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バーサーカーの編集履歴

2013-02-25 03:26:19 バージョン

バーサーカー

ばーさーかー

元々は「ベルセルク」と呼ばれる、北欧神話に登場する異能の戦士たちのこと。英語表記では“Berserker(バーサーカー)”と書き。元々のノルウェー語では“Berserk(ベルセルク)”と書く。また英語では“Berserk”だけで「怒り狂う」と言う意味の動詞扱いにもなり、日本語ではしばしば“狂戦士”と訳される。

概要

元々は「ベルセルク」と呼ばれる、北欧神話に登場する異能の戦士たちのこと。英語表記では“Berserker(バーサーカー)”と書き。元々のノルウェー語では“Berserk(ベルセルク)”と書く。また英語では“Berserk”だけで「怒り狂う」と言う意味の動詞扱いにもなり、日本語ではしばしば“狂戦士”と訳される。

一般には英語の“Berserk”をドイツ語読みした物を「ベルセルク」と解釈されているが。本来はノルウェー語の「ベルセルク」が先にあり、それを英語読みした物が「バーサーカー」である事に注意。日本ではファンタジー物の小説の翻訳などで、英語表記の「バーサーカー(Berserker)」から先に入って来たため、この様な誤解が定着している。



北欧神話のベルセルク

軍神オーディンの祝福をうけた戦士たち。戦いに際しては正に鬼神の如く戦うが、戦いが終わると暫くの間茫然自失となる。ベルセルクたちは自分の中に熊や狼の様な野獣が乗り移ったと考え、その状態で戦っている時には敵味方の区別さえも着かなくなった。そのため王たちもその戦力を大いに期待してはいたが、決して自分たちの護衛としては近付けなかった。

センシティブな作品

名前の由来は古ノルド語で、

  • 「熊(ber)」の「上着(serkr)」を着た者
  • (鎧などを)何も着ない者

~の2つの説がある。



ウールヴヘジン

北欧神話には他にも、ベルセルクと同様の勇猛な戦士に「ウールヴヘジン(úlfheðinn)」が存在する(ウルフサルク、ウルフへズナルとも)。

名前の由来は「“狼(úlfr)”の“上着(heðinn)”を着た者」を意味しており。ベルセルクと同じ様に軍神オーディンの祝福を受けた存在で、文字通り狼のように勇猛に戦ったとされる。ウールヴヘジンは鎧などを一切身に着けずに、狼の毛皮のみを羽織って狼その物になり切って、相手に噛み付いて戦ったとも言われている。


また北欧神話に登場する英雄シグムンドや英雄シンフィヨトリは狼に変身して戦ったとされ。これらの伝承や神話が中世のヨーロッパ社会に伝わり、その過程でいわゆる“狼男伝説”が生まれていったと言う解釈もある。



イメージの変遷

12~13世紀の歴史家スノッリ・ストゥルルソン(Snorri Sturluson)は、

ハーラル1世(ノルウェー王)の親衛兵はベルセルクであり、武器を使っても傷付けられない

~と述べている。

この記述がイギリスに伝わり、本来は職業や階級を表していた「berserk(ベルセルク)」という言葉が、やがて英語表現での「go berserk(バーサークする=我を忘れて怒り狂う)」という表現の語源となった。ストゥルルソンはアイスランド出身の政治家でもあり、その言葉には当時の北欧社会では大きな影響力を持っていた。


やがて時代が下がるに連れて、ベルセルクという言葉は「無法者」とか「野蛮人」と言う意味合いが強くなる。これは中世ヨーロッパ社会の多くがそうであった様に北欧でも兵士は戦時のみに、その土地土地の豪族や農民が武器を取って戦う、あくまでも一時的な戦闘者である事が普通であったため。いわゆる“職業軍人”としての戦士階級であったベルセルクたちが、「戦争=殺人」のみで生計を立てている異常な集団と目されていたからである。



