キャラ設定
同シリーズの例に漏れず、主人公の容姿・年齢・性格等は一切決まっていない。
とはいえ、
・男性である
・国家解体戦争当時は伝説とまで呼ばれる腕前のレイヴンだった
・同戦争で重傷を負い、コロニーアナトリアのフィオナ・イェルネフェルトに助けられる
・初期の使用ネクストは技術研究用に置いてあったもの
・リンクスナンバー39
・公式外伝小説によればAMS適性は低い
と、シリーズで最も設定の用意されている主人公だと言える。
(逆に言えば、同シリーズの他作品ではこの程度の設定すら存在せず、まさにプレイヤー=主人公である)
これらの設定とストーリーでの英雄的活躍からか、イラストでは30代くらいの歴戦の猛者の風格溢れる人物として描かれている。また、フィオナと一緒に描かれることが多い。
履歴
アナトリアは嘗てネクスト技術を売りにして企業支配化でも繁栄していたが、その中心人物であったイェルネフェルト教授の死後に技術が流出し、経済危機に陥っていた。
そこでコロニーの代表であるエミール・グスタフは、主人公をネクスト戦力として企業に売り込む(つまりネクストに乗る傭兵として稼がせる)ことを計画。
かくして、普通は企業専属の戦力であるリンクス(ネクスト乗りの総称)でありながら傭兵業を営むこととなり、『アナトリアの傭兵』と呼ばれるようになった。
なお、一部の人物からレイヴン(本作中ではノーマルAC乗りの総称)と呼ばれるのは、前述の通り伝説的な腕前を持つノーマル乗りだったかつての名残である。
活躍
上記の経緯でリンクスとして活動することとなったのだが、AMS適性が優れている訳では無く、当初エミールからは
『政治的価値しかない。非力なネクスト』
と称されていた。
敵リンクスからは(オリジナルのリンクスは比較的プライド高く暴言が多いのもあるが)、
「アナトリア?ああ、例の時代遅れか」「ケッだから時代遅れってんだよ、雑魚が、死に腐れ」(アンシール)
「これがレイヴンかぁ!弱すぎるわぁ!」(ボリスビッチ)
「ふックズね」「野良犬が、死になさい」(メアリー・シェリー)
「無様な動きだな、レイヴン」(シェリング)
「古臭いんだよ、折れろよ」(サー・マウロスク)
「足掻くな、運命を受け入れろ」(アマジーグ)
「へぇ、存外そんなものか」(セロ)
と、散々な言われよう・貶されようである。
しかし、戦いを経るにつれて低いAMS適正を補って余りある戦闘技術を発揮していき、砂漠の狼の異名を持ち、英雄とまで言われたイレギュラー・アマジーグを撃破。
GAEの内部粛清であった巨大兵器開発現場の襲撃任務を遂行したことで、リンクス戦争勃発の一端を担うことに。
また、フィオナと旧知の仲であるコロニー・アスピナの傭兵ジョシュア・オブライエンとは何度か共闘したり、時には対決するなど互いに戦友兼ライバルのような関係になっていく。
その後も数々のリンクス達と交戦しては打ち破っていき、コロニーを蹂躙するソルディオスを迎撃・これを全滅させる、BFF本社クイーンズランスを襲撃し壊滅に追い込む等、圧倒的な戦果をあげる。
やがてレイレナードの切り札であるネクスト部隊を破り、最強といわれていたオリジナルリンクスナンバー1・ベルリオーズさえも撃破。
そして、遂にはレイレナード社を単機で壊滅させ、リンクス戦争を終結へと導いた。
しかし、彼とジョシュアを危険視した一部企業勢力(オーメル?)の陰謀によって、ジョシュアの搭乗したプロトネクスト・アレサによりアナトリアは壊滅させられてしまう。
壮絶な死闘の末にジョシュアとの最後の対決に勝利した彼は、精神負荷と度重なる戦いで酷使した肉体を引きずりながら、フィオナと共に何処かへと姿を消すのだった。
リンクス戦争の引き金を引いた要因の一つでもあり、リンクス戦争の終結を早めた要因の一つでもあり、アナトリアが衰退した要因の一つでもある。
ジョシュアと同じように、特定の企業に属さず、鬼のように強く、世界情勢すらねじ曲げる。
リンクス戦争で撃破されたリンクス20人のうち17人はアナトリアの傭兵に倒されたものであり、まさにイレギュラーな存在。
次回作ACfaに登場するリンクス「Unknown」はアナトリアの傭兵と同一人物であると見られている。
ただし、アナトリアの傭兵のAI説も有力である。