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イースターとは"Easter"の転写であり、

  1. キリスト教の祭事のことである。日本語では「復活祭」ともいう。
  2. もしかして ⇒ イースター島

概要

日本語では「復活祭」「復活節」ともいう。キリスト教徒にはクリスマスと並ぶ祝祭。

ニューヨークでは毎年イースターに盛大なパレードが行われる。

イースターのシンボルとして知られるのは、百合の花ウサギなど。

テッポウユリの別名をイースターリリーという。

も重要なシンボルで、この日のためにイースターエッグという飾り卵を作る。ロシアの王室に伝わる贅をこらしたイースターエッグも有名。

この日にレントの節制が解除され、家族で卵料理肉料理を食べたり、プレゼントを交換したりする。

クリスマスカードほど盛んではないらしいが、イースターカードを贈る習慣もある。

隠した卵を探すエッグハント(卵狩り)や、卵をスプーンに乗せて運ぶエッグ・スプーンレースなどの遊びも行われる。

イースターの日曜日までの数十日間も祭りの一環とされる(四旬節)。

直前の金曜日には、十字の入ったパン(ホットクロスバン)を食べる。

時期と由来

聖書では四つの福音書ごとに記述は違うが、十字架につけられ、遺体を墓に葬られたイエス・キリストは三日目によみがえった。この復活を祝い、これを記念する行事。あくまで記念する日であって、別に春に復活したわけではない。

元々ユダヤ教の過ぎ越しの祭り(出エジプト記で神がエジプトに災いを下されたときに、ユダヤの民の家だけは「過ぎ越し」たことを記念する祭り)と、異教の春を祝う祭りがキリスト教に習合されたものである。

クリスマスと違い、復活祭日(イースター・デー)の日付は毎年移動する。春分の日が来てから、最初に満月が出た日の、すぐ後の日曜がイースター・デーとなる。最初の満月がちょうど日曜だった場合は次週の日曜に持ち越される。たとえば2010年4月4日2011年4月24日2012年4月8日(正教では4月15日)。2013年3月31日(正教では5月5日)。

西方教会と東方教会では使うが異なるため、日が重ならない年もある。

イースターの前後

復活祭の当日までの40日間をレント(Lent)、日本語では「四旬節」という。

四旬節の始まる日を「灰の水曜日」といい、カトリック及び聖公会では、「灰は灰に、塵に過ぎない人は塵にかえる」という意味をこめてに灰で十字を描く儀式を行う。ここからイースター当日まで断食または節食をする(日曜日はしない)という風習がある。卵や肉を控え、魚をメインにするが、類は禁止されていない。イエスが荒れ野で40日間の断食を行った事にちなむ。とは言え、現在はだいぶゆるやかな地域もある。

四旬節の前日の「懺悔の火曜日」にはパンケーキを作って食べる習慣がある。パンケーキの日とも呼ばれる。「マルティグラ」とも呼ばれるが、これは謝肉祭カーニバル)の最終日にあたる。レントが始まるまでに肉や卵を処理してしまうという意味がある。

「四旬節」には主日(日曜日)を含まないため、総合的には46日間になる。

始まって5週目の日曜日には"Passion Sunday"(パッション・サンデー、受難の主日)、

次の第6日曜日には"Palm Sunday"(パルム・サンデー、シュロの主日)などの特別な呼び名がある。この日はイエスがエルサレムに入城したのを民が歓迎してシュロの葉を振った故事からきている。「灰の水曜日」に使う灰はこの日のシュロの葉を燃やした物である。

なお第4日曜日を"Mothering Sunday"(マザーリング・サンデー)といい、イギリスでは母の日がここに来る。

第6日曜日から当日までの一週間は「聖週間」または「受難週」と呼ばれる。

聖木曜日は、洗足式を行う。最後の晩餐のときイエスがタライに水を入れて弟子達のを洗った事にちなむ(ヨハネによる福音書第13章)。

聖金曜日は、イエスが十字架に架けられた受難日として、十字印のパンを食べる。

聖土曜日がイースター・イブ。明くる日曜日がイースター。

キリスト教圏の国では、聖金曜日(グッド・フライデー)や、翌日の月曜(イースター・マンデー)を祝日に定めている。

学校や会社にイースター休暇があり、この前後を通して休みになることも多い。

別名・表記ゆれ

復活祭 easter

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