犯罪組織クライムは、スーパー戦隊シリーズ第2作目『ジャッカー電撃隊』に登場する悪の組織である。
概要
首領・鉄の爪の下、全世界で紛争・薬物や武器の密売・資金の強奪を行う国際犯罪組織。クライムの悪事は子供にも広がっている。
組織名の「クライム」(crime)とは「犯罪」の意である。(ちなみに、「クライシス帝国」(crisis)は「危機」である。)
鉄の爪(アイアンクロー)
演：石橋雅史
クライムの首領で、改造した右腕からその異名をとる。失敗したクライムボスには容赦なく処刑を執行する冷酷な人物。
変装の名人でもあり、29話では、ビッグワン/番場壮吉と変装合戦を繰り広げた。
終盤で、実はシャインの傀儡だったことに過ぎないことを知り憤慨。自らジャッカーに戦いを挑む。
戦士・鉄の爪
アイアンクローの戦士形態。体が銀色である。格闘技の達人でもあり、日本に帰国した鯨井長官と妻子を人質にとるが、ジャッカーの機転で失敗。
ビッグボンバー・どぶねずみで倒されたが…？
その末路は腐った芋羊羹と並ぶ間抜けなものであった。
幹部
クライムボス
人間の幹部で、主に殺人や資金強奪などを指揮する。階級は鉄の爪より下で、機械怪物とはほぼ同格である。
表向きは善人を装い、裏で犯罪に従事する者が多い。作戦に失敗した幹部達には、死の制裁が待っている。
東京ボス
演：増田順司
第1話と第2話に登場。東京の犯罪都市化を企む。政府の金塊貯蔵庫を襲撃し、高性能ライフル「クライムM500」を開発・量産した。
デビルキラー・デビルドリルと共に計画を実行したが、ジャッカーに阻まれ、鉄の爪に処刑された。
横浜ボス
演：杉義一
第3話と第4話に登場。若者を兵士化する「コマンド計画」や、新開発の「クライムレーザー砲」の売り込み、また、保険金殺人まで実行した。
デビルマイト・デビルガンと共に計画を実行したが、ジャッカーに阻まれ、最期は爆死した。
演じた杉義一は、『太陽戦隊サンバルカン』でバルシャーク/鮫島欣也を演じた杉欣也の父である。
その他のクライムボス
担当地区が不明で、単に「クライムボス」としか呼ばれない。最期は鉄の爪に処刑されるか、ジャッカーとの戦いで戦死するかのどちらかであるが、例外として16話のクライムボスはボール爆弾を捨てようとしたらそれが跳ね返って頭に直撃し自滅するという間抜けな末路だった。
演じた人物は主に、潮健児(5話)、きくち英一(14話)、八名信夫(16話)、大前均(20話)など。
機械怪物
資料によっては「デビルロボット」とも呼ばれる。クライムボスとは同格であり、鉄の爪の命を受けて犯罪を実行する。
名称は「デビル○○」で統一。第17話では、「デビルアクマ」という名前の機械怪物が登場している。
侵略ロボット
第23話から登場した、機械怪物を上回る高性能ロボット。シャインの登場とはほぼ同時で、宇宙で作られているらしく、ジャッカーコバックが通用しない。
世界征服に乗り出したクライムの尖兵となるが、ビッグワンが加入したジャッカーにことごとく倒されていく。
構成員
クライマー
クライムの一般兵士で、元は人間の犯罪者である。クライムボスや機械怪物(侵略ロボット)の命令で、計画に従事する。人間に変装し、社会を混乱に陥れる。
クライムの戦力
クライム要塞島
太平洋上のどこかにあるクライムの本拠地。見た目は無人島だが、内部は機械仕掛けである。最終回でジャッカーによって、要塞としての機能を失い、
ただの無人島に戻った。
デビルシャーク
クライムの戦闘機で、クライマーが搭乗する。ジャッカーの空の要塞・スカイエースと激しい空中戦を繰り広げる。
その他
シャイン
クライムの真の首領。光の球体となって鉄の爪に指示する。宇宙人らしいが、ただの球体であったことから、鉄の爪は自らが操り人形に過ぎないことを知り、憤慨した。
イカルス大王
第34話と第35話に登場。失敗続きの鉄の爪に業を煮やしたシャインが、鉄の爪に代わる指揮官として派遣した侵略ロボット。
地球をシャインの本拠地であるシャイン星に移動させ、植民地にする「スターダスト計画」を実行しようとしたが、最期は鉄の爪に処刑された。
クライム四天王
映画「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」に登場。世界各地で仮面ライダーV3・仮面ライダーアマゾン・人造人間キカイダーと戦っていた猛者。
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