狩人の心を折った強敵として知られている。
こちらでは「呪われた冒涜の汎聖杯」をドロップする。
その他
ランダム聖杯ダンジョンでは三層以上の階層でボスとして現れる。血晶石は炎ダメージを高める「呪われた炎の深淵血晶」をドロップするが、番犬との戦闘はかなりの長期戦を強いられるうえに、効果が中途半端なので需要は低く、あくまで炎属性での高火力を求めるコレクター向けの血晶石と言える。
また、ごく稀に旧主の番犬が一般エネミーとして現れるダンジョンが生成されることもある。