スケルトン
すけるとん
スケルトンとは――
- 骸骨。及び、その形状の怪物。
- 中が見えるように、外側を透明にした状態。
- 小型の橇(そり)に腹ばいで乗る、橇競技。
1.の概要
ギリシャ神話に登場する『スパルトイ』を原形に持つモンスター。
骸骨が剣と盾を持った姿をした異形の戦士だが、ゾンビと言うよりは式神に近い存在である。
ドラゴンの歯を大地に撒くことで誕生するとされ、そこからドラゴントゥース・ウォーリアー(竜の歯の戦士)とも呼ばれる。全身の骨一本一本を砕かない限り滅びないとされ、そのしぶとさでいえばアンデッド扱いもうなづけると言える。
近現代に入ると、TRPGにて格好のモンスターとして注目され、そこからアンデッド扱いが進行していく。現在では死神の肖像の影響もあって、ほとんどアンデッドモンスターとして扱われることが多いが、スケルトン・ウォーリアーとドラゴントゥース・ウォーリアーを別物として扱う作品もある。
2.の概要
物体の内部構造が透けて見えるよう、透明素材を用いたモデルのこと。
本来はトランスルーセントと呼ぶのが正確であり、スケルトンでは「外装なし」という意味になってしまうのだが、iMac発売の際に頻繁に使われて以来、和製英語として定着している。
また日本語として「"透ける"とん」とダジャレのように聞こえることも、おそらく“トランスルーセント”という言葉が定着しない遠因なっているのかもしれない。
3.の概要
ウィンタースポーツの一種として北米を中心に人気を持つ橇競技。
名前の由来は、元来使われていた橇が骨組みだけの簡素なものだったこと言う説と、ノルウェー語を語源とする説がある。
橇に腹這いになって寝そべり、頭を進行方向に向けるかたちで競技を行う。
コースの設定にもよるが、最高時速は70km以上に達し、さらに顔が前を向いていることから体感スピードはその3倍の時速210kmにまで達する、雪上のF1とも言えるスピード狂のためのスポーツと言える。
その一方、一時期は死亡事故も多かったスポーツで、最大の原因はヘルメットやプロテクターの着用により、重量や風への抵抗が増えて速度低下が懸念されたため。
なお念のため言うが、物体は重量が増えるほど限界速度への到達が速くなるのが物理法則の鉄則である。ついでに、ヘルメットやプロテクターをした方が、髪や衣服に掛かる風への抵抗は収まる可能性の方が高いので、これらの懸念はまったくの杞憂であったのは言うまでもない……。
歴史は意外と古く、19世紀後期にスイスで考案され、1928年~1948年までオリンピックの正式種目として登録されていた。
しかし先述の通り、その死亡事故の多さからその後は種目から外され、2002年になって競技人口の増加や国際大会の開催などを経て、54年ぶりにようやく正式種目として返り咲いた。