様々な作品に登場する「バーサーカー」・「ベルセルク」

北欧神話に登場する神々や英雄たちの名前をモチーフとしたコミックや小説は数多い。


『ベルセルク』三浦建太郎のコミック作品。第一話のラストシーンにおいて、ガッツの壮絶な戦いぶりを見たパックが「…狂戦士(ベルセルク)…」という言葉を残しており、作品を通してガッツそのものを指している言葉とも言える。
『Fate/stay night』TYPE-MOON制作のPC用ゲーム。ゲーム中に「バーサーカー」というキャラクターが登場する。尚、近年ではpxivサイト内で「バーサーカー」という言葉を用いた場合、専らこのゲームキャラクターの事を指す場合が多い。詳しくは「バーサーカー(Fate)」へ
『バーサーカー(Berserker)』一つ目宇宙人フレッド・セイバーヘーゲンのSF小説作品。遠い銀河から襲来し、全ての生命体を殲滅する為に活動する、人工知能を搭載した無差別殺戮兵器のことを、人類側がバーサーカーと呼称する。
『サイバーナイト』銀河中心息に生息する珪素生物であり、戦闘機械群。ソードフィッシュの乗員が北欧神話からの引用でバーサーカーと命名する。

ゲーム内職業としてのバーサーカー

RPGやシミュレーションゲーム等において、「バーサーカー」という名称が職業名として用いられていることがある。特に前述の通り、近年の日本国内でのヲタクシーンで「バーサーカー」という言葉を用いた場合、『Fate』シリーズのバーサーカーを指す場合がほとんどである。


『Fate』シリーズのバーサーカー

バーサーカーたん

聖杯戦争において召喚されるサーヴァントのクラス分類。詳細についてはこちらへ。

クラス能力は「狂化(バーサーカー化)」。身体能力が強化される代償として、理性や思考能力、言語能力、技術などが失われる。クラス名であると同時に、作品内のキャラクター名としても用いられる。



一般的なバーサーカー

共通してみられる特徴は肉弾戦において無類の強さを誇り、常人の数十倍の身体能力を有する。また痛みや疲れを感じず、理性を失い、敵味方関係なく周囲の敵性存在を殲滅するまで暴れ回ることが多い。

暴走する変身ヒーローのようなもので、バーサーカーである状態と常人に近い状態を切り替えることが出来る者もいる。

また凶暴性や狂気性の強調として、戦闘時以外は物静かだったり、極端に優しそうだったりする。



その他のバーサーカー

  1. 『ファイナルファンタジー5』のジョブ名。高い攻撃力とHPを持つがコマンド入力出来ず、ひたすら戦う。
  2. 『オウガバトル』シリーズのクラス名
  3. 『ドラゴンクエスト』シリーズのモンスター。「くびかりぞく」の上位種。
  4. 『デビルサマナー』シリーズに登場する悪魔(妖鬼ベルセルク)。原典である北欧神話からの出典。
  5. 『サイバーナイト』における敵ロボットの総称。見境無く攻撃を仕掛ける事から主人公達の間での呼び名となる。上記作品例、フレッド・セイバーヘーゲンの小説が元ネタの可能性も。
  6. 『ウィザードリィ・エンパイア』に登場する職業(ベルセルク・狂戦士)。固有武器に「竜殺し」があり、三浦建太郎のコミックのパロディと思われる。
  7. 『カルドセプト』シリーズに登場する無属性クリーチャー。敵に与えたダメージが一部自分に返ってくる。
  8. TCGデュエル・マスターズの種族の一つ→バーサーカー(デュエル・マスターズ)
  9. 『スプラッターハウス』の海外リメイク作品『SPLATTERHOUSE』のバーサーカーモード。主人公リックが変身し、一定時間無敵状態で暴れまわる。

状態異常としての導入

昨今のRPGなどでもステータス異常の一種として導入されるケースが増えている。

老舗としては『ファイナルファンタジー』が、コントロール不能になって通常攻撃しかしなくなる状態異常「バーサク」を導入したあたりであろうか。

以降、他のRPG作品でも"コントロール不能になってひたすら攻撃ばかり繰り返す状態異常"として『バーサク状態』や『激昂状態』というステータス異常が導入されるようになっている。


ネタとしてのバーサーカー

女児向けアニメ『ドキドキ!プリキュア』に登場する四葉ありすはお嬢様でありながら実は過去に途方もなくぶち切れたことが判明、バーサーカーの一種だと見なされている。


関連タグ

ファンタジー  ベルセルク  北欧神話  狼男

四葉ありす

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