「う~~ううう あんまりだ…H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ
AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!おおおおおおれェェェェェのォォォォォ
うでェェェェェがァァァァァ~~~!!」
真面目な解説
エシディシとは、ジョジョの奇妙な冒険第二部「戦闘潮流」に登場する「柱の男」の一人で、作中の時代における柱の男の中ではカーズに次ぐ地位を持つ。
普段は帽子で見えないが頭部に「柱の男」特有の巨大な一本角を隠している。
ちなみに、エシディシといえば上記の変顔が有名かもしれないが、これは激しやすい性格を自らああやって号泣することで抑えるという場面のもの。この変顔になるのも劇中1回のみであり、決してギャグキャラというわけではない。
作者の荒木氏はこのシーンを結構気に入っているらしい。曰く、「強い敵が、ある瞬間に弱みを見せたほうが怖いから」だとか。
劇中での活躍
作中の解説では、およそ一万二千年前にカーズが「闇の一族」から離反した際、彼の野望である「究極生命体(アルティメット・シイング)への進化」に共感して同志となったとされる。研究の旅の末に「エイジャの赤石」の力を必要としたカーズとエシディシは成長したワムウとともに古代ローマ帝国に現れる。その際、迎撃に現れた当時の波紋戦士たちをことごとく撃破するなど破竹の勢いで歩みを進めるも、赤石を入手する前に休眠期を迎えてしまい、ローマの地下で2千年にわたる眠りに就く。
そして1930年代末、休眠から復活した一行は「柱の男」を倒すべくローマを訪れていたジョセフ・ジョースターらと遭遇。ワムウに敗れながらも強気でハッタリをかますジョセフに興味を示したエシディシは、ジョセフと再戦を約束したワムウと同様に「死のウェディングリング」をジョセフに植え付ける(指輪の位置はワムウは心臓の動脈、エシディシは首の骨)。
その数週間後、ジョセフが波紋の修行のために師事しているリサリサが赤石の持ち主だと突き止めたエシディシは、リサリサが身を置く波紋の修行場「エア・サプレーナ島」を単身で襲撃し、ジョセフに最終試練を受けさせようと待機していたロギンス師範代を殺害。その直後に修行場に到着したジョセフとの戦闘に突入する。
初めのうちは波紋を帯びた糸で腕を斬り落とされるなどジョセフのペースに乗せられていたものの、「あァんまりだァ~」のインパクトでエシディシのキャラを掴み損ねたジョセフが動揺した隙に戦況を逆転。炎の流法(モード)でジョセフを追い詰め、彼の逆転の一手であった「毛糸の結界」をも見抜いて王手を掛ける。
しかし破ったはずの結界が、“破られることを前提にした”「騙しの手品」であったことまでは見抜けず、逆に本命の結界に絡め取られて波紋で致命傷を負う。エシディシはジョセフを道連れにせんと燃え上がる肉体で特攻を仕掛けるも、カウンターの波紋疾走を受けて肉体を消滅させられた。
ところがエシディシは「脳味噌だけで生き残る」という「柱の男」ならではの奇策でジョセフを出し抜き、ジョセフの背中に張り付いてリサリサの屋敷に潜入。リサリサのメイドをしていたスージーQの肉体を乗っ取ってカーズの潜伏するスイスへと赤石を郵送したのち、波紋戦士たちを一掃するためにスージーQの肉体もろとも自爆を試みるが、ジョセフとシーザーの合体波紋でスージーQの肉体から引き剥がされてしまう。それでもなおジョセフに一矢報いようとするエシディシだったが、剥き出しの脳に朝日を浴びたことで完全に消滅する。
寄生したスージーQを人質にしていたことでシーザーには軽蔑されるが、自らの命やプライドを捨ててでも仲間の勝利のために尽くした生き様に対し、ジョセフは善悪や敵味方とは関係ないある種の敬意を表していた。
人物像
ラスボス然として冷徹で並大抵の者からすれば近寄りがたい雰囲気ながら(人間を除く)動植物全般への博愛主義を(「勝てばよかろうなのだ」の前まで)貫いていたカーズや、正々堂々を重んじる武人気質のワムウと比べ、気が荒く直情的の面が目立つが、爆発直前のダイナマイトをわざと食べる、「あァんまりだァ~!」に面食らったジョセフにあっさりと自らの行為を解説する、ジョセフとの会話で過去に見聞きした孫子の話題をネタにするなど、何処かユーモラスで憎めない印象がある。
しかし、それでもカーズと並ぶ「柱の男」の中核なだけあって、彼の生き様の根底にはいざとなればプライド如き余裕でかなぐり捨てる程に強い仲間意識がある。
その意識は前述した彼の死に際に顕著に表れており、善悪問わずカリスマのある強者は何があってもプライドだけは捨てないような気高い人物が多いジョジョの作品世界にあって、仲間の為に己のプライドさえ捨ててまで行動に打って出たその姿は、ジョセフや多くのファンにも高く評価されている。
能力『怪焔王(かいえんのう)の流法(モード)』
エシディシの戦闘スタイルで熱を操り、自在に伸びる血管針と摂氏500℃まで加熱した自らの血液を利用して戦う。そのことから自らを「炎のエシディシ」と称する。「血管針で相手に血液を流し込んで体を内部から溶解させる」など朝飯前で、ロギンスの死体を溶かした際は近くにいたジョセフも血液を注入した瞬間を視認できなかった。
また、ワムウが神砂嵐を持つように、エシディシにも全身から血管針を生やした状態で回転攻撃をかける「怪焔王大車獄(かいえんのうだいしゃごく)の流法」という技が存在する。
なお流法以外にも、ベテランの波紋戦士であるロギンスを肺への一撃で即死させた格闘技術、ジョセフの策で切り落とされた片腕をロギンスの死体の腕で代用してしまうほどの回復力、脳だけになっても活動できる生命力、二千年に渡る休眠の間に普及した郵便制度や電話(カーズがエシディシとの連絡手段に電話を用いていた)をたった一ヶ月で使いこなせるようになる適応力など、エシディシの描写には柱の男たちが人間とは桁違いの能力を持つ種族であることを再認識させるものが多い。
実際、彼自身がジョセフに語ったところによると、紀元前の戦いでは数多くの波紋戦士たちを屠っているらしい。
声優
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表情が印象的なせいか、こんなパロ絵が多い。
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熱の能力を持っているだけあり、「焼け野原ひろし」タグが似合う。